目次
- ※1出典:厚生労働省「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
1. スズメダイとはどんな魚?

スズメダイはスズキ目スズキ亜目スズメダイ科スズメダイ属に分類される魚だ。別名はオセンコロシ・アブッテカモ・ネコノヘド・カジキリという。そんなスズメダイの特徴とは?
スズメダイの特徴
スズメダイの大きさは最大で15cmほどだ。特徴はスズメダイ類の中で最も低温に適応している魚で、秋田県で越冬する。体の形は卵型で側偏しており、体色はほぼくすんだ褐色だ。見分け方のポイントは目が丸く、生時に背ビレの後部に明瞭な白斑があるものを選ぶこと。
スズメダイの味
スズメダイは食用できる魚だが、関東以北では食用として認識されていない。味の特徴は脂が強く、濃厚な旨みがあって大阪や福岡で流通している。とくに揚げ物や焼き物、刺身、煮付けにして食べると美味しい。
スズメダイの旬
スズメダイの旬は春から初夏にかけての時期だ。分布しているのは青森県から九州南岸にかけての日本海や東シナ海、瀬戸内海、太平洋沿岸、伊豆・小笠原諸島、琉球列島だ。
2. スズメダイの美味しい食べ方

ここではスズメダイを美味しく食べるおすすめの料理法を紹介しよう。
スズメダイの唐揚げ
スズメダイのおすすめの食べ方のひとつが、唐揚げだ。とくに小振りのスズメダイがおすすめ。調理のコツは水洗いして水分をよく拭き取り、適当に切れめを入れて片栗粉をまぶす。あとはじっくりと二度揚げすればよい。食べると香ばしくて皮と身が濃厚な味わいだ。
スズメダイの刺身
晩春から初夏にかけての時期は脂がとても多く、刺身にするととろりとした口溶け感を楽しめる。調理方法は水洗いして三枚に下ろし、腹骨を取り除いて血合い骨を抜く。あとは皮を引いて刺身にすればよい。小さな魚で片身で2切れ程度だが、味は魚類の中でもピカイチだ。スズメダイに限らずだが、魚を購入するときは新鮮なものを選ぶこと。魚にはアニサキス幼虫が寄生していることがある。まるごと一匹購入したら、すみやかに内臓を取り除き、内臓は生で食べないこと。目視で確認し、アニサキス幼虫がいたら除去すること(※1)。
あぶってかも
スズメダイの食べ方のひとつが、あぶってかもだ。調理方法は塩漬けにして焦げるまで焼くだけだ。むしりながら食べるのが特徴で、酒の肴におすすめ。
3. スズメダイの釣り方

ここではスズメダイの釣り方を紹介しよう。
スズメダイ釣りのコツ
防波堤や磯から釣るか、ノベザオや軟調磯ザオを使用しウキ釣りでねらっても楽しめる。エサはオキアミやアオイソメがおすすめだ。寄せエサを撒き、群れを寄せて数釣りを楽しむ方法もある。
スズメダイは泳がせ釣りの餌にもOK
泳がせ釣りとは生きた幼魚をエサにして、泳がせながら大型魚を狙う釣り方だ。釣ったスズメダイは泳がせ釣りのエサにできる。
4. スズメダイの種類

最後にスズメダイの代表的な種類をいくつか紹介しよう。スズメダイを代表する魚のひとつが、ルリイロのルリスズメダイだ。ほかに繫殖期になるとオスの体が黒くなるソラスズメダイや、親魚になっても小さくてかわいいオヤビッチャもスズメダイの仲間だ。またスズメダイ科では比較的大きなアマミスズメダイや、観賞魚として人気があるロクセンスズメダイもスズメダイの仲間だ。
結論
春から初夏にかけての時期に旬をむかえるスズメダイの特徴について紹介した。先述したように大きさは最大で15cmほどと、わりと小さめの魚だ。刺身や唐揚げ、塩焼き、煮付けと、いろいろな食べ方で楽しめるので、機会があれば味わってみてはいかがだろうか。
(参考文献)
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