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「魚」偏に「秋」と書く【鰍】ってどんな魚か知ってる?今だからこそ知りたい『秋にちなんだ魚』とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月12日

秋の魚といえば、サンマを思い浮かべる人も多いだろう。しかし、サンマ以外にも秋に旬を迎える魚がいくつかあり、美味しい魚が多い。この記事では「秋」という漢字を使う魚や、秋の季節名を持つ魚、そして秋に旬を迎える魚など、秋にちなんださまざまな魚を紹介していく。

  

1. 魚で秋という漢字がつく種類

魚
まずは、秋に美味しく食べられる「秋」という漢字が使われる魚について紹介していこう。

イナダとカジカ

魚偏に秋と書く鰍は、「イナダ」や「カジカ」と読む。漢字は同じだが全く別の魚であり、イナダはブリの幼魚だ。ブリが体長80cm以上であるのに対し、イナダは35cm~60cmのものを指す。秋に出回ることから、この漢字が使われている。カジカは、スズキ目カジカ科に属する魚だ。見た目は大きな口に厚い唇、暗めの体色をしている。鱗がなく、なめらかな皮をしているのが特徴だ。鰍という漢字が使われるようになった理由は2つあり、1つはカジカの旬が秋であること。もう1つの理由は、鰍は中国語でドジョウを意味し、カジカの川底を泳いでいる姿がドジョウに似ていることから同じ漢字が使われるようになったとされている。

サンマ

サンマはイナダやカジカと同じように、魚偏に秋と書いてサンマと読むと思われがちだ。しかしサンマの漢字は「秋刀魚」である。細長く銀色に光る姿が刀を連想させ、秋に旬を迎えることから秋刀魚という漢字が使われるようになった。ちなみにサンマの名前の由来は、「サマナ」という細長い魚を意味する言葉が変化しサンマと呼ぶようになったといわれている。

2. 秋がつく季節名を持つ魚

魚
次に、秋がつく季節名を持つ魚について紹介していこう。

アキサケとアキアジ

サケは秋が旬の魚であるが、1年中入手可能であり季節に応じて名称が違う魚だ。サケは川で生まれたあとに海に出て成長し、産卵時に生まれた川へ戻ってきて一生を終える。産卵のために川の沿岸へと戻ってくる時期が秋であるサケをアキサケまたはアキアジと呼ぶ。一方で、春から初夏にかけて沿岸に回遊し、定置網で獲れたサケは、トキサケやトキシラズと呼ばれる。

3. 魚で秋に旬を迎える種類

魚
最後に、秋に旬を迎える魚の種類を紹介しよう。

旬の魚

秋に産卵期を迎え南下していたサバをアキサバと呼び、身がしまっているうえ、脂がのっているのが特徴だ。マグロは種類や漁獲する場所によっても時期は異なるものの、一般的には秋から冬が旬だといわれている。カツオも秋に旬も迎える魚のひとつだ。カツオは春に獲れる「初ガツオ」のイメージがあるかもしれないが、秋に南下してきたカツオを「戻りガツオ」と呼ぶ。その中でも三陸沖や千葉県で獲れる戻りカツオは「トロガツオ」と呼ばれるほど脂がのっている。鰆(サワラ)は、魚偏に「春」と書くことから春が旬なイメージが強いが、主産地の北陸から山陽の日本海側では脂がのった秋からが旬であるといわれている。また、天神祭や祇園祭の料理で使用され、関西では夏のイメージがあるハモは、9月以降の方が美味しいと感じる人もいる。確かに、ハモは「梅雨の水を飲んで育つ」といわれており、6、7月の産卵前は身がやわらかくて美味しい。しかし秋にかけて産卵を終えたハモの食欲が旺盛になり、脂がのって弾力のある身になるため、秋のハモを好む人もいる。ほかにも、カレイの中でも人気の子持ちガレイは、年中輸入の冷凍物が出回っているが、11月頃から北海道などで漁獲した生鮮物が増加する。産卵前のカレイを漁獲するので、卵巣が大きく煮付けにすると美味しい。

結論

秋の魚には名前に秋という漢字が使われるものや、読み方で「アキ」と使われるものまでさまざまな種類の魚がいる。もちろん秋が旬でも、秋が使われないものや、鰆のように違う季節の漢字が使われることもあるのだ。より美味しくいただくためにも旬の魚を知り、スーパーなどで見かけたときはこの記事を思い出して、秋の味覚を楽しんでほしい。
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  • 更新日:

    2022年10月12日

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