目次
- ※1出典:農林水産省「海の幸を安心して楽しむために」 https://www.maff.go.jp/j/syouan/syoku_anzen/anzen/r0303/anisakis.html
1. ウマズラハギとはどんな魚?

最初にウマズラハギの特徴を紹介しよう。
ウマズラハギの特徴
ウマズラハギはフグ目カワハギ科ウマヅラハギ属に分類される魚だ。別名はツノギやナガハゲと呼ばれている。名前のとおり、馬の顔のような面長の頭が特徴のひとつ。海底から中層を群泳しており、水質の悪化に強いところも特徴だ。水から揚がっても長時間生きているほど生命力の強い魚である。
ウマズラハギの味わい
ウマズラハギは弾力と甘みのある白身で、薄造りの刺身や煮付け、から揚げ、鍋料理、ムニエル、干物のように、さまざまな調理法で美味しく味わえる。
ウマズラハギの旬
分布しているのは北海道以南の全国の沿岸部で、水深200mまでの砂泥底と岩礁域に棲んでいる。旬の時期は秋から春にかけてだが、とくに肝の大きくなる冬場が人気だ。
ウマズラハギの値段
ウマヅラハギの値段は5~6尾(500g)で1,300円程度だ。
ウマズラハギとカワハギの違い
ウマズラハギの体型は著しく側扁しているのが特徴だ。カワハギと比較すると細長くて楕円状だ。ウロコはカワハギと同じように絨毛状で、表面がザラザラしている。体色は薄青灰色や薄茶色で、ヒレは青緑色だ。また雲っぽい白い模様がある個体が多い。ウマズラハギとカワハギを見分けるポイントは身体の細さとヒレの色だ。
2. ウマズラハギのさばき方

ここではウマズラハギのさばき方やコツ、注意点を紹介しよう。ウマヅラハギは最初に皮をはぐ。その次に内臓と頭をはずしてから肝をはずす。あとは身を3枚におろせばOK。肝が大きいのが特徴で濃厚で美味しく、傷つけないように取り出すことがポイントだ。とくにさばくために特別な道具は必要なく、包丁があればOK。
3. ウマズラハギのおすすめ料理

次にウマズラハギのおすすめの料理を紹介しよう。
ウマズラハギの煮付け
ウマズラハギを美味しく味わえる料理のひとつが、煮付けだ。酒やしょうゆ、少量の砂糖で煮るのもありだが、酒と塩、みりんとしょうゆのように好みで味付けても美味しい。とくに酒と塩の淡泊な味付けはアルコールと相性がいい。
ウマズラハギの刺身
ウマズラハギの刺身もおすすめ料理のひとつ。わさびを付けて食べても美味しいが、もみじおろしとねぎ、ポン酢をあわせるのもありだ。魚介類はアニサキスが寄生している可能性があり、生きたまま体内に入ると、激しい腹痛や吐き気、嘔吐を引き起こすことがある(※1)。刺身で食べるときは注意が必要だ。
ウマズラハギの鍋
昆布出汁や酒、塩で味付ける鍋料理もウマズラハギのおすすめの食べ方だ。野菜やキノコなどは好みで加えてOK。煮ると適度に身が締まり、甘みがあって美味しい。
4. ウマズラハギの肝の食べ方

ウマヅラハギの特徴のひとつが、肝が美味しいところだ。濃厚な旨みと脂が含まれており、肝ならではのくさみはない。食べるときは肝醤油で食べると美味しい。肝を酒で血抜きし、しょうゆに溶くだけと簡単調理だ。淡泊で食感がよく、濃厚さが加わって美味しい。ただしウマズラハギを生食するときは、先述したようにアニサキスに注意すること。
結論
ウマズラハギの特徴や美味しく味わう方法を紹介した。先述したようにウマズラハギの旬の時期は秋から春にかけての時期だが、とくにおすすめなのが肝の大きくなる冬場だ。煮付けや鍋料理、刺身など、いろいろな食べ方で楽しんでみてはいかがだろうか。
(参考文献)