目次
- (※1)農林水産省「消費期限と賞味期限」 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
- (※2)あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センター「包装食品の容器膨張」 https://www.aichi-inst.jp/shokuhin/other/up_docs/news1709-2.pdf
- (※3)板橋区「食中毒の予防」 https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kenko/eisei/shokuhin/1003821.html
1. サラダチキンの賞味期限とは

サラダチキンは鶏肉を加熱しているため、生肉よりも賞味期限は長い。しかし、市販のものか手作りかでも異なってくるため一概にはいえない。ここでは、それぞれの賞味期限の目安について紹介する。
コンビニの真空パックの賞味期限
コンビニやスーパーで売られているサラダチキンは真空パックに入っている。そのため、賞味期限は2週間前後と長めだ。たとえば、セブンイレブンで売られているサラダチキンだと賞味期限は製造日から13日前後となっている。ちなみに、アマタケの公式サイトでは冷凍サラダチキンを購入できるが、賞味期限は製造日から120日と非常に長い。ただし、解凍後は賞味期限が5日ほどになってしまうため食べるタイミングに合わせて解凍する必要がある。
開封後のサラダチキンの賞味期限
当然ながら開封すると賞味期限は短くなる。添加物の有無によっても異なるが、2日が限度だ。そのため、開封後はなるべく早く食べきるようにしよう。ちなみに、保存方法によっては賞味期限がさらに短くなる可能性もある。しっかりと密閉した状態で冷蔵庫に入れる、冷蔵庫内の温度を下げないため開閉回数を減らすといった工夫も必要だ。
手作りサラダチキンの賞味期限
サラダチキンは家でも簡単に作ることができる。自家製サラダチキンならアレンジもできるため、サラダチキン好きにはおすすめだ。ただし、市販品のように添加物が入っているわけではないので、賞味期限は短い。1週間ほどしか日持ちしないため、食べられる分だけ作るようにしよう。ちなみに、夏場だと冷蔵庫に入れていても傷んでしまう可能性があるため、2日程度で食べきるようにしよう。
2. 賞味期限切れのサラダチキンは食べても大丈夫?

購入するときにサラダチキンの賞味期限をチェックしていても、食べ忘れてしまい賞味期限を過ぎてしまうことはある。そんなときに気になるのが賞味期限切れのサラダチキンを食べても大丈夫かどうかだ。ここでは、賞味期限切れのサラダチキンを食べるかどうかを決める目安について紹介する。
賞味期限切れでも食べられることが多い
賞味期限とは、「記載された保存方法を守って保存していたときに美味しく食べられる期間」を指す(※1)。そのため、賞味期限を過ぎたからといって食べられないわけではない。しかし、賞味期限を過ぎたサラダチキンが必ずしも安全とはいえない。賞味期限を過ぎてすぐであれば問題ないが、2週間や1ヶ月、半年を過ぎたサラダチキンを食べると体調を崩す可能性がある。賞味期限が過ぎたサラダチキンを食べる際は必ず自身でチェックするようにしよう。
賞味期限切れでも食べられるかの見分け方
安全に食べられるかどうかは、サラダチキンが腐っていないかどうかで判断できる。腐っているサラダチキンはツンとしたにおいがしたり、肉の色が変色したり、表面がぬるぬるしていたりする。また、サラダチキンが腐ると菌が繁殖し、ガスが発生するため袋が膨張する(※2)。袋が不自然に膨らんでいる場合は腐っている可能性が高いため、処分しよう。においや見た目に問題がなくても、食べたときに酸味や苦みを感じたら腐っている可能性が高い。違和感を感じたらすぐに食べるのをやめよう。
3. サラダチキンは冷凍で賞味期限がのびる

購入したものの賞味期限内に食べきれない場合は、そのままにせず冷凍保存しよう。冷凍することでサラダチキンの賞味期限をのばすことができる。
サラダチキンの冷凍方法
市販のサラダチキンも手作りサラダチキンも同じ方法で冷凍することができる。まず、サラダチキンの表面についている水分をキッチンペーパーで拭き取る。サラダチキンをラップで包んだら、さらに密閉できる袋に入れて冷凍庫に入れる。これで冷凍保存は完了だ。ちなみに、市販のサラダチキンで未開封の場合はそのまま冷凍庫に入れてよい。
冷凍サラダチキンの日持ち
冷凍保存したサラダチキンの賞味期限は1ヶ月ほどになる。ただし、冷凍庫の温度が高い場合は賞味期限は短くなるので、冷凍庫の開け閉めは最低限にするといった工夫は必要だ。また、長期間の保存になると賞味期限がいつまでか分からなくなってしまうので、保存する際に保存日を記入しておくとよい。
4. 賞味期限が心配なサラダチキンは加熱してアレンジ

賞味期限が切れたサラダチキンをそのまま食べるのに抵抗がある人は、加熱してアレンジして食べるようにしよう。食中毒を起こす細菌は熱に弱いものが多いため、再加熱することで殺菌することができる(※3)。加熱することでサラダチキンの食べ方が増え、新しい魅力を発見することもできる。たとえば、サラダチキンにチーズをのせてトースターで焼けば簡単に鶏肉のチーズ焼きに変身する。また、ほぐしたサラダチキンを中華スープに入れるというアレンジの仕方もある。
サラダチキンは味がシンプルなので、意外といろいろな料理に活用することができる。賞味期限が切れたサラダチキンを上手にアレンジして料理を楽しもう。ただし、腐ったサラダチキンは加熱しても食べられないため、そうならないように普段から賞味期限には気を付けよう。
結論
市販のサラダチキンの賞味期限は2週間ほどと長い。手作りのサラダチキンも1週間は日持ちするため、長く楽しめる。サラダチキンは賞味期限が切れても食べられるが、においや見た目に違和感がある場合はすぐに処分しよう。どうしても賞味期限内に食べきれない場合は冷凍保存も活用して美味しくサラダチキンを食べよう。
(参考文献)