目次
- ※1 ポリフェノールの種類と効果と摂取方法 | 健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/
- ※2 酵素的褐変ならびにメイラード反応に関する食品化学的研究 https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010931020.pdf
1. 人参が長持ち!冷蔵庫での保存方法

湿気にも乾燥にも弱い人参は常温かつそのままの状態で保存してしまうと、あっという間に傷んでしまう。保存方法を工夫するだけでみずみずしい状態を長く保てるので参考にしてほしい。
人参の冷蔵庫保存のポイント
人参は水分が付着していると傷みやすい。また、冬に旬を迎える人参は高温も苦手なので、冷蔵庫に保存するのがおすすめだ。冷蔵庫での長期保存のポイントは、土の中と同じ状態を保つこと。まるごと保存する場合は、野菜室でヘタを上にして立てるのがベストだ。
人参の冷蔵庫での保存方法
人参を袋から取り出して表面の水気を拭き取り、キッチンペーパーか新聞紙で1本ずつ包んで2~3本まとめてポリ袋へ入れる。ヘタを上にしてタッパーやケースに立てて冷蔵庫で保存し、キッチンペーパーや新聞紙が人参の水分で濡れてきたら都度交換しよう。
2. 人参の冷蔵庫での日持ちは何日?

冷蔵庫で正しく保存した場合の保存期間はどれくらいだろうか。また、食べられる人参の見分け方についても見ていこう。
人参は1ヶ月は保存できる
そのまま冷蔵庫で保存した人参は2週間も経たないうちにしなびてしまうのに対し、正しい方法で保存した人参は長くて1ヶ月は元気な状態を保つ。ただし、しっかり処理をしたからといって安心していると、あっという間に半年経ってしまった、なんてこともあるので早めに食べるようにしよう。
ぶよぶよの人参は食べられる?
冷蔵庫で正しく保存しても、時間が経てば人参はしなしな、ふにゃふにゃになってしまう。その場合は人参から水分が抜けてしまっただけなので、加熱調理をすれば生き返る。細切りにして水に浸けてからきんぴらにすると美味しくいただけるので、ぜひ試してみてほしい。
黒くなった人参は食べられる?
人参は表面に傷がついたり乾燥したりすると、細胞内のポリフェノールが反応して黒くなることがある。ポリフェノールはチョコレートやワインにも含まれる成分と同一なので、食べても問題はない(※1)(※2)。気になる場合は、ピーラーで厚めに皮をむくとよいだろう。
人参の賞味期限の見分け方
人参に明確な賞味期限はないので、食べられるかどうかは自己判断しなければならない。人参の腐敗が進むと酸っぱい悪臭がしたりぬるぬるとしたり、ひどいときには溶けることもあるほど。こうなると対処のしようがないので、もったいないが処分しよう。
3. 切った人参の冷蔵庫での保存方法

切った人参の冷蔵庫での保存方法を紹介する。切り口からどんどん乾燥するので、ラップに包んで保存しよう。ヘタが付いていると成長して早く傷んでしまうため、ヘタがある部分から使用するのがおすすめだ。
切った人参はラップに包んで保存
切り口をふさぐようにラップで包んで冷蔵庫で保存しよう。細かくカットした人参も、空気を抜いてぴったりと包むのがコツだ。
切った人参の保存期間
切った人参はまるごと冷蔵庫で保存する場合よりも保存期間が短いため、3~4日で食べきろう。とくにサラダとして食べる場合は早めに使い切ると安心だ。
4. 人参の種も冷蔵庫保存がおすすめ

人参を家庭で栽培する方におすすめなのが、種の冷蔵庫保存だ。種は光を遮断して低温・低湿の環境下に置くと長く発芽能力を維持できるため、冷蔵庫は保管場所に適しているといえる。密閉容器に乾燥材とともに人参の種を入れ、野菜室で保存するのがよい。
使い切れずに人参の種が余ってしまったときや、うっかり植えるのを忘れて時期が過ぎてしまったときは冷蔵庫保存に挑戦してみてほしい。
結論
人参はそのままの状態で常温保存するよりも、キッチンペーパーや新聞紙で包み立てて冷蔵庫で保存すると長持ちする。ひと手間で保存期間が延び、長く美味しくいただくことができるので、何度も人参を腐らせてしまった経験のある方は今回の保存方法を実践してみてほしい。
(参考文献)