- 酸っぱい臭い
- 強い生臭さ
- カビ
- 変色
- ぬめり、べたつき
1. 腐ったちくわの見分け方
ちくわが腐ったら、臭いや見た目に異変があらわれる。購入後しばらく食べなかった場合や、不適切な保存をしてしまった場合、安易に食べるのは危険だ。口にする前に、下記のような異変がないかチェックしよう。
臭い
ちくわは魚のすり身が主原料の食品である。そのため、魚特有の生臭さは多少ある。腐ったちくわの場合はその生臭さが異常にきつく、酸っぱい臭いも出てくるのが特徴だ。未開封の場合は臭いが閉じ込められているため、開封してチェックする必要がある。
見た目
ちくわの腐敗が進行すると、表面にカビや変色が見られるようになる。ぬめりにより不自然なツヤが出たり、糸を引いたりする場合もある。放置するとさらに腐敗が進み、やがて溶けてドロドロした状態になる。
腐ったちくわは加熱しても食べられないため、このような特徴が出ていたら、速やかに廃棄しよう。
腐ったちくわは加熱しても食べられないため、このような特徴が出ていたら、速やかに廃棄しよう。
2. 腐ったちくわの見分け方と賞味期限
市販の食品には、消費期限か賞味期限のいずれかが記載されている。基本的に、食肉や総菜類、洋菓子など傷みやすい食品には消費期限、カップ麺や缶詰、スナック菓子など日持ちのする食品には賞味期限というように分けられている。(※)
ちくわは比較的日持ちしやすいことから、賞味期限が記載されている商品がほとんどだ。
ちくわは比較的日持ちしやすいことから、賞味期限が記載されている商品がほとんどだ。
賞味期限切れの対応
消費期限は食品を「安全に食べられる期限」であるのに対し、賞味期限は「美味しく食べられる期限」という意味で設けられている。そのため、賞味期限が記載された食品の場合は、期限を過ぎてしまったからといってすぐ食べられなくなるわけではない。(※)
ちくわの場合、冷蔵庫に入れておくなど適切な保存をしていれば、賞味期限が過ぎてすぐに腐ってしまうことは考えにくい。しかし、保存期間が長引けば品質は次第に劣化していく。
賞味期限が1、2日ほど切れた場合でも食べられることはあるが、賞味期限切れのちくわを食べる場合は、必ず臭いや見た目に異変がないか確認しよう。また、万が一賞味期限切れで腐ったちくわを食べてしまい体調を崩しても、自己責任となる。
ちくわの場合、冷蔵庫に入れておくなど適切な保存をしていれば、賞味期限が過ぎてすぐに腐ってしまうことは考えにくい。しかし、保存期間が長引けば品質は次第に劣化していく。
賞味期限が1、2日ほど切れた場合でも食べられることはあるが、賞味期限切れのちくわを食べる場合は、必ず臭いや見た目に異変がないか確認しよう。また、万が一賞味期限切れで腐ったちくわを食べてしまい体調を崩しても、自己責任となる。
賞味期限前でも注意が必要
賞味期限は未開封の状態で記載された保存方法を守った場合にのみ有効となる(※)。開封後のものや誤った保存方法をしているものは、賞味期限前に腐ってしまう可能性もあるため注意が必要だ。
3. ちくわの上手な保存方法
ちくわは基本的に冷蔵保存する食品である。商品にもよるが、賞味期限は製造日から1週間程度だ。開封後は2~3日を目安に食べきるのが望ましい。ちくわは乾燥すると味や食感が落ち、空気に触れると傷みやすくなる。未開封の場合はそのまま冷蔵庫のチルド室に入れておけばよいが、開封後は工夫して保存する必要がある。
開封したちくわ
少しずつ使いたい場合は、1本ずつラップで包み冷蔵用保存袋に入れておくと空気に触れにくく品質を保ちやすい。まとめて使う場合は、ちくわのパッケージ袋ごと保存袋に入れるか、開封したところを輪ゴムでしばって空気を遮断しよう。また、長期保存したい場合は冷凍することもできる。
ちくわの冷凍保存
1本ずつラップで包んだちくわを冷凍用保存袋に入れて冷凍しておけば、必要な量だけ取り出せる。また、輪切りなど使いやすい長さに切ってから保存袋に入れてもよい。
いずれの場合も、ちくわを保存袋に入れたら空気を抜き、できるだけ平らにして密封しよう。金属トレイなどにのせて短時間で凍らせると、品質を維持しやすい。
保存期間は2~3週間程度が目安である。必要な量だけ冷蔵庫に移して自然解凍すれば、風味や食感が落ちることなく美味しく食べられる。加熱調理する場合は凍ったまま使おう。
いずれの場合も、ちくわを保存袋に入れたら空気を抜き、できるだけ平らにして密封しよう。金属トレイなどにのせて短時間で凍らせると、品質を維持しやすい。
保存期間は2~3週間程度が目安である。必要な量だけ冷蔵庫に移して自然解凍すれば、風味や食感が落ちることなく美味しく食べられる。加熱調理する場合は凍ったまま使おう。
結論
腐ったちくわには、酸っぱい臭いや異常な生臭さなどの異臭、カビや変色、ぬめりなどの異変があらわれる。賞味期限を大幅に超えた場合や不適切な保存をした場合は、ちくわが腐ってしまう可能性はある。また、最後まで美味しく食べきるためには、保存方法の工夫が大切だ。空気に触れないよう冷蔵保存するほか、冷凍保存も賢く利用して長持ちさせよう。
参考文献
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。