1. 加熱しても縮まらないカキの調理法とは
ぷりっとした食感が持ち味のカキ。しかし加熱するとどうしても身が縮まってしまう。ひどいときには、生と比べると半分くらいの大きさになってしまうケースも。これはカキに含まれる水分が外に逃げ出すことによって起こるもの。そのまま料理すると水分だけでなく、旨みのつまったカキのエキスも出て行ってしまう可能性があるのだ。
加熱しても縮まらないようにするためのコツは、きちんと下処理をすること。このひと手間でカキの加熱調理がぐっとバージョンアップする。詳しい方法を次からの項でご紹介していこう。
2. カキが縮まらない調理法1:塩水で洗う
カキを縮ませないために行う下処理は、とても簡単。まずは、カキを塩水で洗うこと。3~4%の塩水をボウルに注ぎ、汚れを落としていく。海水に近い濃度にすることで、カキが無駄な水分を吸ったりすることがない。しっかりと汚れを落としたら、キッチンペーパーなどでよく水気を拭き取る。
3. カキが縮まらない調理法2:片栗粉でコーティング
次に行うのは、コーティング。使うのは片栗粉だ。表面に片栗粉をまぶすことで、旨みが出ていくのを防ぐ。カキの量にもよるが、片栗粉を多量に付ける必要はない。カキの表面にうっすら片栗粉が付く程度で十分だ。このまま料理をしてもいいし、さっと湯がいて氷水にとってから料理に使ってもいい。
結論
とろけるような味わいとプリッとした食感が持ち味のカキ。加熱調理の際に生じるカキの縮こまりは丁寧な下処理をすることで最小限に抑えられる。さらにこの下処理を行えば、旨みがぐっとアップすること間違いなし!旬のカキを思う存分楽しむべく、縮まらない調理法を活用してみてほしい。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。