目次
- ※1 カマス/かますの栄養価と効用:旬の魚介百科 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/kamasu3.htm
- ※2 文部科学省
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)魚介類/<魚類>/かます/生 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10098_7
1. かますとはどんな魚?

かますはカマス科カマス属の魚の総称だ。そんなかますは漢字で「梭子魚」と書く。これはかますの口が大きいことから穀物や肥料を入れる大きな袋である叺(かます)にちなんで付けられた名前だ。
かますの特徴
かますは細長い身体に鋭い歯が特徴の釣りでも人気の魚だ。かますは鋭い歯でイワシなどの小魚を捕食している。細長い見た目でさんまにも似た見た目だが、スーパーなどで見かけても何という魚かわからない人も多い。
かますの味
かますは、淡泊な味の白身魚でクセがない味わいだ。身は淡泊だが皮に独特の風味があるので、シンプルに塩焼きなどで皮ごと食べるとかます特有の味わいを楽しめる。
かますの旬や値段
かますは種類によって旬の時期が異なる。ヤマトカマスは夏に旬を迎え、アカカマスは秋から冬にかけて旬を迎える。そのため市場では夏から冬にかけて見かけることができる魚だ。かますはだいたい1kgあたり1,000円程度で取引きされている。
2. 魚のかますの種類

かますは分類学上では20種類以上の種類があるが、一般的に市場で出回っているかますは、アカカマスとヤマトカマスの2種類だ。それぞれの特徴を見てみよう。
アカカマス
アカカマスは、別名ホンカマスともいわれる。アカカマスは少し黄色みを帯びた見た目をしており、味がよいといわれている。またアカカマスはヤマトカマスより大きいことが多く、40cm以上の大きさで脂がのっていて美味しい。アカカマスの旬は秋から冬にかけてで、日本全国の比較的浅瀬に多く生息している。
ヤマトカマス
ヤマトカマスは別名ミズカマスとも呼ばれ、アカカマスよりも水っぽい味わいで大きさも35cmほどと小さい。主に干物にされることが多く、アカカマスよりも鱗が小さく、全体的に青黒っぽい色をしている。
3. 魚のかますのおすすめ料理

かますは定番の塩焼き以外にもさまざまな食べ方を楽しむことができる。かますを使ったおすすめ料理を紹介しよう。
かますの塩焼き
かますの塩焼きは、かますの淡泊な味わいと独特な皮の風味を存分に楽しむことができる。あっさりとした味わいなので、お好みで醤油やすだちをかけて食べるのがおすすめだ。
かますの干物
かますは干物にすることで、水分が抜けることで旨みが凝縮される。干物になったかますを購入する以外にも自宅で干物を作ることも可能だ。
かますのフライ
かますはフライにしても美味しい。フライにする場合は、三枚おろしにして骨を取ってから作るといいだろう。フライにすることで、かますのふっくらした白身を存分に味わうことができる。
かますの刺身
新鮮なかますは生のまま刺身として味わうこともできる。かますの刺身は皮のまま食べることも可能なので、好みに合わせて取りのぞくか選ぶといいだろう。刺身で食べる場合は、アニサキスという寄生虫による食中毒に注意する必要がある。
4. 魚のかますの栄養やカロリー

かますは脂肪の少ない白身魚で、良質なたんぱく質を豊富に含んでいる。また、EPAやDHAのほか、ビタミンDやビタミンB12などの栄養も含まれているのだ。(※1)生のかますのカロリーは、100gあたり137kcalほどである。(※2)
結論
スーパーで見かけるかますには2種類あり、それぞれ味や見た目に違いがある。アカカマスの方が大きく、塩焼きなどさまざまな料理に適しているのに対し、ヤマトカマスは小ぶりで干物にするのがおすすめだ。かますは焼くだけではなく揚げたり刺身として食べたりいろいろな食べ方を楽しむことができるので、かますを見つけたらぜひ味わってみてもらいたい。
(参考文献)