目次
- ※1参照:一般社団法人青森県りんご対策協議会「「プロシアニジン」に関するよくある質問」 https://www.aomori-ringo.or.jp/woman/procyanidins/
- ※2参照:日本調理科学誌「香りがリンゴの風味を決定する―香気成分の制御機構と変動事例―」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/50/4/50_151/_pdf
1. 青りんごの主な品種

ここでは、青りんごの主な品種ついて解説していこう。
王林
王林の主な産地は青森県で、ゴールデンデリシャスに印度をかけ合わせることで誕生した品種である。鮮やかな緑色の見た目だが、甘くて果肉はやや硬めでち密。皮の表面に付いている小さな点々が特徴で、ザラつきが感じられる。
グラニースミス
グラニースミスは長野県で商業用に栽培がされており、大手メーカーのジュースに使われている。食感は硬めで酸味も強いため、生食よりもお菓子などに加工して食べるのに向いている。
はつ恋ぐりん(あおり24)
はつ恋ぐりん(あおり24)は強い酸味と硬い果肉が特徴の品種だ。また、丸みがありサビがないため、とても綺麗な外見をしている。
ブラムリー
プラムリーは酸味が強く果肉が硬いため生食には向いていない。そのため、加工して食べる「クッキングアップル」として扱われている。加熱調理すると果肉が柔らかくなる。
2. 青りんごの栄養成分

ここでは、青りんごに含まれるプロシアニジンについて解説していこう。
高い抗酸化力
プロシアニジンはリンゴポリフェノールの主成分で、緑茶のカテキンや赤ワインのレスベラトロールよりも強い抗酸化作用がある。青りんごの品種のなかでは「王林」にプロシアニジンがやや多く含まれており、りんご以外ではナッツや黒豆などにも豊富に含まれている。(※1)
3. 青りんごの食べ方

ここでは、青りんごの食べ方を見ていこう。
生食で食べる
一説によると、りんごは収穫後2週間ほどが、香りや甘みがよく果肉も柔らかくなるため食べ頃といわれている。りんごはエチレンによって追熟が促されており、品種によりエチレンの産生量が異なるのだ。青りんごの品種では「王林」がエチレンの生産量が多いため、生食で食べるのに適している品種といえるだろう。(※2)
加工して食べる
青りんごは果肉が硬く酸味が強い品種が多いため、生食で食べるよりもジャムやジュースなどに加工して食べるのに向いている。グラニースミスは果肉が硬く煮崩れしにくいのでタルトに向いており、はつ恋ぐりんは煮崩れしやすいため、ジュースやジャムに向いている。品種によって違いがあるので、特徴にあった加工方法で食べることでより美味しく食べられるのだ。
結論
青りんごは、食感が硬く酸味が強い品種が多いため加工して食べるのに向いているりんごである。また、とくに王林には、緑茶などに含まれているカテキンよりも強い抗酸化力のあるプロシアニジンが多く含まれている。この記事を読んで、青りんごを食べる際の参考にしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)