目次
1. 砂抜きであさりが開かない理由

砂抜きであさりが閉じたままの状態なのは、いくつかの理由が考えられる。あさりが開かない理由を探ってみよう。
あさりが死んでいる
砂抜きをしているのに開かないあさりは、死んでいる可能性がある。死んでいるあさりはすでに貝が開いていたり、水管が出っぱなしのことが多い。死んだあさりは食べることができないので、注意しよう。
環境が適していない
あさりが開かない理由は、環境が適していない場合が考えられる。あさりは夜行性なので明るく暑い場所は好まないため、涼しい場所で行うようにしたい。あさりは生息している温度と同じような環境でなければ、呼吸をし砂を吐かないので室温も20℃ぐらいにしておこう。さらに、砂抜きに使う水の温度は15~25℃程度にし、それ以上高温にならないようにすることも大切だ。
塩分濃度が海水と同じでない
あさりの砂抜きを行うときは、塩分濃度にも注意が必要だ。海水と同じ3%ほどの塩分濃度で行わないと、あさりはうまく砂を吐くことができない。
カルキが多い
日本の水道水には、カルキが含まれている。このカルキが多いとあさりが開かない場合がある。あさりの砂抜きを行う際は、カルキ抜きの水道水で塩水を作るか、数時間放置した水道水を使うのがおすすめだ。
2. 砂抜きで開かないあさりが食べられるかの見分け方

砂抜きをしたのに開かないあさりは死んでいる可能性が高い。死んだあさりは触っても殻を閉じなかったり、殻が半開きになっている状態のものが多い。また、生きたあさりは刺激を与えると殻を閉じる。さらに、死んだあさりは強烈な腐敗臭がするので、死んでいるあさりを見つけたら、取り除いて、ほかの生きたあさりは流水で洗うのがいいだろう。
3. 開かないあさりの砂抜きのやり直し方

開かないあさりは砂抜きの方法をもう一度見直してみるのもいいだろう。基本の砂抜きの方法やお湯で行う砂抜き方法を紹介する。
基本の砂抜き方法
基本のあさりの砂抜き方法は、あさりを流水で洗い、濃度3%の塩水を用意する。あさりが吐き出した砂を再度吸い込まないように、容器の上に網やザルを置いて底上げをしておく。そこにあさりを並べて容器の上から新聞紙を被せて2~3時間ほど置いておく。
50度のお湯で砂抜きする方法
あさりの塩抜きはお湯を使って時短で行うこともできる。水洗いしたあさりを容器の上に広げて50℃のお湯を注ぎ、5分ほど浸けておく。あさりの殻が少し開いたら、あさりを擦り洗いし、再度50℃のお湯に5分ほど浸ける。
4. 砂抜きであさりが大きく開かないのは普通のこと

あさりの砂抜きをしていると、あさりの開き具合が気になる。あさりが砂を吐く際は、大きく開くのではなく、少しだけ殻を開いて砂を吐くので、加熱して大きく開いた状態とは違い、少しだけ開いた状態になる。つまり砂抜きしたあさりが大きく開かなくても問題はないのだ。
結論
あさりの砂抜きをしていると、うまく貝が開かないことがある。そんな時は、正しい砂抜きを行っているか、あさりが死んでいないか確認することが必要だ。開かないあさりは砂抜きの方法が間違っているか死んでいる可能性が考えられるので、状況によって食べられるかを判断してみてもらいたい。