- ※1彩の国東大宮メディカルセンター|医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター / 栄養士便り https://shmc.jp/public/letter/page.html?did=94
1. アスパラを冷凍保存する方法
ここでは、アスパラを生のまま冷凍保存する方法と、加熱してから冷凍保存する方法について紹介していく。冷凍すると多少筋っぽく感じられることもあるため、太めで新鮮なアスパラを選ぶようにしよう。
下茹でせずに生のまま冷凍保存する方法
アスパラは生のままでも冷凍できる。根本を切って皮をむいてから使いやすい大きさにカットし、ラップに包んで小分けにして保存用の袋や容器に入れて冷凍しよう。カットした後は、しっかりと水気を切ることが大切だ。また、切り口を斜めにすると表面積が大きくなって凍りやすくなるので試してみてほしい。
下茹でしてから冷凍保存する方法
まずはアスパラの根元を切って、かたい部分の皮をむく。お湯を沸かしたら塩を少々加えて、アスパラをカットせずにそのまま茹でよう。1分半ほどで取り出したら水気と粗熱を取り、ラップに包んで保存用の袋や容器に入れて冷凍する。下茹でする際は、アスパラに含まれる水に溶けやすい栄養素が流れ出ないよう、サッと火を通すことが重要だ。(※1)
電子レンジで加熱してから冷凍保存する方法
アスパラの根元を切って皮をむき、耐熱容器に入れてラップをする。500Wの電子レンジで2分ほど加熱して水気と粗熱を取り、ラップに包んで保存用の袋や容器に入れて冷凍しよう。電子レンジでの加熱なら、アスパラに含まれている栄養素を逃すことなくまるごといただけるのでおすすめだ。(※1)
保存期間の目安
アスパラの冷凍保存期間の目安は1ヶ月ほどだ。アスパラは鮮度が命だが、すぐに食べられない場合や大量に手に入ったときは、早めに冷凍して美味しくいただこう。また、グリーンアスパラ同様にホワイトアスパラも保存期間の目安は同じだ。
2. 冷凍保存したアスパラの解凍方法
冷凍保存したアスパラの解凍方法を紹介していこう。
電子レンジで解凍する
冷凍して凍ったままのアスパラを食べやすい大きさにカットし、600Wの電子レンジで加熱する。加熱時間の目安は、生で冷凍した場合1本あたり45秒ほど。下茹でしてから冷凍した場合は1本あたり20秒ほどだ。解凍したアスパラを炒め物にする場合は、水分を飛ばすために生のアスパラよりもしっかり加熱するとよい。
熱湯で解凍する
凍ったまま食べやすい大きさにカットしたら、熱湯をかけて解凍しよう。野菜本来の甘みを味わえる、パスタやサラダのトッピングなどに使用するのがおすすめだ。
凍ったまま調理する
冷凍保存していたアスパラは、基本的に凍ったまま調理するのがよいだろう。完全に解凍すると水分が流出し、食感が悪くなってしまうからだ。
3. 冷凍保存したアスパラはまずい?
アスパラは冷凍できる野菜だが、解凍後にふにゃっと柔らかくなってしまう場合があるため、食感や風味が落ちてまずいと感じることもあるだろう。市販の冷凍食品のように急速冷凍できればよいのだが、家庭の冷凍庫だとゆっくりと凍るため、アスパラに含まれる水分が大きな氷の結晶のようになってしまう。それにより繊維が壊されるので、解凍時に食味の低下を感じやすくなるのだ。冷凍したアスパラを料理に使う際は、食感を生かしたサラダや炒め物などではなく、クタクタに煮込んだりペースト状にしたりするのがよい。
4. アスパラをすぐに食べるなら冷凍ではなく冷蔵保存でOK
アスパラの冷凍保存は日持ちするのでおすすめだが、解凍時に流出する水分によって食感が悪くなってしまう場合がある。そのため、アスパラをすぐに食べるなら冷凍ではなく冷蔵保存するのがよいだろう。アスパラを保存する際は、食す期間を考慮して冷凍と冷蔵を上手に使い分けるのがおすすめだ。
結論
さまざまな料理に使えるアスパラは冷凍保存することで、使える期間を延ばすことができる。しかし場合によっては、解凍時に食感が損なわれてしまうことがあるので、できれば冷蔵庫で保管して早めにいただくのがよいだろう。
(参考文献)