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様々な種類のチーズ盛り合わせ

【失明の恐れがあるチーズ!?】日本で販売されていない危険すぎる『カースマルツゥ』の正体とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2022年8月26日

特殊な方法で発酵させる「カースマルツゥ」というチーズをご存じだろうか?ほかにはない味わいが特徴のチーズだ。この記事では、カースマルツゥとはどんなチーズなのか、食べた人の感想を元にどんな味か紹介、また食べる際の危険性などについても解説していく。

  

1. カースマルツゥとはどんなチーズ?

チーズ
イタリア語のサルデーニャ地方の方言で、「腐ったチーズ」という意味のカースマルツゥ。ここでは、そんなカースマルツゥの基本情報をご紹介する。

カースマルツゥはウジ虫入りのチーズ

カースマルツゥは、ペコリーノサルドというチーズから作られる。一番衝撃的な特徴は、なんと「ウジ虫入りのチーズ」となることだ。その特殊さからほとんど出回ることはなく、初めて名前を聞いたという人も多いだろう。

イタリアのサルデーニャ島のチーズ

カースマルツゥの起源は、観光地としても人気があるイタリアのサルデーニャ島。カースマルツゥは、現在では生産禁止となっているチーズだが、しかしその美味しさゆえにこっそりと作っている人も現地ではいるそう。

カースマルツゥの作り方

カースマルツゥは現在では生産が禁止されているが、サルデーニャ島では自作している人もいる。気になる作り方は、ペコリーノサルドにチーズバエが卵を産み付けたあと、3カ月程度放置する。卵からウジ虫が孵化した後は、なんと中のチーズを食べるのだとか!
チーズバエの幼虫は8mm程度の小ささながら、チーズを食べて消化することにより、ものすごいスピードでチーズを発酵させ、また脂肪の分解も促す。この働きによって、カースマルツゥの独特のトロトロ食感が生まれるという訳だ。

2. カースマルツゥはどんな味?食べてみた人の感想

パルメザンチーズ
カースマルツゥには切ったときに、ウジ虫が飛び出るという特徴もある。
食べるのにかなり勇気がいりそうなカースマルツゥだが、食べたことがある人の中には、口の中で溶けるようなクリーミーさやウジ虫の苦みなどが美味しいと感じる人もいる。ただし、カースマルツゥはゴルゴンゾーラのようなクセの強いにおいもあるため、見た目よりもにおいから食べるのを躊躇する人もいるかもしれない。

3. 失明のリスクも?カースマルツゥの危険性

casu marzu
カースマルツゥの美味しさから病みつきになる人もいるようだが、危険性も高いチーズでもある。ここではいくつか理由を紹介しよう。

チーズの発酵が過剰に進み危険

カースマルツゥは、ウジ虫がチーズを食べて消化したことにより発酵したものだ。この発酵は、ほかのチーズよりも数倍速く、過剰に発酵している可能性もある。腐敗に近い状態のカースマルツゥを食べることで、食中毒を引き起こす危険も考えられる。

アレルギー症状が出る可能性もある

カースマルツゥを食べるときは、どうしてもウジ虫も一緒に食べることになる。このウジ虫によって、アレルギー症状を引き起こすこともあるようだ。

ウジ虫が飛び、最悪の場合は失明する可能性もある

カースマルツゥを食べる際には大きなチーズの塊を切るのだが、生きているウジ虫が飛び跳ねることがある。ウジ虫のジャンプ力は非常に高く、最大15cmも跳ねることもあるので、運が悪ければ目に入って失明してしまう。食べている最中も跳ねることがあるので、カースマルツゥを食べ慣れていない人には、ゴーグルを着用することが推奨されているほどなのだ。

ウジ虫が身体に寄生する可能性もある

カースマルツゥと一緒に食べたウジ虫は、稀に胃を通り越して腸内に寄生する可能性もあり、さまざまな身体の不調の原因になりかねない。
このようにカースマルツゥは危険性が高いため、食べるにはリスクを承知のうえで食べなくてはならないチーズなのだ。

4. 日本では販売なし!通販も不可能

チーズ
カースマルツゥは危険性が高いなどの理由から、EU内で販売は禁止されている。摘発された際には罰金を払わなければいけないため、本場のイタリアでも簡単には食べられないのだ。もちろん、カースマルツゥは日本にも輸出はされていない。個人輸入なども不可能で、Amazonのような通販サイトも含めて、日本での購入は不可能なのだ。
どうしても食べてみたいという人は、サルデーニャ島の闇市では売られているので、訪れてみるとよいだろう。しかし、カースマルツゥはなかなか手に入らないため、通常のチーズの約3倍の値段で取引をされていることも覚えておいてほしい。

結論

ウジ虫入りの衝撃的なチーズ、カースマルツゥ。思わず目を背けてしまう見た目だが、美味しさは唯一無二のため、病みつきになってしまう人もいるようだ。どうしても食べてみたい人は自作も可能だが、危険性が高いことも理解したうえで、自己責任で食べることだ。
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  • 更新日:

    2022年8月26日

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