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キャベツ

キャベツの食べすぎと身体への影響!病気のリスクや摂取目安を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年2月 1日

シャキシャキとした食感や甘みがあり、さまざまな料理に使えるキャベツ。生でも加熱しても美味しい人気の野菜だが、食べすぎた際の身体への影響が気になったことはないだろうか。そこで今回は、キャベツの食べすぎによる身体への影響とともに、病気のリスクについて紹介する。摂取目安も解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. キャベツの食べすぎによる影響

キャベツ
まずは、キャベツの食べすぎによる影響を見ていこう。

便秘や下痢

生のキャベツには100gあたり1.8gと豊富な食物繊維が含まれている。(※1)食物繊維は腸の動きをよくして便秘を改善してくれることで知られているが、摂りすぎるとお腹が緩くなって腹痛を起こしたり下痢をしたりしてしまう可能性がある。ただし、日本人においては食物繊維が不足しがちなので、サプリメントなどで過剰摂取しない限りはとくに問題ないだろう。摂取目標量は18~64歳の男性で21g以上、女性では18g以上なのでキャベツの食べすぎによって過剰摂取となるケースはほとんどないと考えられる。(※2)

太る可能性

キャベツを食べすぎると太る可能性がある。生のキャベツは100gあたり21kcalと低カロリーだが、ドレッシングなどの調味料を使うことで高カロリーになるのだ。(※1)代表的な調味料の100gあたりのカロリーは以下の通りだ。(※3.4.5.6)
  • マヨネーズ:668kcal
  • ごま油:890kcal
  • 和風ノンオイルドレッシング:83kcal
  • フレンチドレッシング:325kcal
たとえばマヨネーズを20gかけてキャベツを100g食べた場合、約155kcalと一気に高カロリーになってしまう。ノンオイルの和風ドレッシングなどは比較的カロリーが低いので、太るのが気になる場合にはカロリーの低い調味料を使うのがおすすめだ。油を使った調味料やドレッシングは、カロリーが高くなる傾向にあるので注意しよう。

2. キャベツの食べすぎと病気のリスク

キャベツ
次に、キャベツの食べすぎによる病気のリスクについて見てみよう。

リスクと効果

キャベツを含むアブラナ科の植物には「ゴイトリン」と呼ばれる、グルコシノレートの一種が含まれている。ゴイトリンの過剰摂取は甲状腺障害を起こす危険があるといわれているのだ。(※7)ただし、毎日のように大量にキャベツを摂取しない限りは問題ないとされている。キャベツに含まれているゴイトリンは微量なので、身体に影響を及ぼすほど食べている人はほとんどいないのだ。(※8)また、アブラナ科の野菜に含まれているグルコシノレートには、さまざまな効果が期待できる。肺がんや結直腸がんなど、がんのリスクを低下させるとの研究もされており、期待が高まっている成分の1つなのだ。(※9)このように、キャベツの食べすぎには少なからずリスクがあるものの、過度に食べすぎない限りは基本的には問題ないといえるだろう。

3. キャベツの食べすぎにならない量

キャベツ
キャベツの食べすぎによる影響が分かったところで、次は食べすぎにならない量について詳しく見てみよう。

一日の摂取量

野菜の1日あたりの摂取目安は350~400gとされており、ビタミンやミネラル、食物繊維などを効率よく摂取するのに重要となる。ただし、キャベツだけで補うのではなく、緑黄色野菜などほかの野菜と組み合わせながらバランスよく摂取するのがおすすめだ。日本人は野菜から摂る栄養が不足しがちだといわれているので、積極的に食べるようにしよう。(※10)野菜をたくさん食べるのであれば、キャベツのみなど1種類に頼らず複数種類を少しずつ食べるようにする。生では食べにくい野菜も、加熱すればカサも減り、美味しく食べられるようになるので、ぜひ意識しながら取り入れてみよう。

結論

キャベツは低カロリーで美味しい野菜だが、食べすぎには注意したほうがよい。キャベツ自体に食べすぎという考えはないものの、ドレッシングなどの過剰摂取にはとくに注意しよう。また、野菜をたくさん食べたいときはキャベツのみではなく、いろいろな野菜を組み合わせながらバランスよく食べるのがおすすめだ。
(参考文献)
※1※3〜※6参照:文部科学省「野菜類/(キャベツ類)/キャベツ/結球葉/生」
https://fooddb.mext.go.jp/
※2参照:健康長寿ネット「食物繊維の働きと1日の摂取量」
※7参照:博士(栄養学)学位論文「アブラナ科野菜に含まれるグルコシノレートの調理による消長に関する研究」
※8参照:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「キャベツに含まれる成分について」
※9参照:日本微量栄養素情報センター「アブラナ科の野菜」
※10参照:厚生労働省「栄養・食生活」

監修管理栄養士:黒沼祐美

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。

監修医師:中澤 佑介先生

経歴:患者さんに近い立場で専門的医療を提供したいという想いから、泌尿器科クリニック(泌尿器科/内科)を開院。2023年5月 金沢駅前にメンズヘルスクリニックを開院予定。 【資格】金沢医科大学 医学博士、日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
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  • 更新日:

    2023年2月 1日

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