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1. 玉ねぎをスライスする方法
玉ねぎは、スライスの仕方によって涙を抑えられるだけでなく、味や食感も変わってくる。辛味や涙を抑える切り方を見ていこう。
辛味を抑える切り方
玉ねぎのスライスをサンドウィッチやサラダに使用する際は、辛くないものを使用したい。
辛味を抑えるには、繊維を断つようにして切ることがポイントだ。そうすれば辛味成分が流れ出るので、甘みを感じやすくなる。また、食感も柔らかく仕上げることができる。
玉ねぎは空気に触れる面積が広いほど辛みも抜けやすくなるため、玉ねぎをスライスする際にスライサーを使うと、辛みが抜けやすくなるのでおすすめだ。生の玉ねぎスライスは辛いので苦手だと感じていた人も、ぜひ試してみてほしい。
涙を防ぐ切り方
涙を誘発するのは、鼻や目にツンとした刺激を与える「硫化アリル」という香味成分。この成分は揮発性の催涙物質であり、粘膜を刺激するため涙が出る(※1)。そのため、いかにアリシンの放出を避けられるかがポイントだ。
【冷蔵庫に入れる】
硫化アリルは揮発性のため、温度が低いと飛びにくくなる。そのため、玉ねぎをスライスする前に冷やすことで涙を抑える効果があるといわれている。
皮むき後に乾燥しないようラップで包み、冷蔵室へ入れよう。冷やしすぎは好ましくないので、30分程度が目安。常温の空気に触れると成分が出てきてしまうので、取り出すのは切る直前がよいだろう。
【水に浸けながら切る】
硫化アリルは水に溶ける性質のため、切る前に水に浸けることで催涙物質の発生を弱められる。水っぽくならないよう10分程度を目安に浸けるようにしよう。ただ、硫化アリルには血液をサラサラにする効果がある成分の一種(※2)。水に浸ければその有効成分も流れ出てしまうので、浸けすぎには注意が必要だ。
2. 玉ねぎのスライスを保存する方法
未使用の玉ねぎは常温で長期保存が可能だが、カット後の玉ねぎは切り口にラップをして冷蔵庫で保存するようにしよう。なかには、使うとき便利なように玉ねぎをスライスして保存したい人もいるだろう。その場合の保存はどのようにすればいいのか、お伝えする。
保存の仕方
玉ねぎのスライスを長期保存する場合は、冷凍するのがおすすめだ。そのままフライパンや鍋に入れて調理できるので便利だ。冷凍保存するとシャキシャキ感は失われるが、栄養はそのまま。玉ねぎの甘みが増すので、加熱調理にも使用しやすい。
しかし、玉ねぎのスライスは空気に触れる面が多くなるため、より傷みやすい。保存するときは水気をしっかりとふき取り、ジッパー付き保存袋などに入れたら空気をしっかりと抜いて保存しよう。小分けにしておくと、使用する分だけ取り出せるので便利だ。
料理に使うときは解凍も不要で、炒め物などもべちゃっとすることなく仕上がる。冷凍保存期間の目安は約1カ月なので、保存期間には注意しよう。
3. 玉ねぎのスライスを使った料理
冷凍保存も可能で、アレンジも自在にできる玉ねぎのスライスを使ったおすすめのレシピを紹介する。
おすすめの料理
【サバ缶玉ねぎパスタ】
健康食材といわれるサバ缶と、玉ねぎのスライスを使った万能レシピ。サバ水煮缶と玉ねぎをスライスしたものを和えた「サバ缶玉ねぎ」を用意し、茹でたパスタにのせてポン酢をかければ完成。お好みでマヨネーズやごま油を加えてもよい。
複雑な味付けも必要なく、時短料理に最適なレシピだ。今回使用したサバ缶玉ねぎは2日程度冷蔵庫で保存が可能で、アレンジすればサンドウィッチやパエリアにも使用できる。
【玉ねぎとわかめの和風サラダ】
玉ねぎのスライスとわかめに和風ドレッシングをかけてつくるシンプルなサラダ。シャキっと歯ごたえのある生の玉ねぎが、和風ドレッシングとよく合う一品だ。
【玉ねぎのソース炒め】
なんと材料はスライスした玉ねぎととんかつソースのみ。1品足りないときの救世主となる副菜で、とにかく手軽で誰でも作れる簡単レシピだ。フライパンで炒めるだけなので、料理初心者にも挑戦しやすいだろう。
結論
玉ねぎの切り方により辛味が出たり、涙を誘発したりすることがわかった。玉ねぎのスライスは幅広く料理に活用できるので、切り方や保存方法のポイントを押さえておくことをおすすめする。生でも炒めても美味しい玉ねぎのスライスを、ぜひ試してみてほしい。
(参考文献)