1. ミモザサラダとは?特徴と名前の由来
日本でいうミモザサラダは「刻んだ茹で卵」をサラダの上にのせて仕上げたものであればほぼミモザサラダである。パラパラと広がる卵の黄身が春に咲く「ミモザ」のようであることが由来だ。そのためミモザサラダに使う野菜に細かく決まりはなく、ドレッシングも好みのものを使ってよい。日本でいう「ミモザサラダ」=茹で卵を細かく刻んでのせたものと覚えておこう。
ミモザサラダの歴史を辿るとまた違った姿をみることができる。日本で広がっているミモザサラダは独特に発展していった形なのだろう。ミモザサラダの元々の起源はロシアであり、その前のソ連時代から存在していたことがわかっている。
日本のミモザサラダはレタスのような葉物野菜の上に卵をのせたものが定番となっているが、元々はケーキのような円形をしている。伝統的なレシピで使われているのはジャガイモ、にんじん、魚の缶詰など派生していったレシピとはまた違うようだ。
ケーキのほうにポテトサラダを詰めて、野菜や魚の缶詰を層にして重ねていく。そして表面にミモザの花を模倣した刻んだ茹で卵をのせて完成である。
ミモザは3月の初旬に咲く花だ。ロシアでは3月8日を国際婦人デーとして女性にミモザの花を贈り祝うらしい。このときの祝いの料理としてミモザサラダが食卓に並ぶのだ。
2. 色鮮やか!ミモザサラダの作り方とアレンジ
実際にミモザサラダを作ってみたいという人に向けて簡単な作り方を紹介したい。ここでは日本でよく食べられている葉物野菜に卵をのせるタイプのミモザサラダを見ていこう。
おすすめの材料はレタスやサラダほうれん草、スナップエンドウなどの緑野菜とトマトや赤いパプリカである。ミモザサラダに欠かせない茹で卵は黄色なので、基本の3食を揃えると色鮮やかに仕上がる。
茹で卵以外の材料は適当な大きさにカットして皿に盛り付ける。ここまでの作業で終わらせると普通のサラダとして味わうことができる。茹で卵を切るときのポイントは、白身と黄身を分けること。包丁で細かくみじん切りにしたり、ザルの上に出してヘラで潰しながら細かくする方法もある。
野菜の上に卵をのせるときは、白身の上に黄身をのせよう。黄身の黄色がパッと目立つカラフルなミモザサラダの完成だ。
アレンジをするなら野菜の種類を変えるか、ポテトサラダのように成形しやすい材料を使ってセルクルに詰め、茹で卵をのせよう。ツナや鮭の缶詰を使って重ねて層を作るとより本格的なミモザサラダに近づけられる。
3. ミモザサラダにおすすめのドレッシング
本来のミモザサラダはジャガイモにマヨネーズで味をつけるのでドレッシングを使ってはいない。ただ、日本のミモザサラダといえばどんどん派生して元の形から大きく変わってしまったので、葉物野菜をよく使うためドレッシングは必須であろう。同じ材料を使っても、ドレッシングを変えるだけで違う味わいを楽しめるので、いろいろ試して好きな味を見つけてみよう。
イタリアンドレッシング
定番のドレッシングで酢とオリーブオイルを合わせたものに塩コショウと砂糖で味を調整して作る。ミモザサラダだけではなく用途が幅広いのでストックとしてもおすすめ。
ヨーグルトドレッシング
プレーンヨーグルトとマヨネーズを合わせて作ったドレッシング。マスタードや和からしを加えると味が引きしまる。
アンチョビドレッシング
オリーブオイルやマヨネーズ、酢を合わせたものにアンチョビとニンニクを加えて成分を溶かしたもの。コクがあり独特の風味が味わえる。
日本のミモザサラダはほぼ普通の定番のサラダなので、どんなドレッシングでも合いやすい。好みや気分でドレッシングを変えて味の変化を楽しんでみよう。
結論
日本で知られているミモザサラダと発祥の地であるロシアのミモザサラダは形も使われる材料も違う。共通しているのは茹で卵を散らすという点である。どちらのサラダでも難しい料理ではないので家庭でもチャレンジしやすいだろう。日本独自のミモザサラダの発展と基本形の違いを知ることで、その世界観をより深く楽しめるはずだ。
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