目次
1. スナップエンドウの旬の時期

スナップエンドウは、キレイな緑色でパリっとしたさやにふっくらした豆が特徴的である。年中スーパーで見かけるので、実は旬の時期をあまり知らない人も多いかもしれない。スナップエンドウの旬の時期や産地・輸入品について詳しくみていこう。
国産と輸入品
鮮やかな緑色が特徴の国産スナップエンドウの旬は、3~6月である。福島県や愛知県・鹿児島県など各地域で栽培されている。さわやかな緑色は、春を感じさせる野菜だ。
スナップエンドウは、旬の時期でなくとも通年スーパーなどで見かけることもあるが、実は春以外に見かけるものは輸入品のものが多いだろう。元々スナップエンドウは、アメリカから1970年代に導入された品種である。食感がスナック菓子に似ていることから、当時は「スナックエンドウ」と呼ばれていたようだ。
2. スナップエンドウを旬の時期に選ぶ方法

スナップエンドウを旬の時期に選ぶとき、美味しいものを見分ける方法はあるのだろうか。スナップエンドウを選ぶときのポイントについて、詳しくみていこう。
選び方のポイント
スナップエンドウを旬の時期に選ぶ際は、鮮やかな緑色でさやにハリとツヤがある、みずみずしいものを選ぼう。スナップエンドウのさやが平たいものは柔らかいが、中の豆が育っていないので甘みも少ないだろう。逆に、豆が育ちすぎてパンパンに膨らんでいるものは、スナップエンドウが旬の時期であってもさやが硬い可能性があるので、避けるのが無難だ。
さやが、平たくもなく大きく膨らみすぎていない肉厚のものを選ぶといいだろう。噛んだときに「パリッ」とした食感が楽しめるのでおすすめだ。
3. スナップエンドウの美味しい食べ方

スナップエンドウを旬の時期に美味しく食べるためにはどのような調理方法があるのだろうか。スナップエンドウを美味しく食べる方法や、保存方法について紹介しよう。
おすすめの食べ方
スナップエンドウの硬い筋を取り除き、沸騰した湯で1~2分程茹でてざるにあげよう。キレイな緑色を保つために、冷水につけるといいだろう。キッチンペーパーなどで、水分を拭いて、そのまま食べてもいい。パリッとした食感とスナップエンドウの旬の時期ならではの甘みが美味しい。メイン料理の付け合わせにしたり、炒め物やサラダにしたりしてもスナップエンドウのキレイな緑色が映えるだろう。
スナップエンドウは日持ちしないので、収穫から日数が経過するとしんなりしてくる。シャキシャキした食感が楽しめなくなるので、早めに食べるようにしよう。
保存したい場合は、茹でたスナップエンドウをキッチンペーパーに包んでから、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しよう。この方法だと、3~4日保存できる。冷凍保存する場合は、固めに茹でて、フリーザーバックなどに重ならないように並べて冷凍しよう。冷凍保存すれば、1ヵ月ほどはもつだろう。しかし、スナップエンドウは旬の時期が一番美味しいので、冷凍せずに新鮮なうちに味わってほしい。
4. スナップエンドウとさやエンドウの違い

旬の時期や名前も似ているスナップエンドウとさやエンドウとの違いは一体何なのだろうか。スナップエンドウとさやエンドウの違いや歴史の違いについて詳しくみていこう。
エンドウ豆の一種
スナップエンドウやさやエンドウは、「マメ科エンドウ属」という分類だ。エンドウの成長具合や品種によって違った名前で呼ばれるが、すべてエンドウ豆の一種である。
スナップエンドウの特徴は、さやごとグリンピースを食べられるよう品種改良し、肉厚で甘みが強いことだ。原産地は中近東地域から中央アジアで、古代の遺跡から出土するなど、歴史が古いようだ。スナップエンドウの旬が3~6月に対して、さやエンドウの旬は4~6月である。さやエンドウは、若いうちに採取してさやごと食べるものであるが、小ぶりなものは、絹さやと呼ばれる。さやエンドウは、江戸時代にヨーロッパから伝えられたもので、本格的に普及したのは、明治時代に良質な品種が導入されてからである。
結論
スナップエンドウの旬は3~6月の春から夏の始めにかけてで、最も肉厚でパリっと甘みがある。スナップエンドウは、一年中食べることができるが、ぜひ旬の時期のものを食べてほしい。鮮やかな緑色のスナップエンドウは、料理に使ってもちろん映えるが、サッと茹でて水気を切って食べるだけでも十分美味しいだろう。