- マーガリンを1回分ずつ小分けにして、ラップで包む
- ジッパー付きの保冷用保存袋に平らに入れ、空気をしっかり抜いて閉じる
- 時短で冷凍させるため、密閉した保存袋をアルミホイルで包む、あるいは金属製のトレーに乗せ冷凍庫へ入れる
- 冷凍したら、臭い移りを防ぐために、タッパーなどの密閉容器に入れ替えて保存する
1. マーガリンは冷凍できるか知りたい!
マーガリンの冷凍保存は、メーカーの間では推奨されていない。というのも、マーガリンは水分量が多く、解凍する際に油分の分離や離水などにより食感・味が変化する可能性があるのだ。そのため、マーガリンは冷凍には向かないとされている。では、マーガリンとよく似た形状のバターは冷凍保存ができるのに、その違いはどこにあるのだろうか。
マーガリンはバターと違い冷凍に不向き
先述のとおり、マーガリンが冷凍に向かない1番の理由は、油脂と水分が解凍時に分離してしまうからである。バターの原材料は牛乳の脂肪分だけなのに対し、マーガリンは植物性油に乳製品、塩分、乳化剤などが含まれていて水分量が多めだ。よって、マーガリンを解凍すると水分だけが流れ出るので、風味が悪くなってしまう。
また、マーガリンなどの油脂類は酸化や腐敗しにくい性質が特徴で、賞味期限について明確な情報がない。賞味期限や開封後から食べきりまでの推奨期間が、メーカーによって違うことも覚えておくとよいだろう。
冷凍している人もいる
実際には、風味が落ちるのを承知でマーガリンを冷凍する人は少なからずいる。賞味期限内に使い切れないからという理由が多い。どうしてもマーガリンを冷凍するときは、なるべく本来の風味を保つために保存方法を工夫することが大切だ。
2. マーガリンを冷凍保存する方法
ここでは、やむを得ずマーガリンを冷凍する場合の方法を紹介しよう。
ポイントは、できるだけ本来の風味を損なわないように、冷凍までの時間を短縮すること、そしてにおい移りを防ぐことだ。
3. マーガリン入りバターロールは冷凍できる?
マーガリンの冷凍があまりおすすめできない理由はすでに述べた。では、マーガリン入りのバターロールの場合は冷凍できるのだろうか。
結論からいうと、バターロールのメーカーでは、賞味期限内に食べきれないときは冷凍保存を推奨している。マーガリンが入っているので、食べるときは自然解凍でそのまま食べてOKだ。しかし、やはり冷凍方法によっては、マーガリンの風味が失われる可能性があると覚えておこう。
4. 冷凍に向かないマーガリンの正しい保存方法
マーガリン本来の正しい保存方法は、冷蔵保存だ。しかし、保存方法を間違うとカビが発生する可能性がある。マーガリンを長持ちさせるためのポイントは、清潔さと温度管理だ。
基本的に、マーガリンは要冷蔵なので、開封・未開封にかかわらず、必要分を出したらすぐに冷蔵庫に入れる必要がある。常温におくと、すぐに溶け出し風味が損なわれてしまうからだ。
マーガリンを取り分けるときは、清潔で乾いているバターナイフを利用しよう。水分の付着や、容器の中にパンくずが入ってしまうと、カビの原因となるので気をつけてほしい。
バターナイフは容器に入れっぱなしにせず、その都度、新しいものを使うようにすればマーガリンの鮮度は保たれる。
開封後のマーガリンの劣化を少しでも遅らせるためには、容器のふたをしっかり閉めることだ。また、マーガリンの上についている薄い白色のシートは、乾燥や酸化を防いでくれるので、捨ててしまわず残しておくようにしよう。
結論
マーガリンは、冷凍保存には向いていない。しかし、賞味期限内に使いきれず無駄にしてしまうときには、冷凍保存を試しにやってみるのもありだろう。風味や食感が変わってしまうといわれているが、人によっては気にならない程度かもしれない。詳しい冷凍・冷蔵方法について知りたいときは、ぜひ参考にしてほしい。