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チェリー

アメリカンチェリーの栄養と効能|妊婦が食べても大丈夫?

投稿者:ライター 山岸綾乃(やまぎしあやの)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2022年5月15日

春から夏にかけて市場でよく見かけるアメリカンチェリーだが、どんな栄養を含んでいるのかご存知だろうか。この記事では、アメリカンチェリーが含む栄養素とその効果、さくらんぼとの違いを解説する。また、妊婦への影響や、効率よく栄養を摂る方法もあわせて紹介しよう。

  

1. アメリカンチェリーの栄養素と効果効能

アメリカンチェリー
名前の通りアメリカから日本に輸入されるチェリーをアメリカンチェリーと呼ぶ。レーニア、ブルックスなどさまざまな品種があるが、日本に輸入されている多くは身が大きく、濃い赤紫色の皮と同じように中身も赤紫色なのが特徴のビングという品種だ。そんなアメリカンチェリーにはどのような栄養が含まれているのだろうか。アメリカンチェリーに含まれる栄養素とその効果について解説しよう。

アントシアニン(※1)

抗酸化作用を持つポリフェノールの1種で、身体に害を及ぼす活性酸素を無害な物質に変える役割を持つ栄養素である(※2)。アントシアニンは視力の機能に関わっており、視力の低下や眼精疲労、加齢による見えづらさといった目の悩みの改善が期待できる(※3)。

カリウム(※4)

体内の塩分量を調節し、余分な塩分を体外に排出する働きを持つ栄養素だ(※5)。塩分の多い食生活を送っている人は、カリウムが含まれている食材を意識して摂るよう心がけよう。

葉酸(※4)

赤血球を作る補助や細胞を再生する働きを持ち、胎児の発育にもよい影響を与える効果が期待できる。妊婦や妊活中の女性に積極的に摂取してほしい栄養素だ(※6)。

ビタミンC (※4)

血管や歯を正常に保ち、免疫力を強める働きがある。肌トラブルの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ作用もあり、アメリカンチェリーにはビタミンCの働きをサポートするパントテン酸という栄養素も含まれているので、肌の調子を整える効果も期待できる(※7)(※3)(※8)。

食物繊維(※4)

食物繊維に共通する作用として、水分を吸収し便の量を増やす働きがあるため、便秘解消の効果がある。人体に有害な物質も一緒に排出してくれるので、腸内環境が整い大腸がんの予防につながる(※9)。腸の悩みをもつ人は積極的に摂るよう心がけるとよい。

ケルセチン(※1)

ケルセチンはポリフェノールの1種である。発汗や解熱を促す作用があるため、風邪の予防にもよい(※10)。ほかにも、コレステロール値を低下させる作用や血圧を下げる作用など、身体によい影響を与えてくれる栄養素だ(※11)。

2. アメリカンチェリーの栄養成分表

アメリカンチェリー
アメリカンチェリーには身体によい効果をもたらす栄養素が含まれていることが分かったが、それぞれの栄養素はどのくらい含まれているのか。さくらんぼと比較しながら解説しよう。

アメリカンチェリーの栄養やカロリー・糖質一覧

アメリカンチェリー100gあたりに含まれる栄養成分をみていこう(※4)。
  • カロリー  64kcal
  • カリウム  260mg
  • 葉酸    42μg
  • 炭水化物  17.1g
  • 食物繊維  1.4g
  • たんぱく質 1.2g
  • ビタミンC  9mg
  • 脂質    0.1g
このほかにもさまざまな栄養素が含まれているが、カリウムや葉酸の含有量が多く、体内の塩分調節のほか妊婦には胎児の成長を促す効果が期待できる。

さくらんぼとアメリカンチェリーの栄養価の違い

国産のさくらんぼ100gあたりに含まれる栄養成分を、アメリカンチェリーと同じ内容でみてみよう(※12)。
  • カロリー  64kcal
  • カリウム  210mg
  • 葉酸    38μg
  • 炭水化物  15.2g
  • 食物繊維  1.2g
  • たんぱく質 1.0g
  • ビタミンC  10mg
  • 脂質    0.2g
ビタミンCはさくらんぼのほうが多く含んでおり、葉酸やカリウムなど女性にとって大切な栄養成分に関しては、アメリカンチェリーのほうに多く含まれているのが分かる。自分に必要な栄養成分を把握し、食べわけることで上手に栄養を摂ろう。

冷凍のアメリカンチェリーの栄養価

冷凍すると生の食感は感じられなくなるが、栄養価は変わらないので、アメリカンチェリーを大量に手に入れた際は冷凍保存するとよい。冷凍する際は水気をよくきり、枝部分と種を取っておこう。袋に入れ空気を抜いて密封し、冷凍庫に入れておけば1?2ヶ月は保存できる。

3. アメリカンチェリーの栄養は体に悪い?

