- 全体的に花蕾がこんもりと密集している
- 花蕾の一つひとつが固く締まっている
- 鮮やかで濃い緑色をしている
- ブロッコリーの中央部分が盛り上がり、きれいなドーム型になっている
- 全体的にツヤがある
- 変色や傷などが見られない
- 切り口が瑞々しく、ス(空洞)が入っていない
- キッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れる
- 軸を下にして、立てた状態で冷蔵庫に入れる
- ※1出典:農林水産省「ブロッコリーについて」 https://www.maff.go.jp/j/kids/crops/broccoli/column02.html
- ※2出典:厚生労働省e-ヘルスネット「緑黄色野菜」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-037.html
- ※3出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」野菜類/ブロッコリー/花序/生 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06263_7
- ※4出典:独立行政法人農畜産業振興機構 「今月の野菜 ブロッコリー」 https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0512_yasai1.html
1. ブロッコリーの見分け方を知るために
ブロッコリーは、モコモコとした独特な形状が特徴の野菜だ。新鮮なものの見分け方を知るために、まずはブロッコリーがどのような野菜なのかおさえておこう。
花を食べる野菜
ブロッコリーの粒々が集まったような部分は、花蕾である。葉や茎の部分を食べる野菜が多いなか、ブロッコリーは主に花のつぼみを食用とする野菜だ。日本には明治時代に渡来したが、一般的に食べられるようになったのは1970年代以降といわれている(※1)。
栄養が豊富
ブロッコリーは、緑黄色野菜の一種である。緑黄色野菜とは、可食部100gあたりカロテンを600μg以上含む野菜のことだ(※2)。
ブロッコリーのカロテン量は100gあたり900μgである。抗酸化作用をもつカロテンは活性酸素を減らす働きにより健康効果も期待できる。さらに、食物繊維の含有量も5.1gと多い。ビタミンB群やビタミンC、ビタミンE、ビタミンKのほか、カリウムや鉄などのミネラル類も含む。新鮮なブロッコリーを食べることで、さまざまな栄養素を効果的に摂取したい。
(※2、3)
2. 新鮮なブロッコリーの見分け方
ブロッコリーの花蕾の部分は、時間が経過すると開いていく。そのまま放置しているとやがて花が咲くこともあるという。逆に、収穫してから日の浅い新鮮なものは、つぼみが開いていないということだ。まずは花蕾の状態をチェックして、茎や外葉の状態も見るとよい。新鮮なブロッコリーの見分け方について詳しく見ていこう。
選び方のポイント
花蕾
花蕾が柔らかいもの、開きかけているもの、また黄ばんでいるものは、鮮度が落ちていてまずい場合が多い。冬季は花蕾が紫に変色することもあるが、低温による影響のため品質や味に関しては問題ない。紫色になっていても、加熱すれば緑色に戻る。
茎
逆に、茎がしなびていたり変色していたりする場合や、切り口に黒ずみや空洞が見られる場合は、鮮度が落ちているため避けたほうがよい。水分が抜けていない、ずっしりと重みのあるブロッコリーを選ぼう。
外葉
ブロッコリーに小さな外葉がついている場合、しおれていないかチェックしよう。瑞々しさのあるものを選ぶとよい。
3. ブロッコリーを保存する方法
正しい見分け方で新鮮なブロッコリーを入手しても、保存状態が悪いと鮮度が落ちてしまう。良質なブロッコリーの鮮度を保つために、適切な保存方法をおさえておこう。
鮮度を保つ保存方法
ブロッコリーは、温度が高いと開花が進んでしまう。つぼみが開かないようにするために冷蔵庫で保存しよう。下記の手順で冷蔵保存するとよい。
鮮度を落とさないために、洗わずにそのまま包んで保存しよう。保存期間は10日程度が目安となる。
冷凍保存する場合
ブロッコリーを長期保存したい場合は冷凍庫に入れるとよい。小房に分けて洗い水気をきったブロッコリーを3?4房ずつまとめてラップで包み保存袋に入れよう。ただし花蕾が崩れやすいため、ほかの食品に触れそうな場合は袋ではなくふたつきの容器に入れて保存するとよい。また、下茹でしてから冷凍する場合は、ビタミンCなど水溶性の栄養素の流出を最小限にするために、茹で時間は短くしよう(※4)。冷凍したブロッコリーは、3?4週間ほど日持ちする。凍ったまま加熱調理して食べよう。
結論
新鮮なブロッコリーは、花蕾の部分が固く締まり、鮮やかな緑色をしている。見分け方のポイントは、花蕾を最初にチェックすることだ。さらに、全体がこんもりとしていてずっしりと重く、茎や葉も瑞々しい状態であれば問題ない。ブロッコリーの見分け方とともに、正しい保存の仕方も覚えておくことで、鮮度が高く美味しい状態のものを食べることができる。
(参考文献)