目次
1. 栗の剥き方:包丁と手を使う基本の方法

栗ごはんなどにする場合は、栗は剥かなくてはてはならない。その作業を思うと億劫であるが、いくつかのコツも駆使してトライしてみてほしい。
栗の鬼皮の剥き方
栗には堅い鬼皮と呼ばれる部分と、その下の渋皮がある。栗を剥くためには、まずは鬼皮から手をつけることになる。鬼皮はいきなり包丁で剥こうとすると、滑らせて怪我をしかねない。そのため、鬼皮を柔らかくする必要がある。最もよく知られているのが、栗を熱湯に浸けておく方法である。ぬるま湯や水でも効力を発揮する場合があるが、1時間ほど栗を浸けておくことで鬼皮は剥きやすい柔らかさになる。ふやけた鬼皮を剥くためには、包丁の角を使って底部から頂点方向に向かって剥くと剥きやすい。
栗の渋皮の剥き方
鬼皮がむけたら、次は渋皮を剥くことになる。渋皮の剥き方としては、栗の一端を小さく切り落とすことで、作業がしやすくなる。最近は栗を剥くことに特化したアイテムも販売されているため、栗が好きで消費量が多い家庭は用意しておくと便利である。
2. 栗の剥き方:時短もできる簡単な裏技

栗の皮の剥き方の基本は、上述したとおりである。しかしそれ以外にも、時短につながる方法がいくつかある。栗の皮を剥く作業は慣れも重要であるため、それぞれがやりやすい方法を会得してほしい。そのための簡単な裏技を紹介する。
茹でてから冷凍する方法
鬼皮も渋皮も一緒に剥きたい場合には、栗を茹でてから冷凍する方法がある。栗と塩を鍋に入れ、水も加えて沸騰させる。湯が沸いたら1分そのままにし、火を消したら冷めるのを待つ。粗熱がとれた栗を、保存用袋などに入れて冷凍する。料理する時間に合わせて解凍すると、鬼皮と渋皮がキレイに剥ける。
圧力鍋で茹でる方法
圧力鍋を使う場合には、注意点がある。それは加熱前の栗のとがり部分に、十字の切れ目を入れておくことである。栗を圧力鍋にいれたらふたをし、加熱を開始する。沸騰したら10分ほど加圧し、火を止める。圧が抜けるのを待って、熱いうちに切り込み部分から皮を剥いていく。圧力鍋で調理する前に、栗を水に浸けておくとさらに剥きやすい。
レンジで加熱する方法
レンジを使って皮を抜く方法もある。この場合には、ざらつきのある底部に深い切れ目を入れることがポイントになる。切れ目を入れた栗を耐熱容器に入れ、栗全体が浸るくらいの水を投入する。ラップをかけてレンジで加熱するのである。600Wのレンジならば3分から加熱し、火の通り具合をチェックする。栗をいっぺんにたくさん加熱すると危険なため、数個ずつレンジで加熱し、皮を剥いてほしい。
歯ブラシを使う方法
歯ブラシを使うと、渋皮を効率よく向くことができる。鬼皮を除去した栗を、歯ブラシでこするだけである。子どもがいる場合はともに楽しみながらできる作業である。休日の栗料理にはぜひ活用してほしい。
3. 栗の剥き方:茹で栗の場合

栗の甘さをカジュアルに楽しむには、茹で栗にする方法がよく知られている。茹でた栗の鬼皮はどのように剥くのだろうか。自宅でおやつのように茹で栗を食べる場合は、栗をふたつに割ってスプーンで取り出して食べると楽である。栗を割らずに鬼皮を剥きたい場合は、両端をしっかりと押さえて包丁で皮をひとはぎする。そこを起点に、鬼皮を剥いていくのである。鬼皮がむけたら、同じ方法で渋皮も剥く。ただしこの方法は、栗の品種や状態によって難しい場合もある。栗の茹で方は、塩を加えて弱火でじっくりと30分ほどかけるのが美味しく作るコツである。
4. 栗の剥き方:渋皮煮の場合

栗を上品に味わう料理のひとつが渋皮煮である。ただし渋皮煮は、渋皮を完全な形で残す必要があるため、ハードルは低くない。渋皮が破けてしまった場合は、渋皮煮にはせず栗ごはん等に使用するようにしよう。熱湯に浸けて鬼皮がふやけた栗は、包丁の角を使って鬼皮を剥いていく。熱いうちに行う作業であるため、軍手を使うと便利である。キレイに渋皮を残した栗はその後、重曹を入れて茹でアク抜きをする。何度か茹でこぼしを行いアクをとった栗は、さらに竹串等を使って渋皮をキレイにして甘く煮ていく。渋皮煮が上手にできれば料理の上級者といっても過言ではないだろう。
結論
栗は食べたいけれど剥く作業が面倒だという人も、基本を覚えてコツを押さえれば、キレイに剥いた栗を美味しく食べることができる。冷凍したりレンジを使った方法もあるため、上手に剥ける方法を模索してほしい。シンプルな茹で栗から、洗練された渋皮煮まで、皮剥きを会得したらさまざまな形で栗を楽しむことができるのである。