目次
- ※1 文部科学省
- 野菜類/(キャベツ類)/キャベツ/結球葉/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06061_7
- ※2 ※6公益財団法人長寿科学振興財団 https://www.tyojyu.or.jp/
- ※3 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
- 健康・栄養フォーラム - キャベツに含まれる成分について https://www.nibiohn.go.jp/eiken/hn/modules/pico/index.phpcontent_id=292&page=print.html
- ※4 厚生労働省
- 野菜、食べていますか? | e-ヘルスネット(厚生労働省) https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html
- ※5 独立行政法人農畜産業振興機構
- きゃべつ 甘藍 産地 野菜 栄養 機能性 調理 https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0404_0404yasai.html
1. キャベツの食べ過ぎによる影響

身体によいイメージのあるキャベツは、食べ過ぎてしまうとどのような影響を及ぼすのだろうか?キャベツの食べ過ぎによる影響について詳しくみてみよう。
便通の異常
キャベツは食物繊維が豊富に含まれている野菜だ。(※1)食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにしたり、血中のコレステロール値を低下させる働きがある。さらに、食物繊維は便通をよくし、腸内環境の改善が期待できる栄養素だ。その一方で食べ過ぎてしまうと、胃痛や下痢などを引き起こすことがある。キャベツを食べる際は、食べ過ぎによる消化器の不調を引き起こさないように適量を摂取するようにしよう。(※2)
甲状腺の機能低下
キャベツには、甲状腺腫を誘発させるゴイトリンという成分が含まれている。キャベツを食べ過ぎることで、ゴイトリンを過剰に摂取することになり、甲状腺機能の低下につながってしまうのだ。しかし、通常の量のキャベツを食べる分には甲状腺機能に異常をきたす報告はないとされている。(※3)
2. キャベツの食べ過ぎにならない量

キャベツは食べ過ぎてしまうと、便通の異常や甲状腺の機能低下などを引き起こしてしまう。それらを防ぐためにキャベツの一日の摂取量の目安を知っておくことが大切だ。一日の摂取量を守ることで、キャベツの持つ栄養を上手に取り入れることができる。
一日の摂取量の目安
キャベツを含む一日の野菜の摂取量の目安は350gだ。(※4)この摂取量はキャベツだけではなく、緑黄色野菜も含めたすべての野菜の一日の摂取目安量でもある。淡色野菜は230g、緑黄色野菜は120gを目安にするといいだろう。ちなみにキャベツは淡色野菜に分類される。キャベツを食べる際は、ほかの野菜と組み合わせて適切な量を守るようにしたい。
3. キャベツを食べ過ぎずに適量とるメリット

キャベツは食べ過ぎずに適量をとると、さまざまなメリットを得ることができる。キャベツの持つ栄養や機能性について紹介しよう。
栄養と機能性
キャベツは食物繊維を豊富に含んでいる。食物繊維はとりすぎずに適量にすれば、便秘解消や腸内環境の改善が期待できる栄養素だ。(※2)さらにキャベツは胃や腸の調子を整えるといわれているビタミンUを含んでいる。(※5)そのほかビタミンCも豊富で、皮膚の健康を保ち、抵抗力を強める働きなども期待できる。(※6)キャベツはさまざまな栄養と機能性を持ち合わせた野菜なので、摂取量を守って上手に食事に取り入れてみよう。
結論
キャベツは適量を食べる分には、さまざまな栄養や機能性などのメリットが期待できるが、食べ過ぎてしまうと消化器の不調や甲状腺機能の低下などのデメリットがあるので、食べ過ぎには注意したい。身体によいからといって食べ過ぎるのではなく、適量をバランスよい食事とともに摂取することで、より健康的な食生活をおくることができるだろう。
(参考文献)