1. アメリカンチェリーとは?
アメリカンチェリーは、アメリカから日本に輸入されるさくらんぼのことだ。ここでは、アメリカンチェリーとさくらんぼの違いなどについて詳しく解説していこう。
さくらんぼとアメリカンチェリーの違い
アメリカンチェリーの代表的な品種にはビングや国産のさくらんぼに近いレイニアといったものがある。国産のさくらんぼは、果肉が柔らかく程よい酸味と甘みがあるのに対し、アメリカンチェリーは果肉が硬く酸味が押さえられているので甘みが強い。また、粒の大きさもアメリカンチェリーの方が倍近くある。
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アメリカンチェリーには解禁日がある?
日本ではボジョレーヌーボーの解禁日が有名だが、アメリカンチェリーにも解禁日があったのをご存じだろうか。1986年に輸入が自由化されるまで、アメリカンチェリーは解禁日が過ぎるまで販売ができない時期があったのだ。
2. アメリカンチェリーの種類と旬の時期
ここでは、アメリカンチェリーの種類と旬の時期を紹介していこう。
ビング
日本に輸入されるアメリカンチェリーの9割を占めているのがビングと呼ばれる品種。日本のさくらんぼよりも、果肉が大きく濃い赤紫色をしている。主にワシントン州やカリフォルニア州で栽培されており、6~7月頃が旬の時期だ。
レイニア
レイニアは、果肉の柔らかさや見た目の色が国産のさくらんぼに似ている品種。主にワシントン州で栽培されており、ビングと同じく6~7月頃が旬の時期になる。
コーラル
コーラルとは、ビングと同じような見た目で濃い赤紫色の果肉が特徴だ。主にカリフォルニア州で栽培されており、5月頃が旬の時期になる。
ブルックス
ブルックスとは、ビングとレイニアを掛け合わせて作られた品種。ほかの品種に比べて糖度が高いのが特徴だ。主にカリフォルニア州で栽培されており、4月頃が旬の時期になる。
紅さやか
紅さやかとは、日本の品種である佐藤錦とアメリカンチェリーのセネカという品種の掛け合わせ。ビングのような濃い赤紫色のなかに、佐藤錦のクリーム色が混ざった果肉の色合いが特徴だ。主に山形県で栽培されており、6月頃が旬の時期になる。
3. アメリカンチェリーを使った料理
アメリカンチェリーの品種について分かったところで、今度はアメリカンチェリーを使った料理を紹介していこう。
コンポート
アメリカンチェリーはフルーツを砂糖と水で煮るコンポートにするのがおすすめだ。コンポートにすることで、アイスクリームやヨーグルトなどに添えてアレンジを楽しめる。
ジャム
アメリカンチェリーは酸味が少なく甘みが強いので、ジャムにするのもおすすめだ。種を取ってから、グラニュー糖とレモン汁を入れて鍋で煮込んだら完成だ。
タルト
アメリカンチェリーはタルトにするのもおすすめだ。ビスケットに溶かしバターを混ぜて生地を作ってから冷やし、クリームを詰めたら、その上にアメリカンチェリーを添えるだけで簡単に作ることができる。
結論
アメリカンチェリーは、アメリカから日本に輸入されるさくらんぼのことである。日本に輸入されるほとんどが、ビングと呼ばれる品種だ。また、アメリカンチェリーは品種にもよるが、概ね5~7月の初夏にかけてが旬の時期になる。この記事を読んで、アメリカンチェリーを食べる際の参考にしてみてはいかがだろうか。