このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
鍋に入ったシチュー

腐ったシチューの見分け方|変化がなくても食中毒のリスクあり!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年2月 4日

シチューのような煮込み料理は、大量に作って保存したいと思う方も多いだろう。しかし、しっかりと煮込んであるから日持ちするというイメージは持たないほうがよい。シチューは意外と腐りやすい料理なのである。それではシチューは腐ったときどのような状態になるのか。本記事では腐ったシチューの見分け方を解説する。

  

1. 腐ったシチューの見分け方1:見た目

スプーンですくったシチュー
まずは、シチューが腐ってしまった場合の見た目から紹介する。とくに室温で放置したままのシチューは、見た目で腐ってしまったことがわかるケースも多い。たとえば、カビが生えてしまうことがある。鍋や容器のふたを開けたときにシチューが変色していたら、カビを疑ったほうがよい。また、さらにシチューをよそうときに糸を引いている場合も、傷んでいる証拠である。ねばつきがあり、シチューがいつもの状態と異なる場合は、腐っていることを疑い、正しい処理をしてほしい。

2. 腐ったシチューの見分け方2:臭い

料理を捨てる
シチューが腐っているか見分けるには、五感をはたらかせる必要がある。今度は嗅覚である。腐ったシチューはどのような臭いになるのだろうか。作り置きしておいたシチューを食べるときに、鼻を刺激するような酸っぱい臭いがあるときは廃棄するのが妥当である。それ以外の臭いでも、シチュー本来の香りと異なる場合は腐っている可能性が高い。

3. 腐ったシチューの見分け方3:味

味見する
視覚と嗅覚でシチューが傷んでいることがわからなくても、味わったときにおかしいと思うことは多々ある。腐ってしまったシチューの味は、当然のことながら作った直後とは異なる。酸っぱいと感じたり苦味を感知したら、無理して食べないようにしよう。ただし、使用した香辛料やスパイスによる酸味を感じることもある。作りたてのシチューの酸味は、こうした材料に因るところが多い。その違いもよく見分けて、腐っているかどうかを判断してほしい。

4. シチューは腐っていなくても食中毒の危険がある!

腹痛
近年、カレーによる食中毒がよく話題になるが、シチューも注意が必要である。見た目や味で異常を感じなくても、菌が繁殖して傷んでしまうことがあるためである。煮込み料理に多い食中毒について詳しく説明する。

シチューはウェルシュ菌に注意

カレーやシチューなど、とろみのついた煮込み料理はウェルシュ菌が繁殖しやすいことで知られている。(※1)厚生労働省によれば、この菌は熱に非常に強く6時間の加熱に耐える。また、常温で一晩おいたカレーやシチューに繁殖しやすい。料理したシチューの温度が下がる段階で繁殖するため、冬も注意が必要なのである。(※1・2)ウェルシュ菌が体内に入ると、下痢や腹痛、嘔吐を引き起こす可能性もある。

ウェルシュ菌の繁殖を防ぐ方法

ウェルシュ菌の増殖を防ぐ方法はあるのだろうか。食品安全委員会によれば、シチューを小分けにし、10℃以下あるいは55℃以上の温度で保存することで増殖を予防できるとしている。(※2)作ったシチューはすぐに食べてしまうのが最も安全な方法であるが、やむを得ず保存する場合は急速冷蔵で10℃以下の環境を保持し、保管する必要がある。

5. 腐る前に食べ切ろう!シチューの日持ちの目安

できたてのビーフシチュー
たっぷり作ってしまったシチューは、どのくらい日持ちするのだろうか。前述したように、煮込み料理はウェルシュ菌が繁殖しやすい性質がある。そのため、正しく保存し、なるべく早く食べてしまうに越したことはない。とくに気温が高い季節は冷蔵庫で保存をしても食中毒が起きやすいため、その日に食べられる量だけ作るのが適している。(※3)日持ちのことは考えず、食べきってしまうことを優先してほしい。

結論

カレーが腐りやすいことは近年よく知られるようになったが、シチューも例外ではない。とろみのある煮込み料理は、ウェルシュ菌が増えやすいというデメリットがある。作ったシチューを食べる場合には、見た目や味、臭いに注意し、異常がないことを確認しよう。やむをえずシチューを保存する場合には、環境に気を配り食中毒を起こさない用心が必要である。
(参考文献)
※出典1:厚生労働省登録検査機関 株式会社 日本食品エコロジー研究所「1.ウェルシュ菌による食中毒について・・・厚生労働省」P.1
※出典2:食品安全委員会「ウェルシュ菌食中毒」P.2
※出典3:ENECHANGE株式会社「夏の煮込み料理は食中毒に気を付けて!調理・保存時の注意点を守って食中毒を予防しよう」

監修管理栄養士:佐々木倫美

経歴:管理栄養士取得後、介護施設、病院にて給食業務、栄養管理業務に携わる。現在病院にて主に透析患者への栄養指導に携わる傍ら、栄養・健康分野の記事監修を手掛ける。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2023年2月 4日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