目次
1. アナゴのカロリーはどれくらい?

アナゴは北海道以南の沿岸域に生息する夜行性の海水魚である。アナゴの幼魚はノレソレと呼ばれ、春の風物詩ともされる存在である。ただ、アナゴの産卵時期や場所など、詳しい生態は明らかになっていない。見た目、味わいともにウナギに似ていると言われることも多いが、遠い親戚には当たるものの別種である。
以下に、生のアナゴのカロリーを示す。
生のアナゴ100g/146kcal(※1)
2. アナゴ料理のカロリー

アナゴは寿司ネタとしてよく知られているが、天ぷらや蒲焼など、幅広い料理にアレンジできる。ここでは代表的なアナゴ料理のカロリーを解説していこう。
アナゴ寿司のカロリー
アナゴの寿司と一口にいっても、押し寿司、巻き寿司、一般的な寿司と幅広い種類がある。ここでは一般的な寿司(握り)のカロリーを確認していこう。
アナゴ寿司1貫あたり(45.5g)/74kcal
エビやタコ、イカなど、カロリーが低い寿司が1貫50kcal前後であることを考えるとアナゴ寿司は、ややカロリーが高いといえるだろう。アナゴ寿司は、ツメと呼ばれる甘辛いタレが仕上げに塗られていることが多い。これがカロリーが上がる原因のひとつである。
煮アナゴのカロリー
ふっくらと柔らかな煮アナゴは、酒のアテにはもちろんごはんとの相性もバツグンだ。さらに、ちらし寿司の具にもぴったりである。
煮アナゴ100g/253kcal
煮アナゴの味わいは、醤油とみりん、酒、砂糖などを合わせたもので、甘辛いものである。このため、白焼きなどに比べるとやはりカロリーが高くなる。
焼きアナゴ・蒲焼のカロリー
アナゴはうなぎのように白焼きや蒲焼にしても旨い。
アナゴの蒲焼1人前(1/2尾)/407kcal
アナゴの蒲焼100g/215kcal
アナゴの白焼き1人前(1/2尾)/316kcal
アナゴの白焼き100g/167kcal
やはり蒲焼にするとツメの影響でカロリーが高くなる。白焼きの場合は、味付けを基本的にはせず、食べるときに醤油や塩、わさびなどを付けるだけなので、蒲焼に比べるとカロリーが抑えられる。
アナゴの天ぷらのカロリー
天ぷら屋でもアナゴは人気のネタである。ふんわりと口の中でほどける柔らかな身は絶品だ。
アナゴの天ぷら1人前(1/2身)/318kcal
油で揚げていることもあり、ほかのアナゴ料理よりもカロリーが高めである。天丼のようなタレがかかっている場合は、さらにカロリーが高くなる。
3. アナゴのカロリーはダイエット向き?

アナゴ、そしてアナゴ料理のカロリーがわかったところで、ここからはダイエットとの親和性について解説をしていこう。
低カロリーでタンパク質が豊富
ダイエットの基本はバランスのよい食事と適度な運動である。健康維持にはもちろん、ダイエット中にも欠かすことのできない栄養素、タンパク質が多く含まれているという点では、アナゴはダイエットに向いているといえるだろう。ただし、食べ過ぎや調理法には注意が必要である。
参考までに、アナゴに似ているとよくいわれるウナギのカロリーを見てみよう。
生のウナギ100g/228kcal(※2)
アナゴはウナギよりはカロリーが低いので、カロリーが低いという観点でどちらかを選ぶ場合は参考にしてみて欲しい。
アナゴのそのほかの栄養
カロリー以外に特筆すべき点は、ビタミンAが豊富に含まれていることだ。ビタミンAは目や皮膚の粘膜と深く関わりのある栄養素だ。そのほか抵抗力を強める働きもある。(※3)
生のアナゴ100gあたりに含まれる栄養素を以下に示す。(※1)
タンパク質/17.3g
脂質/9.3g
炭水化物/Tr
ナトリウム/150mg
カリウム/370mg
カルシウム/75mg
マグネシウム/23mg
リン/210mg
鉄/0.8mg
亜鉛/0.7mg
銅/0.04mg
マンガン/0.20mg
ヨウ素/15μg
セレン/39μg
ビタミンA(レチノール活性当量)/500μg
ビタミンD/0.4μg
ビタミンE/2.3mg
ビタミンK/Tr
ビタミンB1/0.05mg
ビタミンB2/0.14mg
ナイアシン/3.2mg
ナイアシン当量/6.2mg
ビタミンB6/0.10mg
ビタミンB12/2.3μg
葉酸/9μg
パントテン酸/0.86mg
ビオチン/3.3μg
ビタミンC/2mg
コレステロール/140mg
食物繊維/0g
ダイエットにおすすめのアナゴ料理
アナゴはカロリーはやや高めだが、糖質はゼロである。このため、上手に活用すればダイエット中にも食べることができる。ポイントは甘辛く仕上げず、さっぱりといただくこと。また適切な量を守ることである。
前述の料理であれば、白焼きがおすすめだ。塩やわさびで食べればよりあっさりと食べることができる。
結論
アナゴは魚類のなかでもややカロリーの高い魚といえるだろう。ただ、ダイエットに不向きだと断言することはできない。ダイエットはバランスのよい食事が基本だからだ。アナゴはタンパク質が適度にあり、糖質がゼロなので、油や糖分を使わずに調理をすれば、十分ダイエットにも活用することができるといえるだろう。
(参考文献)
※1※2:文部科学省 食品成分データ
※3:公益財団法人長寿科学復興財団「ビタミンAの働きと1日の摂取量」