目次
1. 冷凍肉はいつまで食べられる?保存期間の目安

私たちが普段よく食べている肉には、鶏肉や豚肉、牛肉などがあるが、冷凍した際の保存期間は一緒ではない。さまざまな種類別、形状別の冷凍肉はいつまで食べられるのか、ここでは日持ちの目安を紹介しよう。
肉の種類別の保存期間
一般的に肉の冷凍保存期間は1ヶ月といわれている。だが種類や形状によって、日持ち期間は変わってくるため注意が必要だ。
鶏肉 2~3週間
牛肉 3~4週間
豚肉 2~4週間
肉の形状別の保存期間
冷凍する際、空気に触れる面積が大きいほど賞味期限は短く、小さいと長くなる傾向がある。
鶏肉
ひき肉 1週間
ブロック肉 3~4週間
牛肉
ひき肉 2週間
ブロック肉 4週間
ステーキ肉 3週間
豚肉
ひき肉 2週間
ブロック肉 4週間
ステーキ肉 3週間
正しく冷凍した肉はいつまででも食べられる
米農務省(USDA)によると、-17.8℃で正しく冷凍保存された食品は安全で保存期間は無期限だといわれている。しかし一般家庭では毎日のように冷凍庫を開け閉めするため、温度をキープし続けるのは難しい。また、肉に菌が繁殖しなくても味や食感は劣化するため、いつまでも美味しく食べられるわけではない。1ヶ月以内に食べることをおすすめする。
2. 冷凍肉はいつまで大丈夫?食べられるかの見分け方

冷凍すると傷んでいる状態が分かりにくく、いつまででも食べられそうな気がする。だが肉は冷凍焼けによって食感や味が悪くなり、さらには食中毒を引き起こす可能性がある。ここでは冷凍した肉の危険な状態の見分け方を紹介しよう。
傷んで食べない方がよい冷凍肉の特徴
冷凍肉は傷んでくると、肉の表面が乾燥したり色が変色したりする。この現象は冷凍焼けによるものだ。この状態になっていたら食べることは避けよう。また、冷凍庫を開け閉めする回数が多いほど冷凍焼けしやすいため注意が必要だ。
傷んだ冷凍肉を食べる危険性
肉を冷凍すると菌の繁殖は抑えられるが、死滅させられるわけではないため、食中毒のリスクがある。腸管出血性大腸菌は主に牛肉、カンピロバクターは主に鶏肉や牛肉、豚肉にみられる。鶏卵のイメージが強いサルモネラ菌は、食肉でもみられる菌だ。感染すると腹痛や下痢の症状を引き起こすため大変危険である。十分に火を通すと死滅するが、冷凍肉は劣化が激しいため、いつまででも食べられるということはない。
3. 解凍した冷凍肉はいつまでもつ?

一度冷凍した肉を解凍すると生肉に比べて菌が繁殖しやすい状態となるため、いつまでも保存できるわけではない。早めに食べきることがベストだ。
流水での解凍や、冷蔵庫に出してゆっくり時間をかけて解凍した肉は1~2日程度なら日持ちする。また、すぐ使おうと常温での解凍や電子レンジで急速解凍した肉は食中毒菌が発生しやすいため、当日中に食べきるようにしよう。
冷凍肉の解凍方法で日持ちする期間は変わってくる。いつまででもとはいかないが、少しでも冷凍肉を長く美味しく食べるためには正しい方法で解凍することが重要である。
4. いつまでも美味しさを保つ肉の冷凍方法

できるだけ賞味期限(美味しく食べられる期間)をのばす正しい冷凍保存方法を紹介しよう。
新鮮なうちに冷凍する
いつまでも美味しい状態で保存するには、素早く冷凍することが重要だ。使う予定がない場合は買ったその日のうちに冷凍しよう。冷凍より冷蔵の方が劣化は早く進むため、できるだけ早めの冷凍がおすすめだ。その際空気に触れないようにきっちりとラップで包み、チャック付きの密封できる袋に入れるとさらに長持ちする。
パックから出し密閉する
パックは断熱性に優れているため、冷凍に時間がかかる。しかもパック内ではラップと肉の間に空間があり、肉が空気に触れるため劣化が進みやすいのだ。また、ドリップを吸うシートは衛生的によくない。パックから出してラップに包んで保存することで、いつまでも美味しい状態をキープできる。
一回分ごとに小分けする
小分けにすることで冷凍、解凍の時間を短縮でき、賞味期限をのばせる。さらに、使い切れず再冷凍することもなくなるので、食中毒を起こすリスクも下がるだろう。ラップに小分けに包んで密封できる袋に入れると、効率よく美味しいお肉が食べられる。
急速冷凍する
冷凍に時間がかかると肉の中の水分が大きな結晶の氷になってしまうため、肉の細胞を破壊して品質を下げてしまう。急速冷凍することで結晶を小さくし、肉の旨みを逃がすことなく冷凍できる。急速冷凍機能がない場合は、アルミやステンレス製のトレイを使うことで冷凍時間を短縮することが可能だ。
結論
冷凍肉を冷凍焼けすることなく少しでも長く美味しい状態で冷凍するには、正しい方法で冷凍する必要がある。正しい方法で冷凍すれば長期間保存が可能だが、味や食感は劣化するためいつまでも冷凍しておくことはおすすめはできない。冷凍した日時を記入するなどして、決まった期間で食べきるようにすると美味しい状態で食べきれる。また、肉の貯め買いもしやすくなり、節約にも繋がるだろう。