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白い木製のテーブルに緑の葉を持つバナナ

バナナが黒い理由!美味しさの秘密と食べられない状態を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年2月 5日

今回はバナナが黒い理由を紹介しよう。バナナを常温や冷蔵保存していると、いつの間にか黒い斑点が出てきたという経験はないだろうか。購入してスグ食べるなら気にならないかもしれないが、皮に出てくる黒い斑点の正体とは?

  

1. バナナの黒い斑点

黄色いバナナ
小腹満たしにピッタリのバナナは果物の中でも甘みがあり、比較的価格が手頃で気軽に味わえるのが嬉しいポイントだ。中には日にちが経つにつれて皮に黒い点が出てくるのが、気になるという人もいるだろう。バナナの皮に、ポツポツと出てくる黒い点の正体を見ていこう。

シュガースポット

バナナの皮に出てくる黒い点のことをシュガースポットと呼ぶ。この点が出てきたら甘くなってきたというサインで、食べ頃だと教えてくれている。ではなぜ黒い点が出てくるのだろうか。バナナの皮と果肉にはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれており、酸化酵素と反応して黒い点ができるという。黒い点が出ているバナナは、甘くて美味しいと判断できる(※1)。

2. バナナが全体的に黒い

バナナ
シュガースポットとは異なり、バナナが全体的に黒いのは何が影響しているのだろうか。

低温障害によるもの

バナナを冷蔵保存すると、低温障害を起こして黒くなるようだ。傷みを防ぐためには新聞紙に包み、冷暗所で保存するのがおすすめ。また、重みがかかるのも黒くなる原因で、バナナスタンドに吊るすか、反った背中を上にして山型になるように置くとよい。食べ頃のバナナをすぐに食べるなら、ラップに包んで冷蔵保存すること。しばらく食べる予定がないときは、皮をむいてラップに包み冷凍室へ。

3. バナナが一部黒い

黄色いバナナ
バナナの一部に黒い部分が出る原因とは?

皮の細胞が傷ついている

バナナの皮の黒い部分に関与するドーパミン・ロイコデルフィニジ・ロイコシアニジンは、それぞれポリフェノール酸化酵素と反応して酸化される。ドーパミンとドーパというポリフェノールは酸化して重合すると黒い重合物になる(※2)。スーパーで販売されているバナナは、反った背中を下にして置かれていることが多い。そのような状態で長時間置いておくと、接している部分が傷みやすい。背中を下にして置かれているバナナを購入するときは、念のため裏返して下が黒いか確かめるのがおすすめだ。

4. バナナの果肉が黒い

刻んだバナナ
最後にバナナの果肉が黒いのは、なぜなのかを解説しよう。

痛んでいる

バナナの皮をむいて時間が経過すると黒く変色したという経験がある人もいるだろう。この現象を褐変(かっぺん)という。バナナの果肉に含まれるタンニンやクロロゲン酸などが皮をむいたり切ったりすると、断面が空気にふれて酸化が促進される。その結果、最後に褐色の物質に変化するのだ(※3)。ちなみにバナナを輪切りにして見てみると、中心に小さくて黒い点がある。これはバナナの種の名残りで、まだ野生のものだった頃は、あずきの粒くらいの種がぎっしりと詰まっていた。

結論

バナナの黒い部分について解説した。皮が黒くなるとくさってきたのだろうかと疑う人もいるようだ。先述したように黒い点はシュガースポットといい、バナナが甘くなり食べ頃だと教えてくれているサインだ。次にバナナを購入することがあれば、黒い点が出るまで待って味わってみてはいかがだろうか。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2023年2月 5日

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