- 1. 魚肉ソーセージのタンパク質含有量
- 2. 魚肉ソーセージとタンパク質が多いほかの食品とを比較
- 3. 魚肉ソーセージのタンパク質が筋トレに人気な理由
- 4. タンパク質以外の魚肉ソーセージの栄養素
- 5. 魚肉ソーセージでタンパク質を摂取する場合の注意点
- ※1※9※10※14:厚生労働省 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
- ※2※4〜※6※16:文部科学省 https://www.mext.go.jp/
- ※3※7:日本水産株式会社 URL:https://www.nissui.co.jp/
- ※8※13:公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会 URL:https://www.jca-can.or.jp/
- ※11※12:株式会社わかさ生活 https://himitsu.wakasa.jp/
- ※15:厚生労働省
- 該当ページ名:特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-04.pdf
1. 魚肉ソーセージのタンパク質含有量
魚肉ソーセージの主な原材料には魚のすり身が使用され、調味料や植物性タンパクなどの結着剤、さらに食用油脂や酸化防止剤、保存料などが加えられる。それらをメーカーごとの配合で練り合わせ、加熱されたものがよく目にする魚肉ソーセージだ。
筋トレのおともとなるにはタンパク質(※1)の含有量が重要となるが、まずは一般的な魚肉ソーセージと市販の魚肉ソーセージに含まれるタンパク質量を確認しておこう。
魚肉ソーセージ100gのタンパク質量(※2)
タンパク質 11.5g
市販の魚肉ソーセージ1本のタンパク質量(※3)
ニッスイ おさかなのソーセージ1本(70gあたり)
タンパク質 6.3g
2. 魚肉ソーセージとタンパク質が多いほかの食品とを比較
魚肉ソーセージのタンパク質量は100gあたり11.5gだと分かったところで、そのほかの魚肉製品や高タンパク質の食品と比べてみよう。(すべて100gあたりの含有量で比較)
そのほかの魚肉製品と比較(※4)
焼きちくわ:タンパク質 12.2g
さつま揚げ:タンパク質 12.5g
かまぼこ:タンパク質 12.0g
高タンパク質な食品と比較
鶏むね肉(※5):タンパク質 19.5g
卵(※6):タンパク質 12.2g
いかがだろうか。タンパク質のみに注目してみると、市販の魚肉ソーセージも100gあたりに換算すると、高タンパク質だといわれている食品と大差ない程の健闘ぶりではないだろうか。
3. 魚肉ソーセージのタンパク質が筋トレに人気な理由
魚肉ソーセージはタンパク質が豊富ということ以外にも、筋トレをする方に人気がある理由が3つあげられる。以下をふまえると、筋トレ以外にも体重をコントロールするダイエットにも適した食品の一つといえるかもしれない。
食べるだけで速筋が増える
魚肉ソーセージの原材料に多く使用されるスケソウダラのタンパク質には、とくに速筋を増やす効果がある(※7)とされ、筋トレなどの負荷運動には欠かせないパワーの源となる。
カロリーや脂質が低め(※8)
魚肉ソーセージは100gあたり161kcal。魚や肉などの動物性タンパク食品などに比べ、脂質(※9)が7.2gと比較的低めの数値だ。
手軽に摂取できる
調理の必要がなく、そのまま食べられることが魅力。また、個包装されており持ち運びも便利なうえに、生の食品よりも保存がきくこともメリットである。小腹がすいた時のおやつにもおすすめだ。
4. タンパク質以外の魚肉ソーセージの栄養素
魚肉ソーセージに含まれる栄養素は、タンパク質のほかにも骨の形成に重要なカルシウム(※10)や血流をよくするEPA(※11)、脳を活性化させるDHA(※12)などがあげられる。どれくらいの量が含まれているのか、生魚と比較(※13)してみよう。(可食部100gあたりの含有量)
魚肉ソーセージ:カルシウム 100mg 、EPA 18mg 、DHA 50mg
まだら(生):カルシウム 32mg 、EPA 24mg 、DHA 42mg
まあじ(生):カルシウム 66mg、 EPA 300mg 、DHA 570mg
前項で紹介した人気がある理由も踏まえると、魚肉ソーセージ1本に詰まった「手軽に摂取できる栄養素」は、とても魅力的ではないだろうか。
5. 魚肉ソーセージでタンパク質を摂取する場合の注意点
普段の食生活にもおすすめの、魚肉ソーセージを食べる際の注意点を2つ紹介する。ぜひ参考にしていただきたい。
魚肉ソーセージを食べるタイミング
一番のおすすめは、一日の始まりである朝食時だ。タンパク質に含まれるトリプトファンというアミノ酸(※14)には、体内時計を調整したりストレスを和らげたりする働きがある(※15)といわれている。とはいえ、朝からしっかりとした食事をするのは重たい方もいるだろう。そんなときは、手軽に摂取できる魚肉ソーセージを取り入れた朝食メニューはいかがだろうか。
塩分が多いので食べ過ぎに注意する
魚肉ソーセージ100gあたりの塩分は2.1g(※16)と、決して少ないとはいえない数値である。また、美味しさを維持する添加物なども使用されているため、バランスをみながら適宜いただくように心がけよう。
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結論
豊富なタンパク質の供給源となる魚肉ソーセージ。原材料に使用する魚もさまざまあり、バリエーション豊富になってきている。運動の際、筋肉の修復にも役立つ魅力的な1本を、これからも効率よく摂取することをおすすめする。
(参考文献)