目次
- 北海道:通年
- 東北:夏季以外
- その他:11~12月、1~4月(関東での最盛期:11~12月)
- ウロコを落とす:包丁の刃先やウロコ引きを使い、とくにヒレ周りを念入りに落とす
- 頭を落とす:両側の胸ヒレ下から腹ヒレ下に沿って包丁を入れて切り落とす
- 内臓を取り出す:腹を割り内臓を出したあと、竹ササラや歯ブラシで骨に残った血ワタも取り除く
- 背びれ側から切り込む:中骨主骨に届くまで包丁の刃を入れる
- 腹側から切り込む:尻ヒレに沿って刃を入れる
- 半身を切り取る:尾ヒレの付け根から刃を入れて切り取る
- 残りの半身を切り取る:6と同様に行う
- アイナメの刺身:皮目をあぶり焼霜造りにすると絶品だ。わさび醤油のほか、薬味とポン酢も合う
- アイナメの煮付け:強く煮付け過ぎず、煮汁を絡ませて食べるとよい
- アイナメの幽庵焼き:酒、みりん、醤油ベースのタレに漬け込んで焼く
- アイナメのちり鍋:昆布出汁で煮て、ぶつ切りにしたアイナメの身を楽しむ
- アイナメのすまし汁、味噌汁:身だけでなく出汁にも旨みが出て美味しい
1. アイナメとは

アイナメは、カサゴ目カジカ亜目アイナメ科に属する海水魚である。生態や特徴、また旬について見ていこう。
生態と特徴
アイナメは浅い岩礁帯に生息し、堤防やテトラポットなどの陰を好む。日本では北海道をはじめ全国各地に生息するが、鹿児島県南部や徳島県南部など、暖流の影響を受けやすい地域ではほとんど水揚げされない。
体長は30~40cm程度のものが多いが、60cm以上の個体も存在する。一つに繋がった背びれ、細かいウロコ、細長い胴などが特徴で、体形はホッケにも似ている。
アイナメという名称は、鮎のように縄張りをもつことや、鮎のように滑らかであること、形が鮎に似ていることなどが由来とされている。また、賞味すべき美味しい魚という意味から、「愛な魚(アイナメ)」と名付けたという説もある。さらに地域により異なる呼び名(アブラメ、アブラコ、シジュウなど)も多数ある。
旬の時期
アイナメの旬は下記のように、地域によって異なる。
2. アイナメを手に入れるには

アイナメは全国的に生息する魚だが、漁獲量は多くない。そのため、一般的なスーパーなどでは入手しづらく、値段も高めである。アイナメを手に入れるには、どうすればよいのだろうか。
手に入れる方法
海の近くのスーパーや魚屋などでは、比較的アイナメが販売されていることも多い。大きな魚市場などでも取り扱われている。しかし、一般的に出回る魚ではないため、釣りで入手する人も多い。釣りをしない場合は、活締めのアイナメを取り扱うネットショップを利用するのもよいだろう。北海道などから新鮮なアイナメをクール便で直送してくれる。
3. アイナメの捌き方

アイナメをまるごと入手したら、自分で捌く必要がある。基本的には三枚おろしにするとよい。アイナメの身は柔らかく崩れやすいため、力を入れ過ぎないよう注意が必要だ。よく切れる包丁を用意して捌いてみよう。三枚おろしの手順を紹介する。
基本の捌き方
4. アイナメのおすすめ料理

白身魚のアイナメは、クセがなく上品な味わいが特徴だ。しかし脂乗りもよいため、淡泊でありながら旨みも強い。さらに小骨がないため食べやすく、さまざまな料理を楽しめる。アイナメそのものの味を楽しめる、下記のようなシンプルな食べ方がおすすめだ。
美味しい食べ方
また、アイナメの幼魚は唐揚げや天ぷらにしても美味しい。骨ごと食べられて味も絶品のため、幼魚を入手できた場合はぜひ試してみよう。
結論
アイナメはカサゴの仲間の海水魚だが、鮎にも似ていることが名前の由来となっている。クセのない上品な味わいと旨みの強さが特徴で、水揚げ量が多くないため高級魚としても扱われる。入手は簡単ではないため、釣りや通販の利用も検討するとよいだろう。刺身や煮付けのほか、焼き物や汁物などさまざまな食べ方を楽しめるのも、アイナメの魅力である。