目次
1. バナナの賞味期限とは

賞味期限とは品質の保持が可能な期限を指すものであるが、生鮮品のバナナを購入しても賞味期限は書かれていない。それでは、バナナはどのくらいの保存が可能なのであろうか。それぞれの保存方法から、安全に食べられる期間を探ってみよう。
常温保存のバナナの賞味期限
南国の果物であるバナナは、常温保存が基本とされている。ただし室温が異なるため、季節によって常温保存の賞味期限も変化する。気温が高い夏場は、常温保存のバナナは3日ほどが賞味期限といわれている。いっぽう冬は、部屋の環境にもよるが、10日ほど賞味期限がある場合もある。いずれにしても、条件がどんなによくても最長で10日と覚えておこう。
冷蔵庫保存のバナナの賞味期限
バナナを長持ちさせたい場合、冷蔵庫に入れると常温よりは賞味期限も伸びる。冷蔵庫の状況にもよるが、10日~2週間が一般的な賞味期限である。ただし、冷蔵庫に入れた場合はバナナの追熟が停止する可能性があることを頭に入れておこう。
冷凍バナナの賞味期限
大量のバナナの消費に困った場合には、冷凍保存という方法がある。食感や風味は落ちるものの、冷凍のバナナの賞味期限は1か月ほどとなる。解凍後の食べ方は工夫する必要があるが、この方法が最も賞味期限が長い。
2. バナナの賞味期限をのばす保存方法

バナナを美味しく食べるための賞味期限を伸ばすには、保存の際にいくつかのコツがいる。多少の手間はかかっても、最後までバナナを美味しく食べることができるこれらの方法、ぜひ習得してほしい。
常温で保存する場合
バナナを常温で保存する場合は、袋やパックから取り出しておくことがカビなどからバナナを守ることになる。バナナはほかの物との接点から傷んでいく性質があるため、バナナハンガーなどのグッズも是非活用したい。こうしたツールがない場合は、先端部分を下に向けて、バナナの膨らみが上になるように置いておくのがベターである。
冷蔵庫で保存する場合
冷蔵庫でバナナを保存する場合は、房をばらして1本ずつ保存するとよい。それぞれのバナナをビニール袋やラップでくるみ、野菜室に入れておくのである。こうすることで、ほかのバナナや野菜の影響を受けずに保存することができる。5日くらいたったら一度ラップやビニールを外し、改めてくるみ直すとなおよい。
冷凍庫で保存する場合
バナナを冷凍保存する場合には、皮を除去して食べやすい大きさにカットし、専用の袋に入れる。輪切りやみじん切り、ペースト状にして、解凍後に食べやすい状態にしておくとよいだろう。冷凍したバナナは常温に放置して解凍すると風味が著しく落ちるため、冷凍したままヨーグルトやドリンクにすることをおすすめする。
3. バナナが賞味期限切れかの見分け方

保存方法によって異なるバナナの賞味期限、だいたいの目安はわかったものの、実際にいたみはじめたバナナはどのような状態になるのだろうか。賞味期限切れのバナナについて見てみよう。
傷んだバナナの特徴
傷んだバナナは、異臭がしたり皮がむけないほど崩れが激しかったり、またカビが生えるなどの状況を呈するようになる。見た目で判断できず口に入れてしまった場合も、酸味や苦味など、いつもとは異なる味を感じたら即食べるのはやめよう。
バナナの皮が黒くても問題なし
バナナは日がたつと皮に黒い斑点が浮いたり、あるいは冷蔵保存したバナナの皮全体が黒く変色することもある。皮に浮かぶ黒い斑点はシュガースポットと呼ばれ、バナナの追熟が進んでいる証拠である。また冷蔵保存したバナナの皮の変色は、低温障害による可能性が高い。いずれの場合も、果肉の部分に異常がなければ食べることは可能である。
4. 番外:バナナを使った食べ物の賞味期限

バナナはそのまま食べるだけではなく、銘菓や手作りの菓子、調味料にも活用できる食材である。バナナを使ったこれらの食材の賞味期限についても触れてみる。
東京ばな奈の賞味期限
ディズニーやドラえもんとのコラボでも知られる東京ばな奈。バナナを使った銘菓の代表である。バナナの風味のカスタードクリームが入った東京ばな奈は、公式ホームぺ―ジでは日持ちは7日とされている。
手作りバナナケーキの賞味期限
バナナはパウンドケーキやシフォンケーキに入れても美味しい。自宅で作るバナナケーキの賞味期限は、季節にもよるものの3日ほど。ケーキが傷んでいないか状態をよく観察しつつ食べるようにしよう。
バナナ酢の賞味期限
近年ブームのフルーツ酢。バナナも黒糖などと合わせてバナナ酢にすることができる。バナナ酢は基本的に冷蔵で保存する。作り方や保存状況などにもよるが、風味などを考慮すると、1週間~1か月以内の消費が望ましい。
朝バナナゼリーの賞味期限
朝食の代わりにのど越しよく食べることができる朝バナナゼリー。これひとつでバナナ2本分のカロリーが摂取できるのがウリである。朝バナナゼリーの賞味期限は、製造日から240日となっている
結論
おやつや朝食に活躍してくれるバナナには、賞味期限が明記されていない。バナナは保存方法や場所によって、賞味期限が異なる。常温や冷蔵、冷凍保存の順で賞味期限は長くなるが、風味が落ちる可能性もある。工夫を凝らして長持ちさせ、バナナを最後まで美味しく食べきるようにしよう。