目次
- ※1参照:農林水産省「なすを切ったときに種子部分が黒変していても食べられますか。」 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2009/02.html
1. なすが腐ると起こる変化

まずは、なすが腐ると起こる変化について見てみよう。臭いや腐ってる状態の見分け方、へたの変化についても紹介する。
腐敗の見分け方
なすはもともと日持ちしにくい野菜で、腐ってくるとへたにカビが生えてくる場合がある。また、ガクに生えているトゲが弱々しくなってくるのも特徴だ。皮は黒っぽい見た目から茶色く変色し、ぶよぶよとしてハリがなくなってくる。より腐敗が進んでくると、水分が出て表面にぬめりが発生してしまう。断面は全体的に黒ずんでおり、徐々に柔らかくなってくる。酸っぱいような腐ってる臭いが出ている場合も注意が必要だ。
2. なすが腐る前の食べられる状態

なすが腐ったときの状態が分かったところで、次はなすが腐る前の食べられる状態について見ていこう。変色の原因も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
変色の原因
なすは鮮度が落ちてくると種や実が黒ずんだり、茶色くなったりしてくる。また、カット後に茶色くなるのはなすの中にあるアクが原因だ。変色を防ぐには、カットしたあとに水に漬けておくとよい。アクによる変色や鮮度が落ちたことによる黒い種は、食べても特に問題はない。(※1)なすはお尻の部分に茶色のシミがある場合もあるが、これは種を残そうと実を硬くした跡で問題なく食べられる。ただし、鮮度が落ちやすいのでお店で選ぶ際は避けた方が良いだろう。
3. なすは腐る前に使い切るのがポイント

なすが腐ったり変色したりする原因が分かったところで、次は腐る前に使い切るポイントを解説しよう。食材を無駄にせず食べきるためにも、ぜひ参考にしてみてほしい。
基本は常温保存
なすの保存は冷蔵庫で行っている方も多いが、実は基本的に常温保存でOKだ。なすは5℃以下で保存すると低温障害を起こして、皮がしなびたり種が変色したりしてしまう。(※1)適温は7~10℃とされており、保存期間は2~3日程度が目安だ。
冷蔵は野菜室で
基本は常温保存だと紹介したが、暑い夏場などはキッチンペーパーに包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存をしよう。冷蔵庫で保存した場合の保存期間は1週間程度が目安だ。
結論
なすは正しく保存した場合でも、1週間程度で傷んでしまう。常温ではより日持ちがしにくいため、購入したらできるだけ早く食べきるようにしよう。また、実や種が黒くなってきている場合には臭いやぬめりなどを確かめて、食べられるかどうか判断するとよいだろう。なすを食べる際は、ぜひ本記事を参考に正しく保存してほしい。
(参考文献)