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白湯の効果とは?レンジで作るコツやおすすめアレンジも伝授

白湯の効果とは?レンジで作るコツやおすすめアレンジも伝授

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月29日

健康への希求が高まる昨今、白湯への注目が集まっている。お金もかからず、思い立ったらすぐに摂取できる白湯であるが、実際に身体への効能はあるのだろうか。たかだか白湯を飲んだだけで健康への効果を得られるのか疑心暗鬼の人も少なくない。本記事では、白湯に関する詳細を紹介する。

  

1. 白湯とは何?お湯や湯冷ましとの違いも確認

まずは白湯の定義を見てみよう。「さゆ」と呼ぶ白湯のほかに、ラーメンのスープにもなる「パイタン」も白湯の文字をあてる。本記事で紹介するのは、いわゆる水をベースにした白湯のほうである。同じく水だけを使った飲み物には湯冷ましも挙げられる。湯冷ましとの相違はあるのかも含め、白湯の定義を見ていこう。

白湯とは沸騰させたお湯のこと

白湯とは、水を沸騰させただけの飲料を指す。茶葉など入れない状態を指すため、水の質が直接的にその風味に影響するのである。水道の水には塩素が含まれているため、しっかりと沸騰させることが白湯の風味を向上させるといわれている。薬を服用する際に用いられることが多い。

お湯や湯冷ましとの違いは?

白湯と湯冷ましは同義語ではないのだろうか。水を沸騰させて白湯を作り、その温度が下がったものを湯冷ましと呼ぶのである。そのため、2つの飲料は同じ作り方をするがそれぞれ水温が異なる状態をさしていることになる。

2. アーユルヴェーダが発祥?白湯の効果とは

白湯の効能が注目されるようになったのは、アーユルヴェーダによる影響が大きいとされている。アーユルヴェーダとはインドの伝統医学であり、自然治癒力を重視する医療法を主眼としている。アーユルヴェーダによれば、白湯は健康に非常によい影響を及ぼすとされているのである。その内容を見てみよう。

白湯の効果1:胃腸を温める

我々日本人は、身体が冷えやすいといわれている。そのため、白湯を摂取して身体の内部から温めることは無視できない効能がある。白湯を摂取して胃腸を温めると、全身の機能が活性化するのである(※1)。

白湯の効果2:胃もたれ解消

俗に胃もたれをする人は消化力が低下しているとされている。白湯を摂取することで胃腸は温まり、未消化物も消化されるのである。胃腸での消化力が低下すると、身体全体に負担が増すことになるため、白湯によって胃腸が温められることはこれらの負担を軽減することにつながる(※1)。

白湯の効果3:体重減量

白湯を飲むことが直接体重を落とすことにつながるわけではない。白湯を摂取して胃腸を温めることで、免疫力や代謝力が向上し、結果脂肪が燃焼されやすい身体へと変化するのである。これによって、体重減量がより安易になる体質となる(※2)。

白湯の効果4:お通じの改善

胃腸の働きが低下している場合、排泄がスムーズでないという現象が生まれやすい。こうした便秘が恒常化している人にとっても、白湯を継続的に摂取することによって腸の浄化力が高まり、お通じが改善される可能性があるといえる。

3. 白湯の作り方

湯を沸騰するだけで作る白湯であるが、それにもルールやコツがあるのだろうか。気軽に摂取できるものだからこそ、より効果的にヘルシーに飲みたいのが白湯である。白湯の正しい作り方を会得するためにその方法を紹介する。

レンジでチンする

湯を沸かすのに最も手軽な方法は、電子レンジを使用することである。しかし、電子レンジで沸騰させる場合には、水道水ではなくミネラルウォーターを使うのがベターである。理由は、水道水に含まれる塩素は電子レンジによる沸騰では除去できないためである。ミネラルウォーターを使って沸騰する場合も、1~1分30秒しっかりと加熱するようにしよう。

やかんで沸かす

白湯を作るためにやかんで沸騰させれば水道水でも使用可能である。やかんに水を入れて沸騰してきたら、そのまま10~15分沸かし続けることで塩素を取り除くことができる。

ウォーターサーバーを使う

冷却や加熱の機能を完備しているウォーターサーバーは白湯を作るのにもってこいである。温水と常温水を混ぜるだけで、気軽に白湯を作ることができる。時短の点でも最もメリットがある方法である。

4. いつ飲むのが正解?白湯の飲み方のポイント

健康によいとされる白湯は、いったいどのくらいの頻度でどのくらいの量を摂取するのが妥当なのであろうか。白湯を効果的に飲むための基本を紹介する。

白湯を飲むときの温度

沸騰させた白湯は、冷めると湯冷ましになってしまう。しかし沸騰した白湯は飲みにくいのも確かである。イメージとしては、飲むのではなくすするというのが正しい。熱い白湯を、冷ましながらゆっくりと嚥下していくとよいだろう。飲むときの温度は、平均して75℃前後である。

