- にんじんの表面の水気をふき取る
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保存する(立てるように置くとよい)
- 色:茎の付け根も含め、全体的にオレンジ色が濃い(黒ずみがない)
- 表皮:なめらかでつやがある
- 形状:茎の付け根が細め(太いと固い部分が多く、細いほうが甘い)
- 重量感や質感:ずっしりと重い、みずみずしい
1. にんじん長持ち保存の裏技
にんじんを長持ちさせたい場合は、購入したものをそのまま置いておくのではなく、ひと手間かけるのがコツだ。また、寒い冬の時期と気温の高い時期では適した保存方法も異なる。
季節ごとの保存方法
にんじん長持ち保存は、基本的には冷蔵庫で行う。ただし、気温の低い冬期は冷暗所での常温保存が可能だ。
冷蔵庫でのにんじん長持ち保存の手順は、下記のとおりである。
冷蔵庫でのにんじん長持ち保存の手順は、下記のとおりである。
この方法で保存すれば、キッチンペーパーを定期的に変えることで約1ヶ月鮮度をキープできる。土付きのにんじんの場合はまず土を落とし、水分をふき取ってから包む。また、葉付きにんじんの場合は、根と葉を切り離し別々に保存すると鮮度を保ちやすい。
冬場の常温保存
冬場でも、暖房のついた部屋ではなく、必ず冷暗所で保存する。この場合も、1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んで立てておくことで長持ちする。常温保存の場合は、土を落とす必要はない。また、気温の低い時期なら庭やプランターで土のなかに埋めて保存するという裏技もある。
2. にんじん長持ち保存の基礎知識
基本のにんじん長持ち保存方法には、冷蔵・常温いずれの場合でも紙に包むという工程がある。これは、にんじんの特性を踏まえた方法であり、長持ちさせるためには必須の作業だ。
湿気と乾燥
にんじんを新聞紙やキッチンペーパーで包むのは、湿気と乾燥を防ぐためである。にんじんは湿気にも乾燥にも弱い野菜で、湿度が低すぎるとしなびてしまうが、逆に水気があっても腐敗しやすい。
そのため、紙で包んで乾燥から守りつつ、水っぽくならないようにすることも大切だ。保存前に水気をふき取るだけでなく、保存中に紙が湿っぽくなったら随時取り替えるとより長持ちする。
3. にんじん長持ち保存法と選び方
にんじん長持ち保存を成功させるには、保存方法だけでなくにんじんの選び方も重要である。鮮度の落ちたにんじんを選んでしまったら、いくら保存の仕方を工夫しても長持ちさせることはできない。では、どのようなポイントをおさえてにんじんを選べばよいのだろうか。
選び方のポイント
にんじんを選ぶ際は、色やつや、重量感、形状をチェックするとよい。農畜産業振興機構の資料(※)によると、下記のような特徴のあるにんじんが良品という。
とくに、水分が抜けて乾燥したにんじんは美味しくないといわれている。スカスカのにんじんを選ばないよう、手で持って重量感を確かめることが大切である。
結論
にんじん長持ち保存のコツは、紙で包んで乾燥と湿気から守ることだ。基本的には冷蔵保存に向くが、冬期なら冷暗所で常温保存したり、土に埋めるという裏技で保存したりすることもできる。保存する際の工夫に加えて、色や重量感をチェックし鮮度のよいものを選ぶことも、にんじん長持ち保存には重要である。正しく保存し食生活に役立てよう。
参考文献
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。