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夏みかんの木

夏みかんの旬の時期!果実の特徴による理由と美味しい食べ方を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木 倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年5月 2日

夏みかんは、秋〜冬に旬を迎える一般的なみかんと異なり、初夏が食べ頃となる。これは、夏みかんの性質に起因している。本記事では、夏みかんの特徴や旬について解説し、美味しい食べ方や栄養も紹介する。夏みかんに関する知識を深めよう

  

1. 夏みかんとはどんな果物?

夏みかん
夏みかんの正式な和名は、「ナツダイダイ」である。そのためダイダイと呼ばれることも多い。日本原産の柑橘で、実を収穫しなかった場合、翌年の新しい実とともに同じ木に実り続ける。この習性により、「実りが代々続く=ダイダイ」と名付けられたという。

歴史と特徴

夏みかんの原樹は江戸中期に発見され、1927年より国の天然記念物に認定されている。山口県長門市の仙崎大日比が発祥の地とされ、現在も隣の萩市で多く栽培される。萩市では1800年代に入ってからゆずの代用として利用され始めた。やがて夏に収穫すると美味であることがわかり、夏の果物として食べられるようになったという。
夏みかんは1個あたり300~500gと大果である。厚い皮とじょうのうをもち、果肉はみずみずしい。またプチプチとした食感で歯ごたえがある。酸味が強いが香りがよく、甘酸っぱさとほろ苦さを楽しめる柑橘だ。

旬の時期

夏みかんは4月中旬~5月下旬の初夏の時期に旬を迎える。一般的なみかんと同様に秋頃色付き始めるが、出荷時期をわざと遅らせるため旬が異なる。夏みかんは酸が強く、出荷までに酸抜きをしておく必要があるからだ。酸抜きの方法は、冬に収穫し貯蔵する方法、初夏頃まで木成りで完熟させる方法の2通りがある。

栄養素と効能

夏みかんは約90%が水分でできているが、ビタミン類をはじめとするさまざまな栄養素を含む(※1)。代表的な成分とそれぞれの効能について見ていこう。

ビタミンC

夏みかんの可食部100gあたりには、38mgのビタミンCが含まれる(※1)。コラーゲンの合成に必要な栄養素で、皮膚や血管などの健康維持に役立つ。また、風邪やストレスへの抵抗力を高める効果も期待できる。抗酸化作用もあることから、アンチエイジングや疾病予防にも効果的とされる。(※2)

葉酸

ビタミンB群の一つである葉酸は、夏みかんの可食部100gあたりに25μg含まれる(※1)。主に細胞の分裂や成熟に関与する栄養素のため、とくに胎児の発育に重要とされる。赤血球の生成にも必要なため貧血予防にも役立つ。ただし、造血に関してはビタミンB12とともに働く。ビタミンB12は夏みかんには含まれていないため(※1)、ほかの食品から摂取する必要がある。(※3)

食物繊維(ペクチン)

夏みかんの可食部100gあたりには、1.2gの食物繊維(水溶性食物繊維0.4g、不溶性食物繊維0.8g)が含まれる(※1)。食物繊維は腸内で排便を促す作用をするため、便秘予防に役立つ。また、善玉菌のエサとなり腸内環境を整える効果もある。さらにペクチンなどの水溶性食物繊維には、食後血糖値を抑制する効果、血中コレステロール値を下げる効果などもある。(※4)

シネフリン

シネフリンとは、窒素を含む塩基性の有機化合物(アルカロイド)の一種だ。強い生物活性をもつため、生薬の有効成分の一つとされている。主な効能は、血管収縮作用や血圧上昇作用だ。また気管支筋弛緩作用があるため、のどの調子を整える効果が期待できる。(※5)

クエン酸

クエン酸は、レモンや夏みかんなどの柑橘類や梅干しに含まれる有機酸の一種で、酸っぱい味の成分である。クエン酸にはエネルギー代謝を活発にする働きがあるため、疲労回復に役立つ。また、ミネラルの吸収率を高める効能(キレート作用)もある。(※6)

2. 夏みかんの選び方と保存方法

夏みかん
夏みかんは個体によっても品質が異なる。より鮮度がよく美味しいものを選ぶポイントと、品質を保つための正しい保存方法を紹介しよう。

選び方のポイント

下記の特徴をもつ夏みかんが新鮮で美味しいため、選ぶ際にチェックしよう。
  • 果皮の状態:ムラのない濃い黄色で、傷がなく張りがある
  • ヘタの状態:みずみずしい緑色をしている
  • 形が整っている
  • ずっしりと重みがある

保存の仕方

基本的には風通しのよい冷暗所で常温保存するとよい。夏みかんは乾燥に弱く苦みが増す原因となるため、冷蔵保存の際は乾燥対策が必要だ。ラップかポリ袋で包み、野菜室に入れておこう。保存期間は1~2週間が目安となる。

3. 夏みかんの食べ方

皮をむいた夏みかん
夏みかんはそのまま食べても美味しいが、加工にも向く。それぞれのおすすめの食べ方を見ていこう。

生食で食べる

夏みかんは内袋(じょうのう)が厚くて硬く、苦みも強い。そのため、内袋は手で剥いて果肉のみを食べよう。また、外皮もごつごつとして分厚い。手で剥きづらい場合はナイフで切り込みを入れてから剥くとよい。果肉や果汁はさわやかな風味で美味しいが、酸味が苦手な場合は砂糖やはちみつを少しかけて食べるのもおすすめだ。

加工して食べる

夏みかんは香りがよく、ジャムやスイーツのほか、料理や調味料への加工にも向く。とくに下記のような使い方が美味しい。
  • 砂糖漬け:果肉を砂糖で漬けると、酸味が和らぎ食べやすくなる
  • ジャム:保存性が高いというメリットもある。果皮ごと煮詰めるマーマレードもおすすめ
  • ゼリー:果肉をそのまま使うとプチプチ感を楽しめる
  • ピール:砂糖で煮た果皮を乾燥させ、仕上げに砂糖をまぶしたもの
  • ジュース:果汁に砂糖やはちみつを加えて冷やして飲むとよい
  • ドレッシング:オリーブオイルや塩こしょうと果汁を合わせたもの
  • ポン酢醤油:果汁を醤油を合わせたもの。さまざまな料理の風味付けに使える
  • サラダ:果肉の食感や風味が葉野菜に合う。タコなど魚介類のサラダとの相性もよい

結論

夏みかんは酸が強く、色付いてから食べ頃になるまでに時間をかけて酸抜きを行う必要がある。そのため、ほかのみかんと異なり初夏に旬を迎える。生食の場合はじょうのうを剥いて食べよう。また、ジャムやスイーツ、調味料などに加工するのもおすすめだ。夏みかんには、健康効果が期待できるさまざまな栄養成分が含まれる。美味しくいただきながら、健康にも役立てよう。
(参考文献)
  • 更新日:

    2022年5月 2日

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