1. 丸ごと白菜が長持ちする保存方法
関東を中心に日本全国で栽培されている白菜。白菜は10月から2月にかけて出荷量が多い。冷暗所に置けば、3週間近く保存が可能といわれている。農家で採れる新鮮な白菜をもらったら、どのように保管すればより日持ちがするのか。白菜の保存方法について解説する。
新聞紙で包んで保存する
白菜の保管は、新聞紙にくるむのが基本である。水分が多い白菜は、湿気によってさらなる水分を吸収すると傷みやすくなる。新聞紙で包むことで、白菜の水分量が保てるのである。新聞紙がない場合は、キッチンペーパーでも代用可能である。
冬は常温・それ以外は冷蔵庫で保存する
夏場を除けば、白菜は常温で保存できる。常温といっても暖房がきいた部屋ではなく、ベランダなどの外に保存するようにしよう。また、あくまでも丸ごとの白菜であることが条件である。気温が高くなる時期は、冷蔵庫の野菜室に入れるのが妥当である。
可能であれば立てておく
白菜の保存方法で適切なのは寝かせておくことだと考える人もいるかもしれないが、可能なら立てて保存するのが望ましい。野菜類は収穫前の状態を保つことでより長持ちするのである。
外側の葉から使う
白菜を常温で保存する場合は、丸ごとであることが条件である。カットするのではなく、外側の葉から使っていけばそのまま常温で置いて問題ない。
2. カットした白菜の保存方法
丸ごとの白菜の保存は、寒い時期ならば常温で問題ない。一方、カットした白菜はどのように保存するのだろうか。冷蔵と冷凍、それぞれの保存方法を説明する。
冷蔵保存する方法
カットした白菜は、日持ちしないことをよく覚えておこう。半分、あるいは1/4にカットした白菜は、ラップにくるんで野菜室に保管する。芯の部分を除去すると、成長を止めることができるため美味しさがキープできる。これらの白菜は、1週間以内に消費してほしい。調理用にカットした白菜は、2日以内に食べてしまおう。ラップや容器に密閉し、早めに食べることを心がけてほしい。
冷凍保存する方法
調理用の大きさにカットした白菜は、冷蔵よりも冷凍保存が向いている。すぐに使う予定がない場合は、保存用の袋に入れて冷凍する。生の白菜はそのまま、茹でた白菜は軽く絞って専用の袋に入れて冷凍するだけである。調理に使う場合は解凍する必要はない。生ものの葉スープや鍋物に、茹でたものは炒めもの等に向いている。いずれの場合も、1か月をめどに使い切るようにしよう。
3. 白菜の漬物の保存方法
冬の食卓でよく目にする白菜の漬け物は、ご飯が進む一品である。自家製の白菜の漬け物は、冷暗所に保存しておよそ1か月保存できる。数日かけて作った漬け物は、表面部分にラップなどをかけて押し蓋をし、床下などに置いておくのが常道である。白菜の漬け物は冷凍に向かないという説もあるが、もし冷凍する場合には汁と一緒に容器に入れることをおススメする。冷凍した場合も、早めに消費するのが望ましいことはいうまでもない。冷蔵の場合も冷凍の場合も、食べる際には異常がないか確認することを忘れずに。
結論
冬の代表的な野菜である白菜は、丸ごとの場合は屋外などの常温で保存が可能である。新聞紙にくるんで立てて保存すれば、より長持ちする。カットしてしまったものはラップでくるんだり密閉容器に入れるなどして、早めに食べるのが美味しく食べる秘訣である。冷凍保存も活用し、さまざまな料理に白菜を入れて楽しんでほしい。