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黒はんぺん

静岡おでんの定番『黒はんぺん』がなぜ黒いのか知ってる?意外と知らない黒はんぺんの秘密とは

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2022年9月29日

通常のはんぺんは白色であるが、静岡県の焼津市とその周辺では黒はんぺんなるものが存在する。普通のはんぺんと比較すると、色だけではなく食感も異なる黒はんぺんは、漁港の町焼津では白はんぺんをしのいで主流となっている。黒はんぺんとはどのような食材なのか。その食べ方も含めて説明する。

  

1. 黒はんぺんの特徴

富士山
静岡県中部ではんぺんといえば、通常のはんぺんではなく、黒はんぺんが一般的である。おつまみとしても人気がある黒はんぺんは、その名の通り黒っぽい色と薄い半円形が特徴である。黒はんぺんとはどんな食べ物なのだろうか。その特徴をまとめる。

焼津の特産品

そもそも、はんぺんそのものが静岡に発祥を持つといわれているが、白はんぺんは白身魚のすり身とやまいもを混ぜて茹でたものである。黒はんぺんはやまいもを使わないため、白はんぺんが持つふんわり感がなく、アジや鯖といった青魚を原料に生産される。そのため、灰色を呈しており、食感もさつま揚げに近いものとなる。ご当地グルメといわれる静岡おでんの具材としては定番であり、静岡県では給食にも登場するほど一般的な練り製品である。

2. 黒はんぺんのおすすめの食べ方

おでん
黒はんぺんの発祥地である焼津周辺のスーパーや総菜店で目にするのが、静岡おでんに入っていたりフライとなっている黒はんぺんである。独特の風味と食感が特徴の黒はんぺんは、どんな食べ方をすると美味しいのだろうか。

簡単で美味しい食べ方

黒はんぺんは、おやつやおつまみとして愛される食材である。そのまま食べる場合には、わさびや生姜とともに醤油で食べると美味しい。また、炙って焦げ目をつけた黒はんぺんは、酒の肴にもってこいである。フライやおでんの具として食べることが多いが、オリーブオイルで焼いたり、チーズと一緒に揚げても定番とは違う趣で堪能できるだろう。つみれのように、カットして吸い物に入れれば味わい深い椀になる。

3. 黒はんぺんは作ることも可能

黒はんぺん
魚を主原料とする黒はんぺんは、手間をかければ自宅で作ることも可能である。好みの魚の味わいを生かせる自家製黒はんぺん、ぜひトライしてみてほしい。

作り方とポイント

黒はんぺんの特徴は、イワシやサバを使用することで発する灰色にある。自宅で作る場合も、こうした青魚を使用する。魚の身400gに対して澱粉を60g加えることになる。作り方はこちらである。
  • 新鮮な青魚を3枚におろす
  • 魚の身を粘りが出るまでよくすりつぶす
  • 冷水に溶かした澱粉をすり身に少しずつ加えて撹拌する
  • 砂糖と塩で味を調える
  • すり身をはんぺんの形に成形し、沸騰した湯の中に入れて茹でる
  • 茹であがったすり身をザルにあげて冷ます
作り方のコツとしては、すりつぶしたり、撹拌する際にすり身が高温になり過ぎないように気をつけることである。すり身は揚げればさつま揚げ、串にさして焼けばちくわにもなる。さまざまな魚で風味の違いを楽しむのも一興である。

結論

黒はんぺんは、遠洋漁業の町として有名な静岡県焼津の特産品である。白はんぺんとは異なり、青魚を使っているため独特の色と食感を持っている。静岡県の中部では食生活に根付いている黒はんぺんは、ご当地グルメの静岡おでんの具やフライにして食べることも多い。港町にふさわしい素朴な味わい、ぜひ静岡県を訪れたら味わってみてほしい。
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  • 更新日:

    2022年9月29日

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