目次
- カビが生えている
- 水分がでている
- 異臭がする
- 糸を引いている
- 全体に黒ずんでいる
- ※1:厚生労働省「加工食品の表示に関する共通Q&A https://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_i.pdf
1. しいたけの消費期限や賞味期限について

しいたけには、消費期限や賞味期限が記載されていない。しかし干ししいたけには賞味期限が記されている。その理由はどこにあるのだろうか?疑問に答えていこう。
記載されていない
厚生労働省で定められている食品の表示に関する内容を見てみると、乾燥した野菜や果物には賞味期限の表示が義務付けられているが、野菜や果物には表示が義務付けられていない。このため生のしいたけには、消費期限も賞味期限も記載されておらず、干ししいたけには賞味期限が記されているのだ。(※1)
2. しいたけの消費期限は実際どれくらい?

しいたけは消費期限の表示が義務付けられていない。とはいえ、腐らないわけでない。ここでは、しいたけの消費期限、そして干ししいたけの賞味期限について解説をしていこう。
保存方法と期間
しいたけに限らず、きのこは洗わずに食べるのが基本だ。これは洗ってしまうとせっかくの風味が落ちてしまうから。水分が付くと腐敗にも繋がりやすいので注意したい。汚れている場合のみ、湿らせたキッチンペーパーで拭こう。
また、しいたけを買ってきたら、そのまま冷蔵庫に入れてしまいがちだが、キッチンペーパーで包んで保存袋に入れるとぐっと長持ちする。軸側を上にしてキッチンペーパーで包み、野菜室に入れるといい。日持ちは1週間ほどだ。
さらに、しいたけをはじめとするきのこは冷凍にも向いている。この場合は石づきを取りのぞき、軸とかさに分けて、軸はまとめてラップに包む。あとはすべてを保存袋に入れて冷凍庫にしまうだけ。冷凍をすると旨みがアップするだけでなく、味もしみやすくなる。日持ちは1か月ほどだ。
また干ししいたけは、保存性が非常に高い。干すという技術は冷蔵や冷凍の技術がまだ発達していない頃から活用されてきた保存方法で、その歴史は1500年以上だとされている。干ししいたけは常温で1年ほどは保存できるとされていることから、毎日の暮らしにはもちろん、非常食としての可能性にも注目が集まっている。
3. しいたけが消費期限切れになったら?

しいたけには消費期限の表示義務はないが、日にちがたつと腐敗したり、美味しさが半減する。ここでは食べられなくなった=傷んだしいたけの見分け方を解説していこう。
傷んでいるか判断する方法
しいたけが傷んでいるかどうかを見分けるのはなかなか難しい。判断材料となるのは見た目と臭いだ。
新鮮なしいたけは、かさの内側や軸が白っぽい。さらにハリがあり、ぬめりなどがない。全体的に黒っぽくなり、手で持つとぎゅっと水分を感じる場合は腐敗の可能性が高い。無駄にしないよう、すぐに食べられない場合は冷凍保存するのが正解だ。
結論
しいたけは消費期限の表示義務がない。しかし、日が経てば腐敗するので注意が必要だ。冷蔵庫で保存できるのはおよそ1週間。それ以上になる場合は、冷凍保存するのが断然おすすめだ。すぐに食べない場合は、一旦冷凍するといいだろう。解凍せずそのままで使うことができる。また、干ししいたけは常温で約1年保存が効くので、うまく活用したい。
(参考文献)