目次
1. カレイとヒラメの違い・見分け方

カレイとヒラメの見分け方①顔の向きで見分ける
カレイとヒラメの見分け方で最も有名なのが、「左ヒラメ、右カレイ」と呼ばれるもので、魚を自分の正面にして、魚のお腹の向きを下にして置いたときの、顔の向きによる見分け方である。
左を向くのがヒラメで、右を向くのがカレイなので「左ヒラメ、右カレイ」と覚えられている。なおこの見分け方は、日本独特のものだと言われている。ヒラメとカレイは生息域によって、向いてる方向が違うらしい。
カレイとヒラメの見分け方②口の形で見分ける
またカレイとヒラメは、口や歯で見分けることができる。ヒラメはカレイよりも口が大きい。そしてギザギザとした鋭利な歯が生えている。ヒラメは、イワシやアジなどの小魚を食べるので、そのような口していると考えられている。
一方でカレイはヒラメよりも小さな口をしている。カレイが食べるのは、小さな甲殻類やゴカイなどの小さな生き物で、ヒラメのような大きな口や鋭い歯は必要がないとされている。見方によっては、おちょぼ口のようにも見える。
カレイとヒラメの見分け方③味の違いもある
カレイはふっくらとした柔らかい脂が乗っていて、煮付けやフライなどの料理に向いている。一方のヒラメは、さっぱりしたとした味わいで、刺身や寿司などの生食用に向いている魚といえる。
カレイとヒラメの見分け方④値段の違いもある
カレイとヒラメには、値段にも違いがある。カレイは大衆魚、一方のヒラメは高級魚と呼ばれており、ヒラメの方が値段が高いことが多いようだ。
これは漁獲量の違いによるもので、カレイはヒラメに対して約5倍の漁獲量があることから、価格にも違いが出ていると考えられている。
2. エンガワはカレイなのかヒラメなのか?

お寿司屋さんのネタで人気のある「エンガワ」とは、ヒラメの部位であることを知っていただろうか。エンガワとは、ヒラメの背びれや尾びれの付け根にある筋肉の部位を指している。日本家屋にある「縁側」に似ていることから、その名前が付けられた。
しかしエンガワは、一尾からわずか4枚しか取れない希少部位。ヒラメはそれ自体が高級魚なので、多く出回ることはない。よって回転寿司で食べられるようなエンガワは、カラスカレイ、アブラカレイなどのエンガワであることが多い。
3. カレイとヒラメを使ったレシピを紹介!

ここでは、カレイとヒラメを使ったレシピを紹介する。
カレイの簡単レシピ①フライパンで10分でできるカレイの煮付け
煮魚は時間がかかるし、上手に作るのが難しいイメージがある。今回は魚料理初心者さんでも、簡単に作れるカレイの煮付けの作り方を紹介する。
カレイのほかに、用意する調味料は、醤油、酒、砂糖、みりん、しょうがである。しょうがが家にない人は、しょうがチューブを代用してもよい。まずはカレイを軽く洗って、バツ印に切れ目を入れる。切り身一つに対して、大さじ1の酒をまんべんなくかけておく。
フライパンにみりん以外の調味料を入れて、軽く煮立たせておく。火加減を弱火にして、煮立った調味料の中にカレイを並べる。落し蓋をして6分ほど煮込み、最後にみりんを回し入れて、ひと煮立ちさせると完成だ。落し蓋がない場合は。キッチンペーパーをカレイの上にのせることでも代用できる。
なおカレイの身が分厚いときや、子持ちカレイのときは火が通りにくいので2、3分追加で煮込もう。
ヒラメの簡単レシピ②家庭で簡単!ヒラメのムニエル
ムニエルというと家庭で作るには、少しハードルが高そうであるが、ポイントを押さえれば簡単に作ることができる。料理工程も少ないので、ぜひトライしてみてほしい。
ヒラメのムニエルの材料は、ヒラメのほか、塩コショウ、薄力粉、有塩バター、オリーブオイルである。まずはヒラメの表面に塩コショウを振っておく。塩コショウを振ったヒラメに、薄力粉をまんべんなくつけておく。フライパンは強火の火加減で、有塩バターとオリーブオイルを入れる。バターが溶けたら、ヒラメを入れて、両面に焼き色がつくまで焼く。
焼けたムニエルをお皿にのせたら、お好みでベビーリーフやミニトマトを添えてもいいだろう。焼き色は好みによって調整すればよいが、しっかりとしたきつね色に焼くことで香ばしく美味しく仕上がる。また下味の塩胡椒はやや多めに振るとよいだろう。
結論
カレイとヒラメの違いを分かりやすく解説したが、いかがだっただろうか。「左ヒラメ、右カレイ」という昔からの見分け方があるほか、口や歯の形や漁獲量にも違いがあることがおわかりいただけただろうか。豆知識として頭に入れておくとよいだろう。
監修管理栄養士:藤井千晃
経歴:リクルート営業経験後、300本を超える栄養関連の記事の執筆・監修経験を持つ。温活・ダイエット・メンタルケア分野を得意とする。