- 1. 味噌汁の賞味期限の目安
- 2. 具材別の味噌汁の賞味期限の目安
- 3. 賞味期限切れの味噌汁の見分け方
- 4. 味噌汁の賞味期限をのばすコツ
- 5. インスタント味噌汁の賞味期限の目安
- 6. 賞味期限切れのインスタント味噌汁はいつまで食べられる?
- ほうれん草、なめこ:数時間以内
- もやし:当日中
- 卵(加熱されたもの)、麩(ふ)、貝類(しじみ、あさり):1日
- わかめ、豆腐、いも:1~2日
- きのこ(しめじ、えのきなど)、大根、白菜:2~3日
- ドロッとしている
- 粘りのある具材を入れていないのに、糸を引いている
- 白いカビのようなものが見える
- 酸っぱいにおい
- 納豆のようなにおい
- もわっとした異臭
- カビ臭い
- ※1出典:農林水産省九州農政局消費・安全部消費生活課「消費生活通信」いろいろな食中毒があること、ご存知ですか? https://www.maff.go.jp/kyusyu/syohianzen/syokunoanzenansin/syouhisya/attach/pdf/syouhiseikatutushin-25.pdf
- ※2※5:株式会社永谷園 https://www.nagatanien.co.jp/
- ※3出典:マルコメ株式会社「フリーズドライ顆粒みそ汁 料亭の味 お試しセット」 https://www.marukome-shop.jp/shop/g/g910402/
- ※4出典:農林水産省「消費期限と賞味期限」 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
1. 味噌汁の賞味期限の目安
手作りの味噌汁の場合、賞味期限(保存期間)は保存方法によって下記のように変わる。
常温保存の味噌汁の賞味期限
味噌汁は、基本的には常温保存に向かない。長時間常温で放置すると菌が増殖してしまうため(※1)、2時間以内に食べきることが推奨される。たとえば朝作った味噌汁を当日の夜に食べる場合でも、常温に置いておくのではなく速やかに冷蔵保存する必要がある。
冷蔵保存の味噌汁の賞味期限
冷蔵保存した味噌汁の場合、3日程度が賞味期限の目安とされている。しかし、3日はあくまでも最長期間であり、具材や保存状態によっても日持ちは左右される。保存する際は、鍋ごと氷水に漬けて急速冷却させてから冷蔵庫に入れるとよい。保存後はしっかりと火を入れて、できるだけ早く食べきろう。
冷凍保存の味噌汁の賞味期限
味噌汁を冷凍すれば2~3週間ほど保存できる。冷凍用保存袋などに移して密封した状態で冷凍するとよい。保存期間が長引くと風味が落ちるため、冷凍保存した場合でもできるだけ早く食べよう。ただし、こんにゃくや豆腐、じゃがいもは冷凍すると食感が変わってしまう。冷凍保存する場合はとくに、味噌汁の具材に注意が必要だ。
2. 具材別の味噌汁の賞味期限の目安
味噌汁にはさまざまな種類の具材が使用される。その具材によっても味噌汁の賞味期限は変わる。あくまでも目安となるが、味噌汁を冷蔵保存した場合の具材別の賞味期限を紹介する。
保存を目的に味噌汁を作る場合は、なるべく日持ちのする具材を選ぶか、温め直す際に具材を加えるとよいだろう。
3. 賞味期限切れの味噌汁の見分け方
賞味期限を過ぎて傷み始めた味噌汁には、さまざまな異変が出てくる。食べられるかどうか見分けるために、見た目やにおいをチェックしよう。味噌汁に下記のような特徴が見られたら、傷んでいる可能性が高いため、食べずに廃棄しなければならない。
見た目
におい
4. 味噌汁の賞味期限をのばすコツ
味噌汁の賞味期限は長くないが、具材の選び方や加え方を工夫することで傷みにくくすることはできる。また、下記のような方法でも日持ちしやすくなる。
味噌の量を増やす
塩分濃度が高いほうが保存性はよくなる。そこで、味噌汁を作る際に通常よりも多めに味噌を入れるか、水分量を減らしておくとよい。保存中は塩辛い味噌汁になってしまうが、食べるときに水分を加えて再加熱すれば問題ない。
味噌を入れずに保存する
味噌を入れる前の段階(出汁で具材を煮た状態)で保存することで、傷みにくくするだけでなく味噌の風味が落ちることも防げる。保存しておいたものを再加熱したあとに、味噌を加えて食べよう。
5. インスタント味噌汁の賞味期限の目安
手作りの味噌汁の場合、冷蔵保存では最長で3日間、冷蔵保存でも2~3週間程度と賞味期限が長くない。では、市販のレトルトやフリーズドライの味噌汁の場合、賞味期限はどのくらいなのだろうか。
レトルトの即席味噌汁の賞味期限
代表的な即席味噌汁の市販品の賞味期限は、下記の通りである。
・永谷園「生みそタイプみそ汁 あさげ」:製造日から6ヵ月(※2)
カップ入りでも袋入りでも、賞味期限は同様である。半年間保存できるというと長く感じられるが、製造日から計算した期間のため、購入時には短くなっている。実際の賞味期限は、商品の表記をチェックしよう。ちなみに、レトルトタイプの味噌汁は常温保存可能だが、冷蔵庫に入れておいたほうが風味が維持されやすい。
フリーズドライの味噌汁の賞味期限
フリーズドライタイプの味噌汁の場合は、さらに下記のように賞味期限が長いものが多い。
・マルコメ「フリーズドライ顆粒みそ汁 料亭の味」:製造日から13ヵ月(※3)
レトルトタイプよりもさらに保存性が高いフリーズドライの味噌汁は、保存食として常備すると便利だ。
6. 賞味期限切れのインスタント味噌汁はいつまで食べられる?
市販品に表示された賞味期限とは、「品質が変わらず美味しく食べられる期限」のことをいう。「安全に食べられる期限」を意味する消費期限とは異なるため、賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではない。(※4)
半年~1年程度保存可能なインスタント味噌汁の場合、未開封なら賞味期限を数日~数週間過ぎてしまっても、著しく品質が劣化することはないようだ。ただし、味噌汁は風味が重要なため、美味しさを保証する意味でメーカーも賞味期限内に食べきることを推奨している(※5)。
賞味期限切れのインスタント味噌汁もしばらくは食べられるが、なるべく早く食べきってしまったほうがよいだろう。
結論
味噌汁の賞味期限は、手作りの場合は冷蔵保存で3日程度、冷凍保存で2~3週間程度が目安となる。保存食には向かないが、できるだけ日持ちさせたいなら傷みにくい具材を使う、味噌を多めに入れて保存する、逆に味噌を入れずに保存するなど工夫するとよい。一方、市販のインスタント味噌汁は、半年~1年ほどと賞味期限が長い。風味が保たれるよう、冷蔵保存しておくと便利である。
(参考文献)