- 1. 炊き込みご飯の炊飯器での保温はNG
- 2. 炊き込みご飯の保温はいつまでOK?
- 3. 保温で傷んだ炊き込みご飯の特徴
- 4. 炊き込みご飯は保温せず冷まして保存しよう
- 5. 保温弁当のジャーの炊き込みご飯も危険
1. 炊き込みご飯の炊飯器での保温はNG
いろいろな具材との組み合わせを楽しめる炊き込みご飯だが、炊飯器で炊いた後、そのまま保温している人もいるのでは?しかし時間が経って食べると、なんとなくにおいが気になるという人もいるだろう。炊き込みご飯を炊飯器で保温するのはNGだ。
炊き込みご飯は水分が多く腐る原因になる
ではなぜ炊き込みご飯を炊飯器で保温するのはNGなのだろうか。答えは炊き込みご飯は米のほかに野菜や肉、魚介類、調味料を入れて炊くことがあり、水分が多いため普通のご飯よりも腐りやすいからだ。
美味しくなくなる
炊き込みご飯を作るとき、家族が食べる時間がバラバラだと、炊いた後にそのまま炊飯器で保温しているという人もいるだろう。しかしほとんどのメーカーでは白米以外のご飯をそのまま保温することは推奨されていない。そのまま保温すると傷みやすくなって美味しくなくなるからだ。
炊飯器ににおいが移る
そもそも炊飯器の保温は白米が想定されている。炊き込みご飯を炊けたあとに、そのまま炊飯器に保温しておくと、におい移りするのがNGの大きな理由だ。また炊き込みご飯には調味料が使われており、長く炊飯器で保温するとにおいが本体内部にしみつく可能性がある。さらに塩分を含む水蒸気に長くさらされると、炊飯器の金属とパッキンが傷むことがある。ほかにも炊き込みご飯の具材に含まれる水分のせいで、ご飯がべちゃべちゃになる可能性がある。
2. 炊き込みご飯の保温はいつまでOK?
ここでは炊き込みご飯の保温は何時間くらい大丈夫なのかを解説する。
保温時間の目安は最大3時間
炊き込みご飯の保温時間の目安は最大で3時間ほどだ。これまで夜炊いて次の日まで、半日くらい保温していた人がいるかもしれないが、長時間の保温は避けること。
保温スイッチを切るのもNG
電気代を節約したいからと、炊飯器の電源を切ってご飯を保存しておくという人もいるようだが、これはなるべく避けたい保存方法だ。保温中の炊飯器内は、適切な温度で雑菌と結露を防いでいる。電源を切るとその機能が失われ、ご飯が乾燥や結露を起こしやすい状態になる。腐敗する可能性があるため、炊飯器に入れたまま保温スイッチを切った状態にするのはNGだ。
3. 保温で傷んだ炊き込みご飯の特徴
ここでは傷んで食べない方がよい炊き込みご飯の特徴を紹介する。傷んだ炊き込みご飯の特徴は、粘り気があったり酸っぱい味がしたりすること。また、腐敗臭がしたり、色が変色したりしているものだ。あまり味が変化していなくても、粘り気が出たり糸を引いたりしている炊き込みご飯は腐敗している可能性がある。
4. 炊き込みご飯は保温せず冷まして保存しよう
炊き込みご飯は保温せず、冷まして保存するのがベストだ。炊飯器で炊いた後に取り出して別の容器に移し、冷めたら冷蔵保存するか冷凍保存すること。
炊き込みご飯を冷蔵庫で保存
炊き込みご飯を冷蔵庫で保存するときは2日間が限度だ。保存方法は炊飯器から炊き込みご飯を出して、冷ましてからラップにくるむか密封容器に入れて冷蔵庫へ。
炊き込みご飯を冷凍庫で保存
炊き込みご飯は冷蔵保存でも大丈夫だが、なるべく冷凍庫で保存する方がおすすめだ。ご飯に含まれるでんぷんは、温度が中途半端に下がると生米のような状態に戻る。これをでんぷんの老化現象といい、ごはんがポロポロ、パサパサとした食感になる。老化は冷蔵庫の温度の2~3℃の環境で最も進むという。冷凍保存する方法は冷蔵保存と同じように冷ましてからラップにくるむか密封容器に入れて冷凍庫へ。保存期間の目安は3週間ほどだ。
5. 保温弁当のジャーの炊き込みご飯も危険
炊き込みご飯を保温ジャーに入れると、雑菌が繁殖しやすい温度を保つため、傷む可能性が高くなる。冬でも腐ることがあるので、季節を問わず保温ジャーに入れるのは避けたほうがよい。
結論
これまで炊き込みご飯が炊けたら、そのまま炊飯器で保温していた人もいるだろう。先述したように炊き込みご飯は保温せず、冷まして保存するのがベストだ。そのまま保温しておくと、におい移りしたり、べちゃべちゃになったりするので、今後は冷まして保存してもらいたい。