目次
1. にんにく収穫後の保存方法【常温で長期保存】

購入するにんにくを見ればわかるように、にんにくは乾燥した状態で販売されている。家庭菜園で栽培したにんにくも、収穫後にいくつかの処理が必要となる。大事に栽培したにんにくの保存のために必要な手順を見てみよう。
STEP1:根や葉を切る
収穫したにんにくは、根や葉の部分を切断するのが基本である。理由は、保存性を高めるために乾燥を行うにあたって、根や葉がついていると乾燥に時間がかかるからである。茎の部分を15cmほど残して切り取るようにしよう。
STEP2:しっかり乾燥させる
より長期ににんにくを保存するためには、しっかりと乾燥させ水分を除去することが肝要だ。乾燥方法は簡単である。ネットやストッキングに入れたり、茎の部分をひもで縛って風通しのよい軒下などに吊るしておけばよい。しっかり乾燥するには1か月をめどにする。日光があたらない場所を選ぶのがコツである。
STEP3:冷蔵庫で保存する
キレイに乾燥したにんにくはその後、冷蔵庫で保存する。この場合も水分は大敵であるため、新聞紙にくるんで保存するとよいだろう。野菜とともに保存するとその湿気で傷みやすいため、野菜室は避けるとよいかもしれない。冷蔵庫に入れたにんにくは1か月をめどに使い切るようにしよう。
常温で保存する場合
条件さえクリアすれば、にんにくは常温で1か月を目安に保存ができる。風通しのよいこと、日光があたらないことなどを考慮して保存場所を選択する必要がある。しっかりと乾燥しきっていないにんにくは、カビも生えやすい。せっかく収穫したにんにくを無駄にしないよう、収穫後の保存には注意が必要である。
2. にんにく収穫後の保存方法【冷凍で保存】

収穫したにんにく、短期で使い切れない場合は冷凍するという方法もある。自家栽培したにんにくを冷凍保存するにあたって気を付けなければいけないのは、収穫直後の水分を含んでいる状態での冷凍は向かないという点である。冷凍する場合には、しっかりと乾燥することが条件となる。その方法を見てみよう。
にんにくの冷凍方法
にんにくを冷凍する場合には、まるごとではなく1片に分けてから行う。ひとかけずつに分けたにんにくをそれぞれラップにくるみ、冷凍用の保存袋に入れて保管する。皮は付いたままにしておくと風味を保持できる。
保存期間やその理由を紹介
にんにくを冷凍した場合には、保存期間は6か月ほどである。解凍後に使用しやすいようにカットして冷凍する方法もあるが、この場合には2週間をめどに使い切るようにしよう。1片ずつ冷凍した場合には、解凍後の使用も簡単である。内部まで完全に固まることはないので、そのままカットして調理に使用できる。
3. 葉にんにく収穫後の保存方法

にんにくを栽培する場合には、球根の部分だけではなく葉の部分も美味しく食べることができる。球根部分が大きくなる前に、柔らかい葉を収穫して食べるのである。目安としては、葉の部分が30~40cmになったら食べごろである。春の味覚として楽しみたい葉にんにく、その保存方法を見てみよう。
常温で保存する場合
葉にんにくを常温で保存する場合には、通常の葉物野菜と同様に早めに食べきるようにしよう。3日以内に消費すれば、葉にんにくを新鮮な食感で楽しめるだろう。ネットに入れて風通しのよい冷暗所に保管するなど、カビや腐敗を防ぐのが美味しく食べるコツである。
冷蔵庫で保存する場合
冷暗所での保管が不可能な場合は、葉にんにくは冷蔵庫で保存する。この場合も湿気に注意し、紙に包んで保管するのが望ましい。さらにビニール袋に入れると乾燥を予防できるだろう。葉にんにくを冷蔵保存した場合も、3日以内で食べきるようにしよう。
冷凍で保存する場合
葉にんにくは早めに消費する必要があるが、使い切れない場合には冷凍にするとよいだろう。冷凍保存する場合は葉にんにくをカットし、解凍後に使いやすい状態にするのがコツである。専用の袋に入れて冷凍した場合には、1か月をめどに食べきろう。
4. 保存のためのにんにく収穫方法

家庭菜園に挑戦する場合、にんにくは比較的難易度が低い植物とされている。年中スーパーで出回っているにんにく、収穫時期はいつなのだろうか。にんにくの収穫について説明する。
にんにくの収穫時期は6月
にんにくは9月ごろに植え付け、翌5月下旬から6月にかけて収穫する。土壌や気候条件によっても収穫の時期は左右されるが、葉が8割ほど枯れた状態を目安に収穫するとよいだろう。球根部分に傷をつけないように、手際よく土から抜くのが重要である。
にんにく収穫の注意点
のちの乾燥処理を円滑にするために、雨が続いたあとや雨の日は収穫を避け、晴れた日を選んで収穫しよう。球根が大きくなるのを待っていると土壌中の菌に侵される可能性もある。頃合いを見計らって収穫することを忘れずに。
結論
料理において使用頻度が高いにんにく。国産のにんにくは決して安くない。家庭菜園でにんにくを栽培するのは難しいことではなく、自家製のにんにくや葉にんにくを美味しく料理して楽しめる。ただしにんにくは長期の保存のために収穫後に乾燥させる必要がある。正しい手順を踏んで、にんにくの風味を維持して最後まで美味しく食べてほしい。