このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
アイスクリーム

アイスクリームに賞味期限がない理由や食べかけの保存方法は?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年1月20日

アイスクリームには、賞味期限がない理由をあなたは知っているだろうか。賞味期限がないということは長期保存に向いている食品であるのだが、保存方法が適切でなかったときは、どう劣化していくのだろうか。この記事では、アイスクリームに賞味期限がない理由と、保存方法が適してなかったときの劣化したアイスクリームの見分け方を紹介する。

  

1. アイスクリームに賞味期限がないって本当?

アイスクリーム
アイスクリームに賞味期限がない理由を説明する。また賞味期限がないとはいえ、長く置いておいたアイスクリーム全てを食べれるわけではないので、その理由についても説明する。

アイスクリームには賞味期限が書いていない

アイスクリームには、賞味期限が書いてない。このことに不思議に思った人も多いだろうが、アイスクリームに賞味期限が書いていないのには理由がある。
それは、適切な保存状態では微生物は増殖することがなく、よって品質劣化も少ない食品であるという理由だ。(※1)よってアイスクリームは長期間保存して食べることができる食品だといえる。
またアイスクリームに期限が表示されなくてもよいということは、食品表示基準第3条3項により認められている。(※2)

「賞味期限がない」は未開封のアイスクリームに限る

アイスクリームに賞味期限がないとはいえ、アイスクリームをいつまでも食べれるかというとそうではない。賞味期限の心配をしなくていいのは、未開封で適切な方法により保存されているものに限る。ちなみに適切な保存方法とは、未開封の状態で-18度以下で保管することとされている。(※3)

家庭のアイスクリームは詰め込みすぎに注意

家庭で保存されているアイスクリームは、食品の詰め込みすぎや冷凍庫の開封の頻度が高いなどといった理由で温度変化が起こりやすいといわれているので、アイスクリームの美味しさを保ったまま長期間保存したいと考えるならば、冷凍庫の整理整頓が必要である。
しかし賞味期限がないとはいえ、製造されてから長期間経ったアイスクリームはどのように変化しているのか気になる人も多いだろう。次章からは、時間が経ったアイスクリームがどのようになっていくのかを説明していく。

2. アイスクリームの賞味期限が過ぎるとどうなる?

アイスクリーム
アイスクリームに賞味期限がないとはいえ、保存方法が適切でない場合やあまりにも長期間保存していると、劣化は進んでいる。ここでは、劣化したアイスクリームの見分け方を紹介する。

アイスクリームの表面の色が変わる

劣化したアイスクリームの見分け方の一つが、表面の色である。一度溶かしたものをもう一度冷凍することでアイスクリームの表面の色が変わる可能性がある。

アイスクリームの舌触りが変わる

劣化したアイスクリームは、舌触りが変わる。ざらざらとした舌触りになるので、本来のアイスクリームの食感ではなくなる。これは一度溶けたアイスクリームが、再度固まった際に起こる現象だといわれている。

おいしくアイスクリームを食べたいなら1ヶ月までに食べきる

長期間保存したアイスクリームを食べるときには上記に挙げたような特徴のほか、匂いなどでも判断してほしい。また風味を損ねずに美味しいアイスクリームを食べたいと考える方は、1ヶ月を目安に食べきるのがよい。

3. 開封後や食べかけのアイスクリームはいつまで食べられる?

アイスクリーム
アイスクリームを食べているときに、食べきれずにそのまま保存したいときなどがあるだろう。そういったときは、どんな方法で保存して、いつまでにアイスクリームを食べきったらいいのだろうか。

開封後のアイスクリームはなるべく早く食べきろう

アイスクリームは開封後、空気に触れることによって一部のアイスクリームが溶けてしまう。そうなるとアイスクリームの品質は落ちて行ってしまうので、なるべく早く食べ切った方がよい。

食べかけのアイスクリームの正しい保存方法

食べかけのアイスクリームを保存するときに、なんとなく元の蓋を閉めるだけという人が多いだろうが、品質劣化の事を考えるとこれでは不十分だ。
少しでも長くアイスクリームの品質や風味を保ちたいと思うのであれば、密閉できる容器で保存することをおすすめする。例えばアイスクリームが入るくらいのフリーザーバッグを使用するのも良いだろう。アイスクリームを入れたフリーザーバッグは、空気を抜いて保存しよう。

一度溶けてしまったアイスを食べることはできる?

