アンデスメロンの産地や旬とは？気になる原産地も確認！

最初にアンデスメロンの原産地や、アンデスメロンという名前の由来を紹介しよう。メロンは品種が多く、それぞれ栽培条件や果肉の色が異なるのが特徴のひとつだ。ではアンデスメロンの原産地とは？

アンデスメロンは、神奈川県横浜市に本社をおく種苗会社の株式会社サカタのタネが開発した日本発のメロンだ。特徴は高級メロンと称される温室栽培のマスクメロンに劣らない味で、病気に強くビニールハウスで栽培可能な点である。アンデスメロンは、アールスにコサックやハネデューのような品種を交配して育成されている。

アンデスメロンは収穫しやすく甘みが安定している。その名前は、生産者は作って安心、流通する側は販売して安心、消費者は購入して安心という、「アンシンデスメロン」を略してアンデスメロンになった。南米のアンデス山脈に関係しているのでは？と思いがちだが、実はまったく関わりはないのだ。

ここではアンデスメロンのおもな産地と旬の時期、全体の出荷量を紹介しよう。アンデスメロンのおもな産地は茨城県、山形県、熊本県だ。

アンデスメロンの産地のひとつが茨城県である。県内ではおもに茨城町や鉾田市（ほこたし）、鹿嶋市、神栖市、八千代町で栽培されており、出荷時期は7月中旬～10月下旬にかけてだ。とくに鉾田市・茨城町・鹿嶋市は鹿島灘に面しており、年間を通して温暖な地域で昼夜の温度差がある。 また土壌が水はけのよい火山灰土で、メロン作りに最適な土地といえる。生産量が最も多いのが茨城県で、約1,377トンと全体の5割ちかくを占める。

アンデスメロンのおもな産地のひとつが山形県だ。栽培されている場所は、日本三大砂丘の庄内砂丘である。庄内砂丘は日本海に面しており、砂地特有の水はけのよい土壌だ。日中は日差しが強く、夜間は涼しいので気温差があり、良質な地下水に恵まれているのでメロン栽培の適地といえる。収穫時期は7月が本番だ。生産量は茨城県についで2番目に多く、約884トンである。

茨城県、山形県についでアンデスメロンの生産量が多いのが熊本県だ。おもに宇城市・熊本市・球磨郡で生産されており、生産量は約567トンである。出荷時期は宇城市が4月上旬～4月下旬で、熊本市と球磨郡は4月中旬～5月中旬にかけてだ。とくに熊本市は清らかな地下水や豊かな自然環境に恵まれており、アンデスメロンの栽培に適した土地といえる。

ここではアンデスメロンの見た目や果肉の特徴を紹介しよう。

ひと言でメロンといっても種類はさまざまで、果皮の表面に網目があるネット系や、網目がないノーネット系、果肉が緑や黄緑色の青肉種、あざやかなオレンジ色の赤肉種などがある。アンデスメロンの見た目の特徴は、ネット系だ。網目が密に入っており、果重は1kg～1.3kgほど。

アンデスメロンは青肉種で、果肉は淡い緑色だ。果実がほどよくしまっており、甘みが強い。味も香りもマスクメロンに似ているのが特徴のひとつである。糖度は14度以上のものが多い。

スーパーやネット通販で購入できるアンデンスメロンの平均的な値段は、サイズにもよるが2,000～3,000円程度が多い。中には1,000円以下のものもあれば、5,000円を超えるものもある。

アンデスメロンを選ぶときは、丸みがきれいなものがおすすめだ。またた網目がクッキリと細やかで均等に広がっており、網1本ずつの盛り上がりが高いものを選ぶこと。目安は花落ちというお尻の部分を指で押して、少し弾力を感じられたら食べ頃だ。

アンデスメロンの産地や名前の由来 、おもな産地の出荷量、見た目の特徴などを紹介した。アンデスという名前なので、アンデス山脈と関係があるのでは？と思っていた人もいるだろう。先述したようにアンデスメロンの由来は「アンシンデス」を略したアンデスだ。