目次
- ※1参照:農林水産省「イソチオシアネート化合物」 https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010921720.pdf
- ※2参照:価格.com「名医とつながる!たけしの家庭の医学」 https://kakaku.com/tv/channel=10/programID=75709/page=127/
- ※3参照:株式会社KOMAINU https://chisou-media.jp/posts/1436
1. ブロッコリーが臭いと感じる理由

まずは、ブロッコリーが臭いと感じる理由について詳しく見ていこう
イソチオシアネートが原因
ブロッコリーが臭いのは、イソチオシアネートと呼ばれる成分が原因だ。イソチオシアネートとはアブラナ科の植物に多く含まれている化学物質で、刺激性のある特徴的な臭いを放つ。昆虫が嫌って近付かない臭いとしても知られている。また、ガンの予防や抗菌作用などの効果が期待できる(※1)茹でたときに臭いと感じる場合やブロッコリースプラウトなども同様、イソチオシアネートが原因だ。(※2)
2. ブロッコリーの臭いを消す方法

ブロッコリーが臭い原因が分かったところで、次は臭いを消す方法について紹介する。茹でると臭い場合の対処法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
おすすめの調理法
茹でると臭いと感じる場合には、電子レンジで蒸すのがおすすめだ。イソチオシアネートは熱に弱く、電子レンジで加熱すると臭いが出にくくなるとされている。(※2)電子レンジで蒸す場合には、少量の水を加えてラップをしてから500Wで3~4分加熱しよう。また、炒める場合にはにんにくやショウガなど、香りのよいものを組み合わせてみよう。炒めることで香味野菜の香りが付いて臭いが気にならなくなるだけでなく、香ばしさもプラスされる。より香ばしく仕上げて臭いを消すなら、揚げるのがおすすめだ。素揚げにすると、揚げたときの香ばしい香りで臭いが和らぐ。他にも味の濃い調味料を使ったり、濃い味付けの料理にしたりすると臭いが気にならないだろう。
3. ブロッコリーが腐っていないか見分ける方法

ブロッコリーが臭いと感じてしまう人の中には、腐っているのではないかと思う人もいるだろう。ここでは、腐っているブロッコリーの見分け方について解説しよう。
腐っている時の特徴
腐ったブロッコリーはつぼみの部分が緑から黄色へと変色し、さらに茶色くなってくるのが特徴だ。表面にぬめりがあったり、水分が出て柔らかくなっているときも腐っている可能性が高い。(※3)ぬめりだけでなくカビが生えている場合には、完全に腐っているので食べずに廃棄しよう。また、腐るときに発生する臭いは明らかな腐敗臭で、イソチオシアネートの臭いとは異なる。新鮮なブロッコリーは茎がみずみずしく、つぼみが鮮やかな濃い緑色をしているのが特徴だ。
結論
ブロッコリーはイソチオシアネートにより臭いと感じる場合があるが、臭いからと言って食べられないわけではない。また、食べすぎによっておならや尿などが臭くなるなどとも言われているが、栄養が豊富なのでぜひ積極的に食べてほしい。調理法を工夫すれば臭いも気にならず美味しく食べられるはずだ。
(参考文献)