目次
- アカモツ(徳島県、高知県)
- キンメ、キンギョ(高知県)
- アカウオ(高知県)
- メキン、メッキン(島根県)
- ダンジュウロ(富山県)
- ギョウスン、ギョウシン(富山県)
- トラハツメ(富山県)
- オオメ、オオメダイ(熊本県)
- メブト(長崎県)
- ユメカサゴ
- ソウダガツオ
- アカムツの刺身:適度な食感と甘み、旨みを楽しめる。皮を炙ると脂が浮き絶品である。
- アカムツの煮付け:醤油、みりんなどで甘辛く煮付ける。身のやわらかさを堪能できる。
- アカムツの塩焼き:ふり塩をして1時間以上置くとよい。香ばしい皮目も美味しい。
- アカムツの酒蒸し:昆布にのせ、きのこなどと一緒に蒸す。すだち醤油が合う。
- アカムツの潮汁:アカムツのあらを煮出して塩と酒を加えたシンプルな汁物。
- アカムツ鍋(ちり):昆布出汁、酒、塩で好みの野菜などとともに煮る。
- アカムツの味噌焼き:味噌をつけて焼く。新潟県などでは郷土料理としても親しまれる。
1. アカムツとノドグロの違いは?

アカムツとノドグロは、呼び方が異なるだけで同じ魚である。体長は40cmほどで、背が赤く腹側も赤みを帯びた美しい体色が特徴で、高級魚としても有名だ。アカムツとノドグロという名称の、それぞれの由来について見ていこう。
正式名称はアカムツ
アカムツ(ノドグロ)は、スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科アカムツ属の魚である。正式名称はアカムツ(赤?)で、アカは体色、ムツは脂の乗りがよいこと(むつっこい)を意味している。また、ムツという魚に形が似ていることが由来という説もある。
正式名称はアカムツだが、知名度としてはノドグロのほうが高い。全国的にノドグロという名称が浸透したのは、島根県がアカムツを「どんちっちノドグロ」という名称でブランド化したことがきっかけという。ノドグロ(喉黒)はその名の通り、喉が黒い魚という意味だ。
2. アカムツとノドグロの名前について

アカムツとノドグロという二つの名称は、地域により使い分けられている。また、アカムツにはノドグロのほかにもさまざまな名称がある。詳しく見ていこう。
地域による名前の違い
正式名称であるアカムツを呼び名として用いるのは、主に関東地方である。ノドグロと呼ぶのは、日本海沿岸(島根県、鳥取県、富山県、新潟県、山形県など)の地域だ。アカムツ、ノドグロのほかには、下記のような呼び方も存在する。
また、ノドグロは口腔膜や腹腔膜が黒い魚の総称として用いられる。そのため、アカムツ以外の下記のような魚もノドグロと呼ばれることがある。
3. アカムツの美味しい食べ方

高級魚としても知られるアカムツ(ノドグロ)は、肉質や風味のよさからさまざまな食べ方を楽しめる。アカムツの味わいの特徴や、美味しい食べ方を紹介しよう。
白身のトロ
アカムツは上質の白身で、脂乗りが非常によい。身全体に混在する脂は、皮にもにじみ出るほどだ。脂の旨みが強く、白身のトロともいわれるジューシーさが特徴である。アカムツの身は加熱しても硬くならないため、刺身のほか、煮付けや焼き物などにしても美味しい。
おすすめの料理
アカムツは魚そのものが美味しいため、上記のようなシンプルな調理がおすすめである。
加工品
島根県などでは「ノドグロの加工品」として干物や炙りの冷凍品、塩辛などが製造販売されている。生の新鮮なアカムツはスーパーなどではなかなか見かけられず、沖釣りなどで入手する人も多い。気軽に試してみたい場合は、このような加工品を通販で購入するのもよいだろう。
結論
アカムツとノドグロは同じ魚で、正式名称はアカムツである。身の赤さと脂乗りのよさから名付けられた。ノドグロという名称はアカムツの喉が黒いことが由来で、日本海側ではノドグロの呼び方のほうがメジャーだ。白身のトロといえるほど食味のよい魚で、刺身や炙り、煮付けをはじめさまざまな食べ方を楽しめる。高級魚のため入手は簡単ではないが、加工品ならネット通販も利用できる。アカムツ(ノドグロ)をぜひ味わってみよう。