食べかけのアイスの保存方法がわかったところで、ならば一度溶けてしまったアイスクリームは食べていいのか気になる人がいるだろう。結論からいうと、一度溶けてしまったアイスクリームを再度凍結して食べることはおすすめできない。
一度溶けてしまったアイスクリームは、冷凍庫でもう一度凍らせたとしても、元の品質に戻るわけではない。また品質の問題だけではなく、変敗や腐敗を起こしている可能性もあるので、食べることはあまりすすめられない。

手作りしたアイスの保存方法

それでは、手作りしたアイスクリームの賞味期限はどうなっているのだろう。手作りしたものであれ、アイスクリームは適切な冷凍保存をされているのであれば腐るということは基本的に無いと考えてよい。しかし変質劣化の観点から考えると、密閉された容器に保存して一週間を目安に食べきることをおすすめする。

4. 市販のアイスクリームの賞味期限は?

アイスクリーム
市販のアイスクリームで人気のメーカーといえば「31アイスクリーム」と「ハーゲンダッツ」。これらのメーカーは自らのアイスクリームの賞味期限のことをどのように表現しているのだろうか。

サーティワンアイスクリーム(BRアイスクリーム)

サーティワンアイスクリームのホームページをのぞいたところ、「アイスクリーム類は賞味期限の表示を省略できることが法令にて規定されています」と書かれている。しかし保存状態が悪ければ、アイスクリームの風味が損なわれる。本来の風味や美味しさを味わってもらうためには、購入後すぐに食べることをすすめている。(※4)

ハーゲンダッツ

ハーゲンダッツのホームページをのぞいたところ、「ハーゲンダッツアイスクリームは賞味期限を記載していません」と書いてあった。適切な保存温度のことに触れた上で、保存方法が悪いと製造日からの経過期間に関わらず品質が劣化したり、風味に何らかの違いを感じられることを示唆しているようだ。賞味期限がないとはいえ、なるべく早く食べることを推奨している。(※5)

メーカーによって賞味期限を表示する動きも

アイスクリームには賞味期限を表示しなくてもいいという決まりがあるものの、表示への意欲を見せるメーカーもある。大手アイスクリームメーカーの明治は、2021年4月を目途にアイスクリームの全商品で、賞味期限を表示することを公開している。(※6)
表示を決めたのは、消費者からアイスクリームの賞味期限に関する問い合わせが増加傾向にあり、「食への安全」が高まっているという理由だ。今後アイス業界にどのような影響及ぼすのか、関心が高まっている。

結論

アイスクリームには賞味期限がないとはいうものの、家庭で保存する場合は冷蔵庫の扉の開け閉めが多かったり、多くの冷凍食品が詰め込まれていたりして、正しい保管状況にない場合もある。その場合は、アイスクリームも劣化していく可能性があるので、長く保存しているアイスクリームを食べる場合は、見た目、におい、食感などに問題がないかどうか確認してから食べるようにしよう。
(参考文献)
※1出典:大阪いずみ市市民生活協同組合「アイスクリームに賞味期限が書いていないのはなぜ?」
※2出典:一般社団法人日本乳業協会「アイスクリームの期限表示がなかったのですが、よいのでしょうか?」
※3出典:一般社団法人日本アイスクリーム協会「-18度以下で保管すれば細菌は増えない」
※4出典:B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社「アイスクリームに消費期限や賞味期限はありますか?」
※5出典:ハーゲンダッツジャパン株式会社「ハーゲンダッツアイスクリームの賞味期限はどこを見たらわかるのですか?」
※6出典:食品産業新聞社「明治が市販用アイス全商品で賞味期限表示へ、6月「明治エッセル スーパーカップ」から開始」

監修管理栄養士:藤井千晃

経歴:リクルート営業経験後、300本を超える栄養関連の記事の執筆・監修経験を持つ。温活・ダイエット・メンタルケア分野を得意とする。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2023年1月20日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