- 味やにおいに酸味がある
- 粘りが発生している
- 変色している
- カビが生えている
- パッケージ内でガスが発生しパックが膨張している
1. 賞味期限切れの未開封の豆腐はいつまで食べられる?
一般的によく食べられている豆腐は、水とともにパックに入ったタイプである。この豆腐には、賞味期限もしくは消費期限が明記されている。賞味期限が切れた豆腐は、質の低下は免れないまでも、食べることはできる。賞味期限後は、どのくらいを目安に消費すべきか見てみよう。
賞味期限切れ2日の豆腐
賞味期限が切れた豆腐は、品質は落ちてしまうものの食べることはできる。一般的に、賞味期限後2~3日の豆腐は問題なく口にできるとされている。ただし、パッケージが破れていたり正しく保存されていなかったりした豆腐はこのかぎりではない。傷んでいないかチェックし、加熱して食べるようにしよう。
賞味期限切れ4日の豆腐
豆腐は賞味期限後4日を過ぎたあたりから、注意が必要となる。賞味期限後、4~5日過ぎた豆腐は健康への害を及ぼす可能性も高くなることから、加熱調理をすることを基本として、調理前ににおいや状態をチェックする必要がある。
賞味期限切れ1週間の豆腐
賞味期限が切れてから1週間を経た豆腐は、傷んでいる可能性が非常に高い。見た目に変わりがなくても、賞味期限切れ1週間の豆腐は廃棄するのが妥当である。水とともにパックされている豆腐の場合、賞味期限が切れた後に食べるか食べないかの目安となるのが1週間とされている。
賞味期限切れ2週間の豆腐
冷蔵庫の奥で忘れ去られていた豆腐、賞味期限が2週間を過ぎていたら迷わずに廃棄することである。2週間といわず賞味期限切れ後10日を経た場合は、保存法が正しくても豆腐はゴミ箱行きである。雑菌が繁殖している可能性が高くなり、危険度が増すためである。
賞味期限切れ1ヶ月の豆腐
豆腐の賞味期限が切れて1ヶ月が経過した場合、絶対に口にするのは避けてほしい。味見などのチェックも省略し、即廃棄処分にするのが妥当である。
2. いろいろな豆腐の賞味期限切れのタイミング
豆腐には、賞味期限が明記されたものと消費期限が定められているものの2種がある。賞味期限とは、品質を保持したまま美味しく食べることができる期限のことである。いっぽう消費期限とは、身体に害をもたらすことなく安全に食すことができる期限である。(※1)この項では、種類が異なるさまざまな豆腐の賞味期限について紹介する。
賞味期限切れではなく消費期限切れの豆腐の場合
豆腐のパッケージには、賞味期限ではなく消費期限が記されているものもある。消費期限が設けられている食材は傷みやすいため、消費期限後に食べることは危険である。豆腐も同様で、消費期限が切れた豆腐は食べないよう、日本豆腐協会も呼びかけている。(※2)
真空パックの賞味期限が長い豆腐の場合
豆腐の製法のひとつに、充填式という方法がある。充填式の豆腐は真空状態であり、水とともにパックされた豆腐よりは賞味期限が長いのが特徴である。ブランドや商品によって賞味期限は異なるが、1ヶ月以上保存ができるタイプも珍しくない。しかしこの場合も、できるだけ賞味期限内に食べることが望ましい。充填式豆腐といえども、開封後はその日のうちに食べきるようにしよう。
手作り豆腐の場合
市販の豆腐よりも濃厚な味わいを楽しめるといわれている手作りの豆腐。近年は自家製豆腐用のキットなども販売されている。手作りの豆腐は保存のための成分が含まれていないうえ、衛生上の問題も懸念される。日本豆腐協会によれば、豆腐は製造後4時間が最も美味しさを味わえると報告している。(※2)手作り豆腐は、作ったその日に食べきるのが基本である。
開封後の豆腐の場合
たとえ賞味期限内でも、開封してしまった豆腐は日持ちしない。すぐに食べきれない場合にはキレイな水に浸けて冷凍保存するなどの工夫をし、2日以内に食べきるべきである。
3. 賞味期限切れの豆腐の見分け方
賞味期限や消費期限を守っていても、豆腐に異常がある場合には食べるのは避けるのが妥当である。これは、どんなタイプの豆腐にも共通した常識である。傷んだ豆腐の特徴には、次のようなものがある。
上記以外にも、いつもの豆腐と違う状況を発見したら食べないことが無難である。日本食品衛生協会によれば、豆腐を原因とするセレウス菌の食中毒により、腹痛などを引き起こす可能性もあるという。異常を感じた豆腐は、迷わずに廃棄してほしい。
4. 賞味期限切れの豆腐は加熱して食べよう
豆腐は冷奴やサラダで食べると美味しい食べ物である。しかし、賞味期限が切れてしまった場合には、加熱して食べることをおすすめする。よりよい状態で豆腐を保存するには、湯通しするという手もあるようだ。(※2)豆腐を使った料理は多岐にわたり、麻婆豆腐から豆腐ハンバーグ、味噌汁などがある。こうした料理に使えば、賞味期限切れの豆腐を無駄にすることもない。ただし、いかなる場合もにおいや味、色や状態に留意する必要がある。
結論
豆腐には、賞味期限が記されているものと消費期限が定められているタイプがある。消費期限切れの豆腐は食べられないが、賞味期限切れの豆腐は質こそ低下するものの、食べることは可能である。しかし、なるべく早く食べるに越したことはない。賞味期限が切れた豆腐は異常がないかよくチェックし、加熱して食べることを心がけてほしい。
(参考文献)
※1.農林水産省「消費期限と賞味期限」
※2.日本豆腐協会「豆腐の原料・作り方」
※3.公益社団法人日本食品衛生協会「食中毒菌などの話」
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