このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
ホタテがもつ栄養素と効果とは?調理や保存の方法も紹介!

ホタテがもつ栄養素と効果とは?調理や保存の方法も紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2021年9月28日

貝類の中でも比較的手に入れやすく、調理しやすいのがホタテである。寿司ネタとしても人気が高い。そんなホタテの美味しさは知っているものの、栄養素についてはあまり知らないという人も多いかもしれない。今回はそんなホタテの栄養素に迫りつつ、身体に嬉しい驚きのパワーを紐解いていきたい。

  

1. ホタテとは?

ホタテ
ホタテはイタヤガイ科に属する二枚貝のことである。一般的に二枚貝は、貝柱が2つあるが、ホタテはひとつ、これが大きな特徴だ。冷たい水を好むことから、北海道や三陸沖海岸など、北側に産地が多い。寿司ネタや刺身はもちろん、炒め物やフライなど、和洋中、どんな料理にも合う食材でもある。

ホタテの旬は、年に2回で、5?7月と11?1月だ。天然物はもちろん、養殖も非常に盛んで、旬の時期には甘みと旨みの凝縮したホタテが、広く出回る。

選び方

美味しいホタテの選び方は、殻付きと殻なし(剥き身)で異なる。殻付きの場合は、殻がピタリと閉まるものがいい。触れた瞬間に、すぐ閉じるものは新鮮な証拠だ。中身が見える状態であれば、貝柱が大きいものを選ぶといい。剥き身の場合は、ハリとツヤのあるものを選ぶことが重要だ。ドリップが出ていないものをチョイスしたい。

2. ホタテに含まれている栄養素

ホタテ
ホタテの可食部は、おもに貝柱である。生のホタテと貝柱単体で主要栄養素を比べてみると、生のホタテより貝柱単体のほうがたんぱく質と炭水化物量が多いことがわかる。脂質はどちらも非常に少なく、ヘルシーな食材といえそうだ。

ホタテ(生)

生のホタテのデータを見ると廃棄率が50%になっている。これは殻や食べられない部分があることを表している。ちなみに貝柱との違いは、ヒモや生殖器部分も含まれたものであること。可食部100gあたりの主要栄養素は以下の通りだ。(※1)
  • たんぱく質:13.5g
  • 脂質:0.9g
  • 炭水化物:1.5g

ホタテ(貝柱)

ホタテといえば、やはり貝柱が一番に思いつく。貝柱に限った可食部100gあたりの主要栄養素は以下の通りだ。(※2)
  • たんぱく質:16.9g
  • 脂質:0.3g
  • 炭水化物:3.5g

3. ホタテに含まれているカロリーや糖質

ホタテ
ここからは気になるカロリーや糖質を確認していこう。こちらも生のホタテと貝柱単体で調査すると貝柱のほうがカロリー、糖質ともに高いことがわかった。ホタテの貝柱は1粒20~60gと個体差があるので、100gあたりのカロリーや糖質では少しイメージがしづらいかもしれない。

ホタテ(生)

可食部100gあたりのカロリー、糖質は以下の通りだ。(※1)
  • カロリー:66kcal
  • 糖質:1.5g

ホタテ(貝柱)

可食部100gあたりのカロリー、糖質は以下の通りだ。(※2)
  • カロリー:82kcal
  • 糖質:3.5g

4. ホタテの特徴的な栄養素と効果

ホタテ
ホタテにはさまざまな栄養素が含まれている。なかでも特筆すべきタウリン、グリシン、亜鉛は、生命に欠かすことのできない栄養素だ。その効果について学んでいこう。

タウリン

ドリンクに含まれているイメージの強いタウリンは、人間の体重の0.1%を占めるともいわれ、生命の維持に必要不可欠な栄養素でもある。たんぱく質が分解する過程で産出されるアミノ酸に似た構造だとされており、体内でも生成される。しかし、これだけでは必要量が不足するため、ホタテをはじめとする貝類やタコ、イカなどの軟体動物などから、摂取する必要がある。ホタテに含まれるタウリンは、とても多いとされており、100~150gで1日の摂取量を網羅するとまでいわれている。(※3、※4)

グリシン

グリシンは、たんぱく質を構成する有機化合物である20種類のアミノ酸のうちのひとつである。これらは、1つ足りないだけでもたんぱく質を合成できないため、生命維持に必要不可欠であるといえるだろう。体内で生成できることから非必須アミノ酸とカテゴライズされている。ホタテには、このグリシンも含まれている。(※4、※5)生のホタテで100gあたり1800mg(※6)、貝柱で100gあたり2000mg含まれている(※7)。

亜鉛

亜鉛は人間の体内に2g程度含まれている成分で、多くの臓器に存在し、酵素の構成要素として欠かすことのできない存在だ。不足するとたんぱく質やDNAの合成に悪影響をあたえるため、成長障害が起こる。また味覚を感じにくくなるという弊害もある(※8)。生のホタテで2.7gあたり1800mg(※6)、貝柱で100gあたり1.5mg含まれている(※7)。

5. ホタテの調理方法

ホタテ
ホタテのおもな可食部は貝柱だ。殻つきの場合は、貝柱、ヒモが主に食べられる部分だ。ウロは、腸腺と呼ばれる人間でいうところの肝臓や胃のような働きをする器官なので、毒が溜まっている可能性が排除できない(※9)。このため、食べないこと。
ホタテは、刺身だけでなく、カルパッチョやバターソテー、あんかけやカレーの具材、フライにも向いている。和洋中なににでも合うので、幅広く使いたい。ホタテの貝柱やヒモは、出汁もよく出る。火を通しすぎるとパサパサになってしまうので、その点には注意したい。

6. ホタテの保存方法

冷蔵庫
ホタテは、ナマモノなので日持ちはしない。記載されている消費期限内に食べるのが必須である。保存する場合は、ウロの部分を取り除き、水気をふきとる。貝柱とヒモを分けて保存しておくと臭みが移りにくい。長期保存する場合は、冷凍が必須である。

結論

ホタテには、生命の維持に欠かすことのできない栄養素が豊富に含まれていることがわかった。そのうえ、肉類に比べるとカロリーも低く、体型が気になる人にも嬉しい食材であるといえよう。ちなみに上記以外にもホタテには、鉄分やビタミンB12など多くの栄養素が含まれている。ぜひ、賢く食卓に取り入れたい。
(参考文献)
※1出典:ほたてがい 生|食品成分データ
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10311_7
※2出典:ほたてがい 貝柱 生|食品成分データ
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10313_7
※3出典:タウリン|e-ヘルスネット
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2017/06/post-310.html
※4出典:ホタテの栄養|北海道漁連
https://www.gyoren.or.jp/hotate/eiyou.html
※5出典:グリシン|e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-001.html
※6出典:ほたてがい 生|食品成分データ
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10313_7&MODE=4
※7出典: ほたてがい 貝柱 生|食品成分データ
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10313_7&MODE=4
※8出典:亜鉛の働きと1日の摂取量|公益財団法人長寿科学復興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-zn-cu.html
※9出典:二枚貝の自然毒|堺市
https://www.city.sakai.lg.jp/smph/kenko/shokuhineisei/shokuchudokuyobo/kaidoku.html
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2021年9月28日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