目次
- タンパク質:皮膚・爪・毛髪・骨・筋肉・歯を作る働きがある(※2)。
- 炭水化物:消化や吸収が非常に早く、急速に血糖値を上昇させる働きがある(※3)。
- β-カロテン:粘膜を健康に保つ働きや美肌効果が期待できる(※4)。
- ※1出典:文部科学省「食品群名/食品名: 野菜類/クレソン/茎葉/生」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06077_7
- ※2出典:一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所「タンパク質」 https://www.orthomolecular.jp/nutrition/protein/
- ※3出典:医療法人社団ウィズヘルス二子玉川メディカルクリニック「炭水化物の役割」 https://nicotama-cl.com/blog_clinic/news/442
- ※4出典:一般社団法人 日本ヘルスケアサプリメント協会「β‐カロテン」 https://www.jhcsa.jp/
1. クレソンとはどんな野菜?

クレソンとは英語でwatercressと書き、別名オランダガラシといわれるくらい、ピリッとした辛みが特徴のひとつだ。そのほかの特徴について紹介しよう。
クレソンの特徴
クレソンはアブラナ科オランダガラシ属の多年生草本だ。原産地は中部ヨーロッパで、日本には明治時代の初期に、外国人の宣教師によって伝えられたという。おもに肉料理に添えられ、味はほのかな香りや苦み、ピリっとした辛みが特徴だ。料理ではローストビーフやステーキの付けあわせとして使われることが多い。
クレソンの栄養素
クレソンに含まれるおもな栄養はタンパク質や炭水化物、β-カロテンなど(※1)。それぞれの栄養の効能を紹介しよう。
クレソンの旬
クレソンは1年を通して出まわっている野菜だが、とくに春先の緑色があざやかな時期が旬だ。国内のおもな産地は山梨県や栃木県など。
2. クレソンのおすすめの食べ方

ステーキの付けあわせとして使われることの多いクレソンだが、メイン料理になる食材でもある。ここではクレソンのおすすめの食べ方を紹介しよう。
クレソンのサラダ
クレソンのおすすめの食べ方のひとつがサラダだ。焼いた鶏肉やレンコンとあわせると違う食感を楽しめるのが魅力のひとつ。またローストビーフとあわせると見た目が豪華でおもてなし料理におすすめだ。
クレソン鍋
クレソンを大量消費したいなら、鍋料理がおすすめだ。クレソンと豚肉の鍋は塩と酒、にんにくで味付けするとシンプルながらも飽きのこない美味しさで、ポン酢しょうゆにつけて食べるのもおすすめ。
クレソンの炒め物
クレソンのソテーもおすすめ料理のひとつ。シャキシャキとした食感を楽しむために、炒めすぎないことが美味しく味わえるポイントだ。
クレソンのスープ
クレソンはスープで味わうのもおすすめだ。ポタージュスープに細かく刻んだクレソンを加えると色あざやかで、食卓のテーブルがぱっと華やぐだろう。
クレソンの和え物
クレソンは和え物で食べても美味しい。いつもは捨てがちな茎の部分も一緒に調理して味わってもらいたい。
3. クレソンの育て方

ここではクレソンの栽培方法を紹介しよう。クレソンの栽培環境のポイントとは?
クレソンの水耕栽培
クレソンは水辺に生える水生植物で簡単に水耕栽培できるのが特徴だ。ちなみに水耕栽培とは土を使用せず、養分を溶かした水溶液で育てる方法である。浅めの口が広い容器に水を張る。ただし葉が水につかると腐るため、つからない容器を使うこと。方法は市販のクレソンの茎を約10cm切って発根させる。場所は日当たりや風通しのよい所が適している。半日陰でも大丈夫だが、真夏のように暑い日は直射日光にあてないこと。水が腐ると悪臭がして虫が発生するため、水は頻繁に変えよう。水道水で栽培してもよいが、液肥を薄めたものを与えるとよく生育する。茎が伸びたら、切り戻しを兼ねて収穫すればよい。
クレソンのプランター栽培
先述したようにクレソンは水生植物で水がたっぷり必要な地植えより、プランターや鉢での栽培がおすすめだ。耐寒性はあるが、冬に収穫する場合は5~8℃以上の気温が必要である。
4. クレソンの選び方と保存方法

最後にクレソンの選び方と保存方法を紹介しよう。新鮮なクレソンの葉は、ツヤがあり濃い緑色が特徴だ。また、葉と葉の感覚が狭くて茎がしっかりとまっすぐなものを選ぶとよい。
クレソンは水を好むため、保存するときは容器に水を約5cm入れ、クレソンの茎を挿してポリ袋をかぶせる。あとは輪ゴムで止めて冷蔵庫へ。保存期間の目安は1週間ほどだ。水は3日に1度は取り替えること。葉についた水分をふきとるのが鮮度を保つポイントだ。
冷凍保存するときは使いやすい長さに切って水気をふきとり、生の状態で冷凍用の保存袋に平らに並べ、空気を抜いて冷凍室へ。保存期間の目安は3~4週間ほどだ。サラダで食べるときは、凍ったままドレッシングで和えて構わない。和え物は自然解凍後に水気を絞って使う。炒め物と汁物は、凍ったまま使ってOK。
結論
クレソンの特徴や含まれる栄養、旬の時期、おすすめの料理、栽培方法、保存方法を紹介した。先述したよう肉料理に添えられることが多いクレソンだが、サラダやスープ、鍋料理、炒め物、和え物といろいろな料理で味わえるのが特徴だ。
(参考文献)