目次
- クロレッツXPオリジナルミント ボトルR(ロッテ):記載なし
- キシリッシュガム ハイパークールボトル(明治):記載なし
- ブラックブラック 粒 ワンプッシュボトル(ロッテ):記載なし
- ポスカ・エフ マスカット(江崎グリコ):記載なし
- トップバリュ LIME MINT ライムミント味ガム(イオントップバリュ):記載あり
- 大人のリカルデント 清涼ミントボトル(モンデリーズ・ジャパン):記載なし
- キシリッシュレインボーアソートボトル(明治):記載なし
- ポスカ クリアミント エコパウチ(江崎グリコ):記載あり
- キシリトール ガム フレッシュミント ファミリーボトル(ロッテ):記載あり
- 乾燥してパキパキになっている
- 糖衣(ガムの周りの硬い部分)が溶けている
- 変なにおいがする
- (※1)厚生労働省 https://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_i.pdf
- (※2)公益財団法人長寿科学振興財団 https://www.tyojyu.or.jp/
1. ガムに賞味期限の表示がないのはなぜ?

お菓子の多くには消費期限または賞味期限が書かれている。しかし、ガムのパッケージには賞味期限の記載がない。見方が悪くて見つからないと思った人もいるだろうが、実際にガムのパッケージには期限の記載がまったくない。ここでは、ガムに賞味期限が書かれていない理由を探っていく。
ガムに賞味期限の表示がない理由
賞味期限の記載がないとガムには期限がないと思ってしまうが、厳密にはガムにも賞味期限はある。しかし、ガムは水分が少なく常温で長い間保存しても品質が変わることがほとんどないため、賞味期限の記載を省略することができる(※1)。そのため、ロッテなど多くのガム販売会社では賞味期限を記載せずに販売している。
キシリトールガムには賞味期限の表示がある
ガムは賞味期限の記載を省略してもよいが、実は例外がある。それがキシリトールガムだ。ほかのガムには賞味期限が記載されていないのに、キシリトールガムだけには賞味期限が記載されている。その理由はキシリトールガムが特定保健用食品として認定されていることと関係がある。特定保健用食品の認定を受けるためには、特定の項目の記載が必須となっており、その中に賞味期限が含まれている(※2)。キシリトールガム以外の特定保健用食品にも賞味期限は記載されているので、気になる人はチェックしてみよう。
賞味期限は無くても劣化はする
ガムは常温でも長期間保存でき、賞味期限の記載もないため保存は適当になりがちだ。しかし、賞味期限がないからといって放置すると状況によってはガムが劣化することもある。たとえば、直射日光に当てている、高温多湿の環境で放置している場合はガムが劣化する可能性が高い。劣化したガムは風味が落ち、食感も損なわれる。直射日光の当たる場所や高温多湿の環境を避けるのはもちろんだが、購入したらなるべく早めに食べるようにしよう。
2. 10年前のガムは賞味期限切れ?

賞味期限がないと、いつまでに食べなきゃいけないという焦燥感にかられることがない。一方で、古いガムを食べてもよいか不安にもなってしまう。ここでは、10年前のガムが食べられるかどうかを基準にガムが食べられる期限について考えていく。
未開封の場合
結論からいってしまうと、理論的には未開封であれば10年前のガムも問題なく食べられる。しかし、ポイントは理論的にはという点だ。未開封ということはパッケージがキレイな状態を想定するが、実際には10年も経つとパッケージは破れ、ガムの包み紙も劣化している恐れがある。そうなると、厳密には未開封状態とはいえずガムが空気に触れて劣化している可能性が高い。そのため、未開封であっても10年前のガムは食べないほうがよいだろう。
開封後の場合
開封後のガムは当然ながら未開封のガムに比べて空気に触れる頻度が高い。そのため、10年前のガムを食べることは危険だ。開封後のガムはなるべくすぐに食べるようにしよう。すぐに食べきれない場合、夏なら1ヶ月、冬なら2か月を賞味期限の目安にするとよい。
3. 粒ガムに賞味期限はある?

粒ガムの賞味期限も普通のガムと同様に、賞味期限の記載は省略ができる。ただし、特定保健用食品となっている粒ガムには賞味期限が記載されている。それぞれのガムに賞味期限が記載されているかどうかは以下のようになっている。
上記は一例だが、キシリッシュという記載があっても特定保健用食品でなければ賞味期限は記載されていない。気になる人はパッケージ裏の記載をチェックしてみよう。
4. ガムが食べられるかどうか見分ける方法

ガムには賞味期限が記載されていないため、食べられるかどうかは自分で見て判断しなくてはいけない。食べないほうがよいガムかどうかを見分けるポイントは以下の3つだ。
乾燥してパキパキになっていても食べることはできるが、硬くなっているためガム本来の食感を楽しむことができない。糖衣が溶けているのも同様だ。高温の環境下にあったことが予想されるため、風味は落ちているだろう。また、変なにおいがしたときは絶対に食べないようにしよう。ガム自体は腐らなくてもカビが付着している可能性もある。
結論
ガムは品質劣化が起こりにくいため、賞味期限は省略されていることが多い。しかし、キシリトールが配合されているようなガムは特定保健用食品に登録されていることが多いため、賞味期限が記載されている。賞味期限がないとついつい食べずに放置してしまうが、ガムを長い間放置すると乾燥してパキパキになり、本来の風味や食感を楽しめなくなる。賞味期限がなくても早めに食べるようにしよう。
(参考文献)