アメリカ産の甘い桜のビングサクラー
アメリカンチェリーに含まれる栄養成分は、果たしてすべてが身体によい成分なのか。食物繊維を基準とし、摂取量をふまえながら解説しよう。また、輸入される青果物に使用される農薬についても触れていく。

食べ過ぎは体調不良の原因になる

栄養素を豊富に含んでいるアメリカンチェリー。成分自体は身体にとってよい効果があるが、食べ過ぎると身体の不調を引き起こしてしまう。アメリカンチェリーに含まれる糖アルコールやソルビトールは、過剰に摂ると腹痛や下痢を引き起こすのだ(※13)。アメリカンチェリー100gあたりに含まれるソルビトールは2.2g(※4)で、1日の摂取基準は体重1kgあたり0.22g。体重50kgの人であれば1日に摂る適切なソルビトールの量は11gとなる(※14)。自分に合った適切な量を守り、正しく栄養を摂ろう。
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アメリカンチェリーは農薬が心配?

アメリカンチェリーは皮ごと食べられる果物であるため、残留農薬が心配だという人もいるだろう。結論からお伝えすると、残留農薬についての問題はない。アメリカンチェリーの栽培には、黒かび病を防ぐイプロジオンという農薬が使われるが、収穫後の使用は厚生労働省が禁止している(※11)。輸出入の際にも厳しく検査が行われているので、市場に出回るアメリカンチェリーは安心して食べられるのだ。

4. アメリカンチェリーは妊婦が食べても大丈夫?

アメリカンチェリー
アメリカンチェリーには葉酸が42?と多く含まれている(※4)。葉酸は、妊婦が摂取することで胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができる。タンパク質や細胞の再生・生産をサポートする作用もあり胎児の身体の発育にも大切な働きをする栄養素である(※15)。1日の摂取基準は18歳以上の男女ともに240?だが、妊娠中は胎児に送る栄養を考え480?と2倍の量が推奨されている(※6)。アメリカンチェリーは、母体にも胎児にも適切な栄養が行き渡るよう積極的に食べていただきたい果物といえる。
赤ちゃんにアメリカンチェリーを与える場合は、離乳食初期から中期の5?8ヶ月まではできれば加熱し、ペースト状にするとよい。後期から完了期の9ヶ月?1歳半であれば、喉に詰まらない程度の大きさに刻んでおこう。どちらの場合も種を取り除き、皮をむいてあげると食べやすくなる。

5. アメリカンチェリーの栄養の効果的な摂り方

アメリカンチェリー
アメリカンチェリーとほかの食材とあわせて料理することで、それぞれの栄養素の特徴が活かされ効率よく栄養を摂取できる。生で食べる場合はサラダがおすすめだ。アメリカンチェリーに含まれるビタミンCと相性がよいのがビタミンEである(※4)。 ビタミンEが含まれる野菜にはアボカドや赤ピーマン、西洋かぼちゃなどがあり、オリーブ油にもビタミンEが含まれているため、ドレッシングの代わりにサラダにかけてもよい(※16)(※17)。アメリカンチェリーに含まれる栄養素の中でもビタミンCは熱に弱いため、加熱調理すると分解される。そのため、加熱調理する場合はビタミンCを含むほかの食材と合わせるとよいだろう(※7)。

結論

アメリカンチェリーの小さな実には、人間に必要な栄養素が豊富に含まれている。妊婦や妊娠を考えている女性には積極的に食べていただきたい果物だ。旬を過ぎる前に多く手に入れて冷凍しておけば、いつでもアメリカンチェリーの栄養を摂取できる。市場で見つけた際は、ぜひ手に入れて家庭の冷凍庫に保存しておいてはいかがだろうか。
(参考文献)
  • 更新日:

    2022年5月15日

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