1. 甘納豆の作り方:圧力鍋で作る黒豆甘納豆

黒豆は粒が大きく食べごたえがあり甘納豆にもぴったりだが、一般的な鍋で煮る作り方では非常に時間がかかる。そこでおすすめなのが、圧力鍋を使う方法だ。おせちでも定番の煮豆を作り、乾燥させて砂糖をまぶせば甘納豆になる。
基本の作り方
洗った黒豆と水を圧力鍋に入れ、加圧する。加圧後、5分程度加熱したら、ふたを開け砂糖を入れる。砂糖の量は、黒豆と同程度を目安に好みで調整しよう。焦がさないよう様子を見ながら、弱火で20分ほど煮て火を止め、しばらく放置しておく。
汁気を切り、クッキングシートに黒豆を広げ、半日ほど自然乾燥させれば完成。急ぎの場合は、汁気を切った黒豆を100℃のオーブンで30分ほど加熱するという作り方でもよい。粉砂糖やきなこなど、好みのものをまぶして食べよう。
水の量が仕上がりに影響する
最初に入れる水量は、圧力鍋の半分より多めの水位にし、黒豆がしっかりかぶる状態にしておく。黒豆を煮込んでいるうちに煮汁が減ってくるが、形がキレイな甘納豆に仕上げたい場合は、水を少しずつ足しながら煮込むとよいだろう。逆に形を気にしない場合や甘みの強い甘納豆にしたい場合は、煮汁がなくなるまで煮詰めても美味しい。
加熱、加圧時間は製品による
圧力鍋を使用する場合、適切な加熱時間や加圧時間は製品によっても異なる。本記事で紹介している時間はあくまでも目安のため、自宅の圧力鍋の仕様を確認してから作ろう。
2. 甘納豆の作り方:やさしい甘さの小豆甘納豆

甘納豆の材料におすすめなのが、大納言小豆である。小豆のなかでも粒が大きく、煮崩れしにくいため甘納豆を作りやすいのだ。一般的な鍋を使う基本の作り方を紹介しよう。
小豆を煮て柔らかくする
大納言小豆を洗い、かぶるくらいの水とともに鍋に入れ強火で加熱する。沸騰したら水を注ぎ一旦温度を下げ、さらに沸騰させ2~3分ほど茹でる。湯を捨て、再度かぶる程度の水を入れて火にかける。小豆が水から出ないようぬるま湯を足しながら、柔らかくなるまで40分ほど煮る。この作り方は加熱時間がやや短めだが、火を止めたあとそのまま30分ほど蒸すことで、小豆がふっくらと仕上がる。
砂糖蜜で煮て寝かせる
大納言小豆が芯まで柔らかくなったら、湯を捨てざるに上げる。空いた鍋に、小豆と同量程度の砂糖と水を入れ火にかける。沸騰したら小豆を戻し入れ、一晩置いて味をしみ込ませる。小豆を取り出し、砂糖蜜に砂糖を少量足して沸騰させ、再度小豆を戻し入れもう一晩置く。時間のかかる作り方だが、寝かせることで小豆にしっかり味をしみ込ませるのが美味しさのポイントだ。
仕上げ
小豆を取り出し、砂糖蜜を煮詰め半量ほどになったら小豆を戻し入れ、汁気が飛ぶまで煮詰める。汁気を切った小豆をクッキングシートに広げ、半日ほど自然乾燥させよう。好みで砂糖をまぶしたら完成。
3. 甘納豆の作り方:さつまいも甘納豆

甘納豆は小豆や黒豆、いんげん豆など基本的には豆を原料としたお菓子だが、さつまいもで作るおさつ甘納豆もおすすめだ。豆よりも簡単に作れる点も嬉しい、さつまいも甘納豆の作り方を紹介する。
輪切りにしたさつまいもを下茹でする
洗ったさつまいもを皮付きのまま、1cm幅ほどの輪切りにする。切り口のでんぷんを落とす程度にサッと水にさらしたら、5分ほど下茹でしてざるに上げておく。下茹でなしの作り方もあるが、下茹ですることでアクが抜けやすく風味がよくなる。
砂糖蜜で煮る
砂糖と水を鍋に入れて中火で加熱し、水量が2/3ほどになったら下茹でしたさつまいもを入れて煮る。柔らかくなるまで弱火で煮たら、火を止めそのまま4時間ほど置いておく。煮崩れしないよう、加熱時間を調整することとあまり触らないようにすることが作り方のポイントだ。
乾かして砂糖をまぶす
さつまいもの水気を切り、グラニュー糖など砂糖を広げたバットに入れてまぶす。ざるに並べて自然乾燥させ、再度砂糖をまぶして乾かせば完成。砂糖の量は好みで調整しよう。
結論
黒豆や小豆を使った甘納豆は時間がかかるため、余裕をもって作ろう。黒豆で作る場合は圧力鍋を使用した作り方が簡単だ。また、甘納豆特有の粘り気や甘みを気軽に楽しみたい場合は、比較的短時間で作れるおさつ甘納豆がおすすめである。好みの自家製甘納豆を楽しもう。
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