- ※1※2※9出典:文部科学省 https://fooddb.mext.go.jp/
- ※3出典:静岡県「ニジマスの彩り野菜ソースがけ」 https://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-110b/cooking/documents/2103recipe.pdf
- ※4※5※8※10※11出典:一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所 https://www.orthomolecular.jp/
- ※6出典:愛知県「ニジマスの塩焼き」 https://www.pref.aichi.jp/suisan/osakana/recipe/20_02.html
- ※7出典:一般社団法人日本海老協会公式サイト「海老の機能性」 https://ebikyoukai.jp/health.php
1. ニジマスのカロリー
ニジマスはサケ科サケ属に分類される魚だ。生産地は静岡県、長野県、山梨県などで、山梨県内には40か所くらいの養殖所が点在している。体色は全体的に深緑色でエラから尾びれにかけた体側部に、赤から赤紫色の模様がある。繁殖期の雄は婚姻色として鮮やかな虹色の光沢の発色がみられる。そんなニジマスのカロリーはどのくらいだろうか?
100gあたりの量
ニジマスは淡水養殖と海面養殖とでカロリーが異なる。それぞれ100gあたりのカロリーを紹介しよう。
【ニジマス100gあたりのカロリー(※1、2)】
海面養殖:201kcal
淡水養殖:116kcal
海面養殖と淡水養殖では85kcalもの差がある。ちなみに、海面養殖のニジマスは、別名「サーモントラウト」と呼ばれて販売されている。
2. ニジマスのカロリー以外の栄養成分
ニジマスは低カロリーかつ高タンパクな魚で、DHAやビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいる(※1、2、3)。さらにクセが少ないため、和・洋・中と、どんな料理とも相性がいい。ここではニジマスに含まれる栄養成分と食べることで期待できる効能を紹介しよう。
タンパク質
ニジマスに含まれる栄養成分のひとつがタンパク質だ(※1、2)。タンパク質は1gあたりで4kcalというエネルギーを作り出す栄養素。タンパク質は、ホルモン・血液・血管・内臓・皮膚・筋肉・毛髪などを作る働きがある(※4)。
DHAやEPA
ニジマスにはDHAやEPAが含まれている(※3)。DHAとEPAは必須脂肪酸のひとつで、人は食べ物から摂取する必要がある。DHAを摂取することで期待できる効能は、脳や神経系の機能を保ったり、炎症を抑えたり、血液を流れやすくしたりすることだ。また、EPAには、炎症を抑える働きが期待できる(※5)。
アスタキサンチン
大きいニジマスは身が淡い朱色だ。この朱色はアスタキサンチンという色素によるものだ。アスタキサンチンはビタミンEを上まわるほど、強い抗酸化作用をもつことが明らかになっている(※6)。アスタキサンチンを摂取することで期待できる効能は肌のアンチエイジングや、生活習慣病の予防・改善、疲労回復などである(※7)。
3. ニジマスの上手な食べ方
最後に、ニジマスに足りない栄養素を補う上手な食べ方を紹介しよう。
栄養を補う方法
【食物繊維を含む食品と食べる】
先述したように、さまざまな栄養成分を含むニジマスだが、実はニジマスには食物繊維が含まれていない(※1、2)。したがって、ニジマスは食物繊維を含む食材とあわせて食べることがポイントだ。食物繊維を多く含む食品は野菜・未精製の穀物・豆類・果物・海藻など(※8)。
刺身や塩焼きで食べることの多いニジマスだが、おすすめの料理のひとつが、ニジマスの野菜ソースがけだ。コクのあるソースで食べる一品で、トマトや小松菜、しめじ、エリンギを炒めて作るソースが美味しい。器に盛り付けてさらに茹でたブロッコリーを添えると、より多くの食物繊維を摂取できる(※9)。
【ビタミンKを含む食品と食べる】
またニジマスに足りない栄養成分のひとつがビタミンKだ(※1、2)。ビタミンKを多く含む食品は、ほうれん草・ブロッコリー・キャベツ・トマト・海藻類など(※10)。ニジマスと一緒に食べるなら、ほうれん草の和え物やサラダを献立に加えるべきだろう。
【ビタミンCを含む食品と食べる】
さらに、ほかの魚類にもいえることだが、ニジマスに含まれるビタミンCの含有量は少なめだ(※1、2)。ビタミンCを多く含む食品はキウイフルーツ・菜の花・赤ピーマン・ブロッコリーなど(※11)。ニジマスを食卓の主菜にするならば、食後のデザートにキウイを食べるのもおすすめだ。
結論
ニジマスのカロリーや含まれる栄養成分、摂取することで期待できる効能、おすすめの食べ方を紹介した。ニジマスのみを塩焼きして食べても十分に美味しいが、足りない栄養素を補うためにも食物繊維やビタミンKなどを含む食品とあわせて食べるのがおすすめだ。