一日に飲む白湯の量

年齢や性別で差があるとはいえ、人間が1日に摂取すべき水分の量は1.5~2Lとされている。そのうち、白湯の推奨量は600~800mlである。過度に白湯を摂取すると、かえって胃腸に負担をかける場合もあるためである。

朝にコップ1杯の白湯を飲む

白湯の摂取方法として最も推奨されているのが、目覚めの1杯である。150cc前後の白湯を、ゆっくりと時間をかけて飲むと胃腸が温まり代謝力も上がってくる。これによって、身体が1日を過ごすための準備態勢になることができるのである。また、白湯によって老廃物を押し出してお通じを促す効果も期待できる。

白湯は数回に分けて飲む

白湯は、朝だけではなく食後や寝る前などに適量を飲むとよい。食後に飲む場合は、消化の妨げとならないように時間を空けるのが望ましい。また、夜寝る前にもリラックス効果を狙って白湯を飲むとよいとされている。いずれも、ゆっくりと時間をかけて飲むのが基本である。

5. 白湯のおすすめアレンジ

白湯をアレンジするためになにかを加えたら白湯ではなくなってしまうのだが、梅干しやレモンを入れるアレンジ白湯は存在する。これらの白湯は、無味の白湯に飽きてしまった場合にぜひトライしたいバリエーションである。その概要を見てみよう。

白湯のアレンジ・梅白湯

白湯に梅干しを入れるだけの梅白湯は、通常の白湯効果に拍車をかける効能を期待できる。また、梅干しを焼いて白湯に入れるという作り方もある。これによって、味わいさらなる深みが出るという。白湯だけでは味気ないという場合には、ぜひ梅干しを入れて風味をよくしてみてほしい。健康面でのメリットも増えて、まさに一石二鳥となる。

白湯のアレンジ・レモン

梅干しと同じく、酸味のきいたレモンを加えたレモン白湯も人気がある。こちらも作り方は簡単で、白湯にレモンを絞って入れるだけである。無農薬レモンであれば、絞ったあとに皮ごと白湯に入れてもよいだろう。ただし、レモンの酸味だけを加えた白湯は慣れるまでは飲みにくいと感じる人もいるかもしれない。少量のはちみつでわずかな甘みを加えても朝の目覚めにはよいだろう。

6. 赤ちゃんに白湯はいつからOK?

離乳食の一環として白湯を飲ませるケースも多い。一般的に、生後6ヶ月くらいから開始する離乳食と同時に、白湯を飲ませるよう指示されることがある。それまではミルクや母乳で水分の補給はできていた乳児が、通常の食事に慣れていくための訓練のひとつなのである。離乳食用の白湯は、ミネラル分が乳児には刺激が強すぎるためにミネラルウォーターは推奨されない。水道水を沸騰させて、塩素などを除去したものを使用する。もちろん、大人のような熱い白湯を与えることは禁忌である。一気に冷ますために氷を入れることは不純物を加える可能性もあるため、自然に冷めるのを待つのが基本である。人肌ほどに冷めた白湯を、スプーンで一口与えて様子を見よう。衛生上の観点から、一度作った白湯はそのたびに廃棄し、必要に応じて作るのが無難である。

7. 白湯の味の感じ方で体調チェック

白湯は本来無味であるが、なにも加えないがゆえに水本来の味を感じることは多々ある。また、白湯の味わいの相違で体調をはかることもできる。たとえば白湯が甘いと感じた場合には、暴飲暴食をして膵臓に負担をかけている可能性がある。また苦いと感じるのは、寝不足であったり胃酸過多で胃の調子がイマイチという日に起こりうる。白湯に塩気を感じたら、極度の緊張状態などのストレスにさらされた結果、身体全体が冷えているかもしれない。いずれにしても、体調の如何によって味覚は変化する。無味の白湯はこうした体調を知るのに絶好の飲み物といえるだろう。

結論

白湯は水を温めただけの飲み物ではあるが、インドの伝統的な医学アーユルヴェーダから波及してその効能が注目されるようになった。白湯を日常的に摂取すると体質の改善にもつながるとされているのである。梅干しやレモンで飲みやすくすれば、白湯の摂取にも慣れやすいだろう。乳児の離乳食で白湯を用いる場合には、大人とは異なる注意点がいくつかある。正しい白湯の摂取法で、健康維持の一助としてほしい。
(参考文献)
※1.蓮村誠著「病気にならない『白湯』健康法」1日3杯飲むだけで、免疫力が一気に高まる!
※2.医療法人高生会「白湯を飲んで健康になろう!」
https://i-kouseikai.com/knowledge/2016/kaigo476.html
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  • 更新日:

    2021年8月29日

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